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普段は人に話さないけれど、自分では大切にしてる考え方や感じ方を、そっと記録する空間。モ…

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普段は人に話さないけれど、自分では大切にしてる考え方や感じ方を、そっと記録する空間。モノローグ。Testament。

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甘えと人間関係

昔、学生時代に 土居健郎先生の 「甘えの構造」を読んだ。 「甘え」という言葉は 日本語特有であることや、 日本人の心理の中核にあるという知識を得た。 ぼく自身の問題…

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1年前
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生かされている立場

もうすぐ 33の歳になる。 感覚的には 大学生の頃からなんにも変わっていない。 しかし、 肉体的には確実に老化を感じている日々なため、 辛うじて現実を直視できている…

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3週間前
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目に止まらないほどに無色でも

中学生くらいの頃、 母親に車で1時間ほどかけて ある田舎町の服屋まで、 連れてってもらっていた。 思春期の少年には田舎町にある 唯一に近いその服屋は魅力的で 小さな…

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3か月前
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仕方なく身に付けたもの

小学生の頃、1~2ヶ月に一回は、両親から旅行に連れて行ってもらっていた。 何処に行ったかどうかの記憶はおろか、その時何を感じていたかの記憶も残っていない。 その…

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6か月前
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いつもいる場所

 今年も、毎日毎日仕事か練習をするだけの、地味で浮ついた話の一つもない一年を過ごした。    同じことを繰り返すことだけは昔から得意で、逆に言えば、地味なルーティ…

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6か月前
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プライド

26歳からダンスを始めて6年。 まさか自分が、アラサーから始めたダンスを、こんなに毎日練習するくらい没頭するなんて思わなかった。ましてや、29歳で初バトルに出て、そ…

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7か月前
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「こっち側」の人間が担う役割

主に同性に対してだけど、 昔から常に一人は「見本」みたいな人間に会う。 もっと直接的に言うとしたら 「憧れて」しまう。 共通点は、みんなぼくとは 絶対的に何かが違…

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11か月前
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自分にはこれがある

「一つのことしかできない」という人に惹かれる。 しかも、最初からそれが出来るのではなく 時間をかけて、それを身につけた人が。 そういう人になりたい自分もいる。 1…

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11か月前
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空洞という臓器

真夏の夜 寝室の窓が台風による雨風で揺れて 空気を切るような鋭い音を捉えたとき もう二度と帰らない実家に 住んでいた頃を思い出す。 ぼくの生まれ故郷はど田舎で 高地…

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11か月前
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汚さという自然を隠す世の中

SNSがますます発達して テレビでも規制がますます厳しくなって ぼくたちは明らかにここ十数年で 綺麗なものしか見ない日々が当たり前になった。 人間の汚い部分を隠そうと…

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11か月前
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価値観は合わないのが前提

人との相性や恋愛観を表す代名詞の一つに 「価値観が合う人が良い」という言葉がある。 ぼくはその言葉があまり好きじゃない。 なぜなら、価値観なんて、 みんな違う人間…

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1年前
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孤独は人のふるさと

誰かと同じ布団で寝ていても、 その人と同じ夢を見ることはできない。 相手の夢に入っていくことはできないし 自分の夢に入ってくることもできない。 どんな関係性かは関…

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1年前
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関係が深くなる怖さ

ぼくは仕事においてもプライベートにおいても、 「浅い関係」を築くのは得意な方だと思う。 ただしそれは、挨拶を交わし、 笑顔で他愛ないやり取りをして、 なんとなく「…

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欲望と承認の時代

昔、ぼくらの親や祖父母の人たちが 生きていく理由は、「食べるため」だった。 働くのも、食べてさえいければ なんでもいいくらいに思っていたらしい。 そんな時代の人た…

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1年前
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自分には自分がいる。

昔、この仕事をするって決意したときに、 自分のことを知らないといけないって思って、 資格を持っている先輩に頼んで、 自己分析も兼ねた面談をお願いした。 自分自身で…

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心理支援者は女性が向いていると言われる理由

心理面や精神面の支援者は 女性の方が向いていると言われている。 学生のときは、 二人~三人くらいの先生から、 別々にそのことを言われた。 「じゃあぼくたち男性はどう…

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1年前
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甘えと人間関係

甘えと人間関係

昔、学生時代に
土居健郎先生の
「甘えの構造」を読んだ。

「甘え」という言葉は
日本語特有であることや、
日本人の心理の中核にあるという知識を得た。

ぼく自身の問題と
土居先生の精緻な理論構成に圧倒されて
何回も読み直した。

ぼくの知能じゃ、
深い理解にまでは落とし込めなかったけど

今日はそんな「甘え」について
どちらかというと、大人を対象に
思うことを書いていく。

難しい理論なんかは一

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生かされている立場

もうすぐ
33の歳になる。

感覚的には
大学生の頃からなんにも変わっていない。
しかし、
肉体的には確実に老化を感じている日々なため、
辛うじて現実を直視できている。

若さを失って唯一良かったことが
20代の頃より生きやすくなったことだ。

仕事に関しても、

やっと、、、本当に、やっとちょっと

カウンセラーとして
やっていける自信が付いてきたから
そこが大きい。

自分の中に、
1つでも

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目に止まらないほどに無色でも

中学生くらいの頃、
母親に車で1時間ほどかけて
ある田舎町の服屋まで、
連れてってもらっていた。

思春期の少年には田舎町にある
唯一に近いその服屋は魅力的で
小さな店内の数少ない洋服を
吟味しながら購入していた。

あんなに頻繁に店に行っていたのに
新作は緩やかなペースしか更新されず
寂しい気持ちを抱いていた。

今では潰れてしまったのか、
調べても痕跡すらヒットしない。

スマホで検索すれば

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仕方なく身に付けたもの

小学生の頃、1~2ヶ月に一回は、両親から旅行に連れて行ってもらっていた。

何処に行ったかどうかの記憶はおろか、その時何を感じていたかの記憶も残っていない。

そのかわり、道中の車の中から見える様々な家とすれ違う度に、
よその家はどうなっているのか、どんな人がいて、どんな生活をして、どんな家具を置いて、どんな笑顔があるのか。
そんなことが、頭の中で気になっていた。

旅行から帰ってくるときは、家に

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いつもいる場所

 今年も、毎日毎日仕事か練習をするだけの、地味で浮ついた話の一つもない一年を過ごした。
 
 同じことを繰り返すことだけは昔から得意で、逆に言えば、地味なルーティンをこなすことだけしか能がない自分の柔軟性の乏しさに関しては、仕方がないと昔から諦めている。

 行きつけのお店というのも、コンビニ一つとっても、同じところ、同じ場所を好む傾向がある。
 ほとんど毎週行くお店で仕事の勉強やら記録やらを付け

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プライド

26歳からダンスを始めて6年。

まさか自分が、アラサーから始めたダンスを、こんなに毎日練習するくらい没頭するなんて思わなかった。ましてや、29歳で初バトルに出て、そこからヤケクソにバトルに出だすようになることも。

1番考えてなかったのは、今年19回もバトルに出て1度も予選を通らなかったこと。

体調が悪い日を除いて、毎日どんなにやる気無くても練習したし、生活費を犠牲にしてでも、大事な研修を蹴っ

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「こっち側」の人間が担う役割

「こっち側」の人間が担う役割

主に同性に対してだけど、
昔から常に一人は「見本」みたいな人間に会う。

もっと直接的に言うとしたら
「憧れて」しまう。

共通点は、みんなぼくとは
絶対的に何かが違う存在だということと
なぜかそういう人と相性が良いことだ。
わりと、深いところまで仲良くなる。

もうほとんどの人とは縁が切れてしまったけれど
みんなぼくにとっては
なりたくても絶対になれなかった
真逆のような人たちで、
憧れという光

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自分にはこれがある

自分にはこれがある

「一つのことしかできない」という人に惹かれる。
しかも、最初からそれが出来るのではなく
時間をかけて、それを身につけた人が。

そういう人になりたい自分もいる。

1つのことしかできないということは、
自分を表す代名詞となるものを
技術として所有していることになるからだ。

「自分にはこれがある」
と言えるものが、1つあるとないとでは
その人を支える軸の太さがまるで違う。

でも、今の世の中、

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空洞という臓器

空洞という臓器

真夏の夜
寝室の窓が台風による雨風で揺れて
空気を切るような鋭い音を捉えたとき
もう二度と帰らない実家に
住んでいた頃を思い出す。

ぼくの生まれ故郷はど田舎で
高地だからか、冬場は埋まるんじゃないかと
思うくらい雪が降って、刺すような風の音がして
それが未だに耳に染みついている。
自分の中に埋め込まれているかのように。

実家は田舎特有の割と広い一軒家で
近くには田んぼと川しかなくて、
そんなの

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汚さという自然を隠す世の中

汚さという自然を隠す世の中

SNSがますます発達して
テレビでも規制がますます厳しくなって
ぼくたちは明らかにここ十数年で
綺麗なものしか見ない日々が当たり前になった。

人間の汚い部分を隠そうとする
世の中になったともいえる。

こういう世の中になったことで
みんな、他人の汚いものを
見る耐性が減ったはずだ。

例えば
相手の中にちょっとでも嫌な部分や、
不快だと思う部分が見つかると、
すぐに嫌いになってしまう。

同時に

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価値観は合わないのが前提

価値観は合わないのが前提

人との相性や恋愛観を表す代名詞の一つに
「価値観が合う人が良い」という言葉がある。

ぼくはその言葉があまり好きじゃない。

なぜなら、価値観なんて、
みんな違う人間なのだから、
合わないのが当たり前という前提があるからだ。

似たような言い回しが「波長が合う」だろうか。

いずれにしろ
違う人間なのだから、
価値観の合う方が珍しくないだろうか。
って思う。

「そんなことはない」って反論する人の

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孤独は人のふるさと

孤独は人のふるさと

誰かと同じ布団で寝ていても、
その人と同じ夢を見ることはできない。
相手の夢に入っていくことはできないし
自分の夢に入ってくることもできない。

どんな関係性かは関係ない。
彼女であろうが、
そうじゃない相手であろうが。
家族や友人であっても。

こういうのを、同床異夢というらしい。

数年前、当時の彼女と同じ布団で寝たとき、
かなり印象的な夢を見たため、
寝ぼけながら報告したが、
彼女の方は夢を

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関係が深くなる怖さ

関係が深くなる怖さ

ぼくは仕事においてもプライベートにおいても、
「浅い関係」を築くのは得意な方だと思う。

ただしそれは、挨拶を交わし、
笑顔で他愛ないやり取りをして、
なんとなく「害のない」人物だと
思わせる程度の関係性である。

これは「表面的」に初期抵抗を軽くする
という意味もあって、
仕事では意図的にそういうキャラで接している。

ぼくの職場は小学校メインであるため、
子どもを意識した「第一印象」を
悪くし

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欲望と承認の時代

欲望と承認の時代

昔、ぼくらの親や祖父母の人たちが
生きていく理由は、「食べるため」だった。
働くのも、食べてさえいければ
なんでもいいくらいに思っていたらしい。

そんな時代の人たちからしたら、
現代人の「働く理由」が推察できるだろうか。

ぼくも、その時代に生まれていれば
食べるために働いていただろう。

しかし、今の時代で生きているぼくは

ただ、食べていくためだけに働いて、
それで、生きていく喜びはあるのだ

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自分には自分がいる。

自分には自分がいる。

昔、この仕事をするって決意したときに、
自分のことを知らないといけないって思って、
資格を持っている先輩に頼んで、
自己分析も兼ねた面談をお願いした。

自分自身で、クライエントの気持ちに
なってみる体験をするためだったのだけれど

本当は、カウンセラーみたいな
そういう「ちょっと距離のある人」にしか
言えないこともあって。

誰かを求めているのにもかかわらず一人で
かつ、ぼく自身の
どうしようも

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心理支援者は女性が向いていると言われる理由

心理支援者は女性が向いていると言われる理由

心理面や精神面の支援者は
女性の方が向いていると言われている。

学生のときは、
二人~三人くらいの先生から、
別々にそのことを言われた。
「じゃあぼくたち男性はどうしろと?」
と思ったが
そこはまったく教えてくれなかった。

精神療法の達人と言われている人の著書にも、
やはり女性の方が良いと書いてある。

ただ、それを言っているのは
全て男性の先生なのだけど笑

でも、男性が言うっていうことは、

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