プライド

26歳からダンスを始めて6年。


まさか自分が、アラサーから始めたダンスを、こんなに毎日練習するくらい没頭するなんて思わなかった。ましてや、29歳で初バトルに出て、そこからヤケクソにバトルに出だすようになることも。


1番考えてなかったのは、今年19回もバトルに出て1度も予選を通らなかったこと。


体調が悪い日を除いて、毎日どんなにやる気無くても練習したし、生活費を犠牲にしてでも、大事な研修を蹴ってでも一人で県外バトルに行ってきた。交通費だけで10万は確実に越している。

夏のある日、熱があることが分からずにフリー練した日もあって、フラフラで運転したこともあった。

低収入のくせに、高い家賃を払って広めのマンションに住んでいるのも、家で毎日練習するためだ。



なのに、今年は負けに負けを重ねた年だった。

かけた時間が結果に結びつくわけじゃないということを身をもって知った1年だった。


同時に、結果に出ないと好きにはなれないという自分の気持ちも、再認識した。

散々過去の記事に書いているように、自分は元々、勉強も対人関係も苦手だし、仕事も出来ない。ただし、それなりに時間と労力をかければ、多少は結果に表れた。
でも、ダンスはダントツで成長が見えない。

それでもバトルに出るのをやめない = ダンスを辞めないのは、単なるプライドだ。
プライドだけが、今の自分を支えている。

今まで捨てた6年という時間とお金を、しっかり回収したいのだ。今辞めたら本当に無駄になってしまうのが嫌なのだ。

ただの負けず嫌いだ。

今思えば、自分は昔から身体が弱くて足も遅いのに、運動会で負けたときはしっかり泣いていた。
中・高の部活でも、大して努力してないくせに負けたら悔しかった。子どもの頃から、負けず嫌いの性分だったのに、あの頃はそれに気付かなかった。

今更気付いた。


負けたくないし、上手くなりたいし、褒められたい。まるで子どものままだ。多分、承認欲求がダンスに置き換わっただけなのだろう。

ちゃんとダンスを好きになりたいのに、今は嫌いで嫌いで仕方ない。むしろ憎い。30歳を越えて、おじさんになってまで、負けるために何万も投資していると考えると虚しくなる。
ただのギャンブラーかオレは、、、

同じ位置で語り合える社会人のダンサーすら身近にいない。仲間が欲しいなぁ、、


来年も、自分との戦い。

来年は、バトルで予選を3回は越せるようになって、ダンスを好きになることが目標。
今年みたいに頻繁にバトルに挑戦できなくなるから、1回1回を大切に。

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