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物語創作の楽しさ

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創作において大切なことなどを置いておく記事
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記事一覧

第3回 ツクリゴト創作講座「アイデアを出す!①キャラクター文芸編」

第3回 ツクリゴト創作講座「アイデアを出す!①キャラクター文芸編」

すべての創作事(ツクリゴト)のために。
株式会社ツクリゴトでは、創作に役立つ講座を配信していきます。

第3回は、ここ、noteを舞台にテキストで講座を行います。
講師は弊社代表、栗原ちひろ。
小説の「アイデア」講座その1、キャラクター文芸編です。
途中から有料記事になりますので、ご興味ありましたらご参加ください。

・キャラクター文芸って何?ここで取り扱うキャラクター文芸とは、KADOKAWAさ

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小説新人賞とネット小説の勝負どころの違い

小説新人賞とネット小説の勝負どころの違い

新人賞とネット小説(および市場)はかなり違います。

戦うときに力を入れるべきポイントが違うのですね。

その違いが分かると、勝負を有利に進めることができます。

今回は「新人賞とネット小説の違い」です。

小説は2つの面に分けられる何度か同じことを書いていますが、小説(商品)は以下の2つの面に分けられます。

中身(コンテンツ)

外見(パッケージ)

中身は文字通り、小説の本文です。

外見は

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諦めずに書き続けるコツ3つ

諦めずに書き続けるコツ3つ

私は運よく作家になれましたが、周りにいた作家志望の人たちはほとんどが途中で諦めました。

私のような凡人にとって、作家になるための唯一の戦略は長く書き続けることだったと思います。

今回は諦めずに書き続けるコツをいくつかご紹介します。

諦めないコツ諦めないコツはいろいろな観点から考えることができますが、今回は「環境」「精神」「行動」の3つの観点からご紹介します。

環境を整える: 集中する

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「こんなにたくさん本があるのに自分が書く意味ある?」と思ってしまったら

「こんなにたくさん本があるのに自分が書く意味ある?」と思ってしまったら

本屋に行くと無数に本があるので、げんなりしていたことがあります。

「こんなにたくさんの本があるのに、自分が書く意味ってあるんだろうか?」
「私の本なんていらないんじゃない?」

作家志望者だったころは、よくそんな風に考えて落ち込んでいたものです。

今回は、そんな風に思ってしまった人向けのちょっとした考え方のご紹介です。

悩み始める時期誰しも、小説を書き始めたころは意欲に満ちあふれています。

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富士見L文庫(KADOKAWA)が語る「いま読みたい作品」──創作大賞RADIOレポート① #創作大賞2023

富士見L文庫(KADOKAWA)が語る「いま読みたい作品」──創作大賞RADIOレポート① #創作大賞2023

4月25日にスタートした、日本最大級の投稿コンテスト「創作大賞」。第2回となる今回は13の編集部に協賛いただき、優秀作品は書籍化や連載など、クリエイターの活躍を後押ししていきます。

「そもそも創作大賞ってどんなコンテスト?」「どんな作品を応募すればいいの?」というみなさんの疑問や悩みにお答えするため、協賛編集部をお招きしたTwitterスペースを毎週木曜日に配信中。5月11日は富士見L文庫(KA

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「読者受け」って何ですか?|王谷 晶

「読者受け」って何ですか?|王谷 晶

それが分かれば苦労はしないんだよなあああ……! 王谷晶である。のっけから身も蓋もない叫びで申し訳ないが、ホント、それが事前に分かってたらマジ作家の苦しみの85%くらいは消滅するのでは……? というわけで今回は「読者受け」のお話である。「作家攻め」とかそういう話ではないのでそれを期待した諸君は一度ご着席願いたい。

プロも何がウケるかを考えているプロもアマチュアもジャンルを問わず、多くの創作家は大な

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「一般書通信」の中の人たちが読者に贈りたい本 2022

「一般書通信」の中の人たちが読者に贈りたい本 2022

「本」を贈るのって、ドキドキしませんか?

「あの人はこの本が好きかもしれない」「この本を読んでどんなことを思うだろうか」「ぜひこの本読んで話したいなあ」

誰よりも相手のことを考え、思う。
本を選ぶ瞬間って、そんなすごくかけがえのない一瞬だと思うんです。

……とまあ、なぜこんな話をしたかと言うと、今日は「本を贈る日」だからです。

【サン・ジョルディの日】
親しい人に本を贈る日。4月23日。昭

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【第3回】誰でも「小説家になれる可能性」を持っている。

【第3回】誰でも「小説家になれる可能性」を持っている。

 気がついたら、前回から随分経っちゃった、、、、
 ちょっと自分のお仕事で手いっぱいでございまして。
 すみません(てへ)。

 さて、前回のTIPS第二回では、小説家になるために必要な能力についてご説明いたしました。おさらいがてら申しますと、小説家になるために必要なのは、「ある程度正しい日本語で、原稿用紙300~400枚程度の話が書ける能力」というものでしたね。おい、なめとんのかワレ、とお思いの

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ご質問にお答えします(20)新人賞受賞への「最後の一押し」とは?

ご質問にお答えします(20)新人賞受賞への「最後の一押し」とは?

 さてはて、今月は僕の出身である小説すばる新人賞の締め切り月ですけれども、応募される方もたくさんいらっしゃいますかね。今年もまた一人(ないし二人)、同じ賞出身の作家さんが増えるのだなあ、と思うと、楽しみでもあり、プレッシャーでもあったりします。あんまり、賞とったそばからばかーんて売れないでほしいよねー。少し苦労しろー(呪)。

 ということで、今回は新人賞がらみのご質問をいただきました。それがこち

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あなたに「小説とは何か」と問いかけてくれる本|保坂和志著『書きあぐねている人のための小説入門』|monokaki編集部

あなたに「小説とは何か」と問いかけてくれる本|保坂和志著『書きあぐねている人のための小説入門』|monokaki編集部

こんにちは、「monokaki」編集部の碇本です。

「小説の書き方本を読む」の第九回です。前回のスティーヴン・キング著『書くことについて』では小説家になるために、そして書き続けるために必要なことや目的について参考になったのではないでしょうか。

この連載は取り上げた書籍の一部を紹介する形になっています。そこでなにか引っかかる部分や、自分に響いたという箇所があれば、ぜひ記事を読むだけではなく、書籍

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創作はダメ出しされてもうまくなりません|海猫沢めろん

創作はダメ出しされてもうまくなりません|海猫沢めろん

お世話になっております。海猫沢です。みなさんお元気ですか?
私はなんとか去年からの体調不良地獄から帰還しつつありますが、花粉というさらなる敵の襲来におびえております。殺してくれ……地球が合ってない。

それはともかく、作家生活が長くなるとだんだんと人前に出る機会も増えて、服装とか美容に気をつけるようになるわけですが、中身はヒキオタニートの素晴らしきクソ野郎なのでぶっちゃけ面倒くさいんですよ。
ここ

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あなたの作品が書籍化・映像化されるかも?「note創作大賞」募集開始! #創作大賞2022

あなたの作品が書籍化・映像化されるかも?「note創作大賞」募集開始! #創作大賞2022

noteは、オールジャンルの作品を対象とする投稿コンテスト「note創作大賞」を開催します! 優秀作品はKADOKAWA、幻冬舎、ダイヤモンド社、テレビ東京の協力を得て、書籍化や映像化を目指します。

コンテストのハッシュタグ「#創作大賞2022」をつけてnoteに投稿された作品を対象に、5社で審査を行います。大賞および優秀作品賞に選ばれたクリエイターとは、noteがサポートしながら、賞を授与した

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ラクして死ぬほどおもしろい小説が書きたい|Oct. 2018|monokaki編集部

ラクして死ぬほどおもしろい小説が書きたい|Oct. 2018|monokaki編集部

 当欄は、編集長の有田が一か月の記事を振り返って綴る、monokakiの編集後記です。

 小説を書くのって、もしかして、ものすごくめんどくさいことなんじゃ……。短くまとめると、そんな世界の真実を暴き立ててしまったのが、monokaki10月号でした。

 今月から新しくはじまった、三村美衣さんによる「新しいファンタジーの教科書」は言います。

 基本設定を作る際に、実際によく使われているのは、歴

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本のカバーの下にある、素敵な「表紙」の世界

本のカバーの下にある、素敵な「表紙」の世界

本のカバーを見るのって、とっても楽しくないですか?

素敵な装画に素敵なデザイン。
小説そのものを心とするならば、本のカバーは体や洋服のようなもので、その二つが一体になってこそ「本」という存在なんじゃないかなあと思ったりします。

ところでみなさん、本のカバーって、めくったことありますか?

カバーの下にあるもの、それは本の「表紙」。
ふだんはカバーがかかっているから目に入らないし、カバーを外して

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