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歌詞書いたり、楽器弾いたり、音楽作ったり、本の感想書いたり。 良いものをあげていきたい…

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歌詞書いたり、楽器弾いたり、音楽作ったり、本の感想書いたり。 良いものをあげていきたいので、更新頻度遅めです🙇‍♀️ Instagram:@kotobasagashi

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固定された記事

【詞(私)的解釈】阿南くじら『なのに、千輝くんが甘すぎる』好きな人の纏う空気

阿南くじらさんの「なのに、千輝くんが甘すぎる」 好きだった人にフラれ、傷ついた真綾の前に現れたのは学校1のイケメン、千輝くん! 真綾の傷が癒えるまで「片想いごっこ…

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恵比寿のとあるバーを軸とした6人の恋愛物語、MIYAMU『ホワイトカメリア』。 今回は登場人物の1人、吉倉紫葵(よしくらちな)にスポットを当て、 物語と重ね合わせながら私…

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【読書記録】MIYAMU『ホワイトカメリア』

失恋バーのオーナーMIYAMUさんとイラストレーターyasunaさんがおくる、 大人の恋愛小説。 大人になったら、もっと余裕をもって、 スマートに恋愛できるようになれると思っ…

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金曜ドラマ「最愛」 誰かが誰かを想い、その想いが複雑に絡み合って、 真実を隠す。 毎週切なくて、苦しくて、でも続きが気になってしまって考察したくて… 2、3回は観直…

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【詞(私)的解釈】横槍メンゴ『一生好きってゆったじゃん。』

横槍メンゴ『一生好きってゆったじゃん。』 傷つき、ボロボロになりながら。 それでも可愛く生きることを夢見るあなたと私へ。 ーーーーーーー 本当に欲しいものは 手…

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【詞(私)的解釈】朱神宝『コーヒー&バニラ』

朱神宝『コーヒー&バニラ』 MBS系列でドラマ化もされた作品です。 読んでいると恥ずかしくなったり、でも憧れが詰まっていたり そんなこのマンガを読みながら 「好きという…

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息をする。 息を吐く。 ただそれだけのことなのに、 苦しさを覚えると、気づけば呼吸が浅くなっている。 自分の居場所に満足しているひとはどのくらいいるだろう? 楽に…

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社会人3年目になって、目まぐるしい日々に追われたり、 責任を感じるような事も多くなってきました。 ドラマ「着飾る恋には理由があって」を観ていると 忙しい日々の中で…

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【読書記録】重松清『とんび』 家族は育つ。

母を亡くした、父一人、子一人の三十年間の記録。 ♦家族は育つ。 親も子育てに迷い、失敗し、それでも子どもを育てていく。 そのように私を育ててくれたのだろうか。 …

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【詞(私)的解釈】阿南くじら『なのに、千輝くんが甘すぎる』好きな人の纏う空気

阿南くじらさんの「なのに、千輝くんが甘すぎる」
好きだった人にフラれ、傷ついた真綾の前に現れたのは学校1のイケメン、千輝くん!
真綾の傷が癒えるまで「片想いごっこ」をすることに。それは次第に「両思いごっこ」へと変化していきますが、その裏にある2人の気持ちから目が離せない、楽しみな作品です。✨

好きな人と見る景色はなんだか特別に見えたり
違う色に見えたり。
なんだかもどかしい2人の気持ちに重ねなが

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【読書記録】青山美智子『赤と青とエスキース』

【読書記録】青山美智子『赤と青とエスキース』

「完璧な結婚」

絵と額縁がぴったりと合わさることを、ヨーロッパの額縁業界ではそのように表現したらしい。
人と人に限らず、何か心躍るものに出会したときには高揚感が沸き起こる。

『青と赤とエスキース』
私が今まで読んできた本の中でも、本当に心に残る作品になった。
まさに、私にとっての「完璧な結婚」という感覚だった。
(本側の思いは分からないので、これは片思いだろうか?笑)

この物語は、オーストラ

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【読書記録】青山美智子『月の立つ林で』

【読書記録】青山美智子『月の立つ林で』

気がつけば2023年初めての投稿。
青山美智子著『月の立つ林で』

悩みを抱える5人にスポットを当てた物語。
彼らの共通点は、タケトリ•オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』のリスナーであること。

都会に越してきてからなのか、
特に月を見る/見かける機会が減ったように思う。
街の灯りが明るい現代では、昔の人よりも月の光を頼る機会は減っているかもしれない。

しかし、私たちは今でも、何か願

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【読書記録】川上洋平『余拍』音が鳴り始める、その前に。

【読書記録】川上洋平『余拍』音が鳴り始める、その前に。

2022/10/2
憧れの人に会った。
[Alexandros]のCEO、川上洋平。
彼の初となるエッセイ『余拍』の発売記念イベント。
彼から手渡しでポストカードを受け取った。 
あまりにも素敵な日になった。

CEOは訳すと”最高経営責任者”になるわけだが、
バンドの”リーダー”ではなく、”最高経営責任者”…と彼は自分を称す。
バンドの結成譚。紆余曲折。デビューまでの長い道のり。
この世に産み落

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【読書記録】辻村深月『傲慢と善良』

※ネタバレも含みますので内容を知りたくない方はご遠慮ください💦

意思決定というのは辛いものだ。

人生は選択の連続。
今日は何食べようくらいの選択ならなんてことないが、進学、就職、恋愛、結婚…。
人生の大きな選択には、多くの迷いと不安とがつきまとう。
周りの声、自分の心。折り合いをつけるのは難しいと思うときがある。

この物語は、坂庭真実と西澤架という二人の”婚約”がきっかけで始まる物語だが、

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【詞(私)的解釈】MIYAMU『ホワイトカメリア』

【詞(私)的解釈】MIYAMU『ホワイトカメリア』

恵比寿のとあるバーを軸とした6人の恋愛物語、MIYAMU『ホワイトカメリア』。
今回は登場人物の1人、吉倉紫葵(よしくらちな)にスポットを当て、
物語と重ね合わせながら私なりに解釈してみました。

一番好きなキャラクターだった紫葵ちゃん。
成瀬との恋愛で感じた紫葵ちゃんの気持ちを想像しながら、
「気持ちとは裏腹のどうにもならない恋」をテーマに書きました。

『助演女優』

不埒な心で 曖昧な態度で

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【読書記録】MIYAMU『ホワイトカメリア』

【読書記録】MIYAMU『ホワイトカメリア』

失恋バーのオーナーMIYAMUさんとイラストレーターyasunaさんがおくる、
大人の恋愛小説。

大人になったら、もっと余裕をもって、
スマートに恋愛できるようになれると思っていた。だけど、違った。
大人になっても、恋の前では皆囚われの身だ。
好きな人を誘うのはグッとハードルが上がるし、
進むべからずと思っていても、気づいたらあの人を気にかけてしまう。
焦ったい距離、素直に言葉で伝えられたら良い

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【読書記録】『宇多田ヒカルの言葉』①〜『HEART STATION』から『Utada Hikaru Single Collection Vol.2』まで〜

口でうまく伝えられたら、歌にする必要はない。
そう思うときがある。

口下手な私は、文字や歌に助けられている。
口だと、重要な時に言葉が出てこなくて、
あとから、ああ言えばよかった…。と後悔する時が多々ある。
あとから、自分はあの時こう考えていたんだ…。と整理がつく。
口が立つ人が心底羨ましい。

そんなことは私にとっては日常茶飯事だが、
特に、恋愛や誰かとの別れの曲面など、「口にできなかった思い

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【詞(私)的解釈】ドラマ『最愛』

【詞(私)的解釈】ドラマ『最愛』

金曜ドラマ「最愛」
誰かが誰かを想い、その想いが複雑に絡み合って、
真実を隠す。

毎週切なくて、苦しくて、でも続きが気になってしまって考察したくて…
2、3回は観直してしまう。最愛沼にハマっています。

宇多田ヒカルさんの曲がかかるたびに、切ないシーンが重なって
涙してしまうのですが、ドラマを元に自分なりに解釈して書いてみました。

言いたいことを言うにはちょっと息苦しい世の中とも
何となく重な

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【読書記録】鷺沢萠『F 落第生』

【読書記録】鷺沢萠『F 落第生』

学生時代、模試で読んで忘れられない作品だった。

つい最近、人生の中でも数えられるくらいに底まで落ち込んで、
ふと思い出して本棚から取り出した本がこの『F 落第生』だった。

「落第生」の話なのに、何故かスッキリとした気持ちになれる不思議な文章。
模試の問題文として読んだ文章だったのに、問題を解きながらも、最後の数文でこんなに心を持っていかれる作品があるのか、と印象強く残った。

この本に収録され

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【作詞(詩)】新しい時代と自分について

【作詞(詩)】新しい時代と自分について

「風の時代」と呼ばれる新しい時代が始まって、
変化に戸惑い、窮屈で不安を感じる事の多い日々が続いています。

私もこの変化に戸惑い、不安を感じ、この状況になる前の楽しさを
恋しく思う1人です。

23歳から24歳。早生まれなので、周りの友達は25歳に。
この状況じゃなく、もっといろんなものを見て、いろんな経験をできていれば
今の私はもっと変わっていたのかな?
なんて、ないものねだりなことを考える日

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【詞(私)的解釈】横槍メンゴ『一生好きってゆったじゃん。』

【詞(私)的解釈】横槍メンゴ『一生好きってゆったじゃん。』

横槍メンゴ『一生好きってゆったじゃん。』

傷つき、ボロボロになりながら。
それでも可愛く生きることを夢見るあなたと私へ。

ーーーーーーー

本当に欲しいものは 手に入らなかったり
他人(ヒト)の欲しいものは 手に入ってしまったり。
辛い事のあった日は 愛される夢を見た
愛は欠陥だらけで 失敗を繰り返すんだ

消費される言葉 消費される笑顔
他人(ヒト)の前で作り上げた私のイマジナリーライン

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【詞(私)的解釈】朱神宝『コーヒー&バニラ』

【詞(私)的解釈】朱神宝『コーヒー&バニラ』

朱神宝『コーヒー&バニラ』
MBS系列でドラマ化もされた作品です。
読んでいると恥ずかしくなったり、でも憧れが詰まっていたり
そんなこのマンガを読みながら
「好きという想いに身を任せること」をテーマに、詞を作ってみました。

タイトルの「スカーレット」は
カクテルの「スカーレットオハラ」と、「スカーレット」
の花言葉「純愛」を意識してつけたものです。
恋をすると盲目になったり、楽しくて浮き足立って

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【読書記録】町田そのこ『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』

【読書記録】町田そのこ『夜空を泳ぐチョコレートグラミー』

息をする。
息を吐く。

ただそれだけのことなのに、
苦しさを覚えると、気づけば呼吸が浅くなっている。

自分の居場所に満足しているひとはどのくらいいるだろう?
楽に呼吸をできているひとはどのくらいいるだろう…?

必死にヒレを動かして、自分なりに答えを求めて、
そこが居場所なんだって自覚するように。
それとも、
他の広い海を求めてもがくように。

囚われない、自由な自分でいれたらなんて楽だろうと

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【詞(私)的解釈】ドラマ『着飾る恋には理由があって』

【詞(私)的解釈】ドラマ『着飾る恋には理由があって』

社会人3年目になって、目まぐるしい日々に追われたり、
責任を感じるような事も多くなってきました。

ドラマ「着飾る恋には理由があって」を観ていると
忙しい日々の中で頑張るくるみに共感できる部分もあるし、
駿のように自分にないものを持っている人との出会いの魅力も
わかるなあと思います。
今結構楽しみにしているドラマなのですが、インスパイアされて?、
あとなんとなく最近の自分の状況とも相まって良い詞が

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【読書記録】重松清『とんび』 家族は育つ。

【読書記録】重松清『とんび』 家族は育つ。

母を亡くした、父一人、子一人の三十年間の記録。

♦家族は育つ。

親も子育てに迷い、失敗し、それでも子どもを育てていく。

そのように私を育ててくれたのだろうか。

この本を読むとそんなことを考える。

私は親という立場をまだ経験していないけれども、

父や母に「迷い」や「失敗」なんてものはないと思っていた。

だけど、

今、母が結婚し私を産んだ年齢に近づき

今の自分にもし子どもがいたら

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