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#他人
誰に拍手されなくても自分で自分に送る拍手が、手のひらが赤くなるほど誰かに送る拍手が、自分自身を生かす活力になるのかもしれない。【火花(又吉直樹著)】
誰が何と言おうと私はこの作品が大好きです。
「火花」(又吉直樹著)を読みました。
▼あらすじ
主人公で売れない芸人の徳永は、熱海花火大会での余興の漫才ステージで輝くような漫才の才能を放つ神谷という芸人に出会う。
そこから師弟関係を結び、お互いに受け入れがたい違いを感じながらも、漫才師としての魅力に惹かれあっていく。
漫才師として、笑いの哲学に真っ直ぐに向き合い、生き抜いた二人の生き様が描かれて
孤と孤が一緒に生きていきたいと願って、進化を遂げていくこと【ダーリンの進化論 わが家の仁義ある戦い(高嶋ちさ子著)】
「この人じゃなきゃダメ」「この人しかいない」
って言葉、というか考え方が苦手です。
でも、同時に、そう思える人がいるって、幸せだなとも思います。
「ダーリンの進化論 わが家の仁義ある戦い」(高嶋ちさ子著)を読みました。
「一緒に生きてる」って思いました。(突然)
「皆、一緒に生きてる…」って思いました。(2回言う)
お父さんもお母さんもお姉ちゃんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも夫も息子も、
皆違うキ
自分こそ、世界で最も未知で不気味な、何をしでかすか分からない存在 【「息子のボーイフレンド」(秋吉理香子 著)】後編
他人の苦しみは、自分には決して分からない。
苦しみとか孤独は、誰かと分かち合うことはできない。
それと同時に、他人から奪い取ってしまおうとしてもいけないって、思います。
「息子のボーイフレンド」(秋吉理香子 著)の続きになります。
優美は、職場のクリニックで、自分が同性愛者であることを隠しながら、妊活に励む男性患者に出会います。
その人に与えられたものは、その人にしか味わえず、経験できず、語
自分こそ、世界で最も未知で不気味な、何をしでかすか分からない存在 【「息子のボーイフレンド」(秋吉理香子 著)】前編
私は、私の考え方をアップデートしたい、っていつも思ってます。
思ってるんですけど、自分の身を持って体験したことでなければ、
アップデートはできるかもしれないけど、インストールはできない、って思うんです。
(例え分かりにくっ!全然うまいこと言えてないやん)
外で起きていることに対して第三者の立場で目にしたり、耳にしたり、他の人と議論を交わしたりして、考え方がアップデートしていくけど、
自分の身を持っ
共に生きる、が出来る自分でいたい 【隠居すごろく(西篠奈加 著)
「共に生きる」って何でしょう。
同じ屋根の下で生きていくことでしょうか。
誰かの生活を養って生きていくことでしょうか。
はたまた依存しあって生きていくことでしょうか。
西篠菜加さんの、「隠居すごろく」を読みました。
あらすじを簡単に説明しますと、
商人として由緒ある糸問屋の主人をバリバリと努めてきた徳兵衛は、
悠々自適な隠居生活を始めようとするのですが、孫の千代太が訪ねてくるようになってから生
自分に対して真摯でいようとする気持ちを諦めない自分でいたいのです。 【「真夜中の独りごと」(瀬戸内寂聴 著)】
自分の欲望を優先して、他人を傷つける人を、世の中では「悪人」と呼びます。
(呼ばないかもしれませんがこのnoteでは一旦そのように定義します)
でも、「悪人」こそが、自分の最上の幸せや、喜びを追求しようとする、自分に対して最も誠実な人間なんじゃないかな、とも思うのです。
(その代償として、多くの人が避けて通るべきとする耐え難い苦しみを、味わざるを得ないとも思うのですが。)
瀬戸内寂聴さんの「真夜
この世の誰もが素敵なあなた 【すてきなあなたに よりぬき集(暮らしの手帖編集部 著)】
社会人になって初めて、見ず知らずの人にこそ絶対に思いやりをもって接しようと思うようになりました。
(それまでの私の道徳観大丈夫そ…)
社会人になってみて、社会ってこんなに厳しくて、
イライラと利益主義が蔓延していて人を思いやる余裕も無いのかとショックを受けました。
(もちろん、これは私から見えている世界なので、厳しい中でも思いやりを忘れない方々がいらっしゃるでしょう、私は未熟です…)
ビジネスの世
知らない人と、知らない場所で、知らないうちに、生きていく【高山なおみ「日々ごはん⑥」】
高山なおみさんの日々ごはんが好きです。
高山なおみさんは料理家なのですが、執筆活動も料理と同じくらいされていて、多方面で活躍なさっている方です。
日々ごはんは高山さんの日々の日記なのですが(今現在も続いています。)、その素朴さや飾らなさがたまらなく良いです…。
(大人気なので続編もあるほどめっちゃ長いんですが、もったいなくて一日分ずつ味わうように読んでいます)
今回日々ごはん⑥を読んでいて、あま
私に相応しくなかったはずの黒に染まったり、そこに別の色が入ったり【森絵都「カラフル」】
※本文はネタバレを含みますのでお気をつけください
私は幼い頃、自分の心変わりが許せなかった。
今日感じた苦しみは明日もずっと続けたかった。
だって明日けろっと元気になってしまったら、昨日の悲しんでいた私がかわいそうじゃん。
ずっとずっと悲しいままでいてあげたかった、私がどれだけ苦しかったかを誰かに分かって欲しかったのかも知れない。
いや、誰にも分かってもらえないことが分かっていたから自分だけは寄