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学校で働くまでの生い立ち

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#先生

娘に言われて救われた一言

娘に言われて救われた一言

昨日娘と一緒にご飯を作りました。昼はホットケーキを作って夜はオムハヤシライスを作りました。前から一緒に料理を作ったりしていたのですが、年齢が上がるにつれて出来ることも増えて来ました。料理に興味を持ってくれたきっかけの教育テレビのクックルンに感謝です。あれすごい番組ですよ。

料理って不思議なもんで時にいつもとは違う時間が流れていることがあると感じています。1人暮らしの時からよくカレーをひたすら煮込

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友人の「誰やねんな」に救われた話

友人の「誰やねんな」に救われた話

最近ふと昔話を思い出しました。小学5年の時に一度だけ父親に電話した事がある事を思い出したんです。

母親と夜逃げして母親は男の所に行って夜遅くまで家に帰って来ない状況。その時ずっと一つの希望を持っていたんです。

父親にいつか頼れば良い。あそこには自分の部屋もおもちゃなどもある

っと。父親は姉2人と住んでいたのですが、いつの間にか姉2人も出ていて父親1人になっていました。今の生活に限界が来て母親

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教育委員会の人から言われて嬉しかった言葉

教育委員会の人から言われて嬉しかった言葉

定期的に上司が視察に来られるのですが、昨日も教育委員会から私の様子を見に来て下さりました。

私の所に来てくれる子どもたちは全員色々と事情がある子ばかりなのですが、ちょうど見に来て下さった時は4年生が2人来ていました。

いつもその日何をやるかは子どもたちの様子を見て考えています。話しを聞く時もあれば勉強をする時もあります。4年生の2人は計算ドリルがわからなかったと言うことで、「計算の順序」をまず

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警察主催の不良が集まるイベントに参加した話

警察主催の不良が集まるイベントに参加した話

コロナの高熱の中で忘れていたこの記憶を思い出しました。ある日中学3年の時に担任の先生に呼ばれてこう言われました。

「大阪府警からイベントの誘いが来てるぞ!コンサートもやるらしい!おれがおまえら連れて行くから行くぞ!」

当時学校も行っていなかったので、友人数人と参加して参りました。これまず時間が平日の昼間だったんですよ。もう大阪府警からの

どうせおまえら学校行ってないやろ感

がひしひしと伝わ

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母親の不倫相手の娘さん

母親の不倫相手の娘さん

衝撃的なタイトルですが。少し私の過去の話しを。自分の過去の話を書いてる所には書いてますが、私は小学生の頃に母親が不倫して2人で夜逃げしたんです。母親の男は夜逃げ後に何人もおる訳なんですが、男の所に行ってるので家でずっと私は1人だったって言う話しなんですよ。それでですね、その中である不倫男はかなり長く続いてまして。よく知りませんが。家に電話して来ても私が出たら切りますからね。まあその不倫男は妻子持ち

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頭がおかしいと泣きながら暴れた少年の話

頭がおかしいと泣きながら暴れた少年の話

☆過去に少し書きましたが、詳しく書き直します。

ある非行に走っていた男の子が居たんです。ご家庭は保護者の方が夜働いていて、夜は兄弟4人で家で過ごしています。幼い頃からずっとその生活です。

その子は勉強も苦手で九九も全部覚えていませんでした。小学校でもほとんど授業に出ていなかったそうです。

中学校にはほとんど来ていませんでした。中学生になって暴走族に入ったり喧嘩をしたりで何度も補導されていまし

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子どもがタバコを吸っていたらどうする?

子どもがタバコを吸っていたらどうする?

これまた昔の20年ほど前の話ですが、仕事である研修を受けたんです。講師は元教員のカウンセラーの先生でした。私は大学院生で教育センターでアルバイト的にやっていた時期です。その研修の中で講師の先生が

「もし目の前で子どもがタバコを吸っていたらどうしますか?」

っておっしゃられたんです。それで1人ずつ回答していく訳なんです。全員が

「いけないことだから注意する。」

っと答えていたんです。その講師

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不登校を追い出す学校

不登校を追い出す学校

私が初めて不登校の子を支援したのは20年ほど前。教育委員会の計画の流れであるお宅に派遣された時でした。

そこはテレビで見るようなゴミ屋敷のご家庭でお母さんが敷きっぱなしの布団で寝ている横で男の子と対面しました。

「初めまして。セミ採り名人って言います。これからよろしくね。名前聞いてもええかな?」

私は躊躇することなく自分の家のようにそこに座りその男の子に勉強を教えました。めっちゃ横でお母さん

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私が高校に招かれる側になった話し(13)前

私が高校に招かれる側になった話し(13)前

前回の記事に関係するのですが、話しは現代に戻りまして、数年前私はある定時制高校からお誘いを受けました。ある日いきなり働いている学校に電話がかかって来まして。

「◯◯さんが言論大会で先生のお話しをしますので、良ければサプライズで見に来てやってくれませんか?」と言われまして。いきなりでびっくりしましたが、私は速攻

「行きます!絶対行きます!」と答えました。

◯◯さんは私が数年前個別指導していた子

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16才は自由な世界の入り口(13)

16才は自由な世界の入り口(13)

中学を卒業した私は地元から離れた定時制高校に通うこととなりました。昼間は鉄工所で働き、夜は定時制高校に通う生活をスタートしました。

鉄工所では主に鉄を削ったりプレスするなどの作業をしていました。指先には削った鉄クズが刺さり、鉄を削った熱での火傷もよくしました。この指先に刺さった鉄クズですが、これが中々取れないんですよ。刺さったままだとずっと痛いので、仕事が終わる度にピンセットで鉄クズを自分で抜く

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中学卒業 新たなスタート(12)

中学卒業 新たなスタート(12)

久しぶりになりましたが更新です!正月休み中に頑張って進めます!

いよいよ中学の卒業が近づいてきて進路の話しとなりました。中学はほとんど行ってなくて家にもほとんど帰っていなかったので、当然私は働くことを考えておりました。一般的には中卒ではやはり建築関係の仕事に就くことが多く、みんなでよくどの職種に就くか話したものです。ネットもないような時代でしたので、先輩や友だちのお父さんなどから色々と情報を仕入

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