マガジンのカバー画像

アレコレ楽書きessay

401
はてなブログのつぶやきエッセイを転載。イラストエッセイには書かないこぼれ話あれこれ。
運営しているクリエイター

#はてなブログ

「これ30年かかりますよ」と、もしも先に言われたら

「これ30年かかりますよ」と、もしも先に言われたら

近頃30年越しでやっと
元の形に戻った物がある。
ブレーメンの音楽隊を型どった
黒い鉄製のフック。

出会いはモスバーガーだった。

アパートの近くにある店の
トイレのドアに
上着や荷物をかけるために
設置してあったフック。

かわいいなぁ、と
トイレに行く度に思っていた。

数ヶ月後のある日
てっぺんの雄鶏部分が折れていた。
誰かが重い物をフックではなくて
雄鶏にひっかけたのだろう。

あ、やべ

もっとみる
単語帳とクラッカー

単語帳とクラッカー

長男が日本語の勉強を始めた。
ひらがな・カタカナの
単語帳を作りたい、というので
適した紙とリングと
穴あけパンチを用意した。

次男は甘い物断ちを始めた。
私も普段は砂糖断ちをしているので
塩味のクラッカーを作った。

父親と暮らす息子達のところに
単語帳作りの道具と
手作りクラッカーを持って
訪問したのは午後6時。

作業をしていたら
元ダンナが帰宅して
夕食の話になった。

魚のトマト煮込み

もっとみる
肩乗りクジラ

肩乗りクジラ

背中の傷からたくさんの
濃い氣の塊が出たことを
懸念した友達が
氣の常態を観てくれる存在に
その事を伝えてくれた。

男の形をしていたその存在は
自分から取り出した氣の塊を
私に向かって投げた。

すり抜けないで肩のあたりに
留まったので大丈夫だという。
スカスカだと通過してしまう。

その氣の塊はクジラの形になった。
かわいいなあ、と思っていたら
ガラスのコップになって
手元にやってきた。

もっとみる
ガッツポーズして喜びの雄叫びをあげた金曜日・姿を隠した愛車に救われた土曜日・人間関係に恵まれた月曜日

ガッツポーズして喜びの雄叫びをあげた金曜日・姿を隠した愛車に救われた土曜日・人間関係に恵まれた月曜日

職場から家に帰宅したとき
ほんとうに久しぶりに
やったあ!よかった!と叫んだ。

水曜日の帰宅時に
あれ?車の加速具合が変だな?
と気付いたけれど
気のせいかな?と思えるレベルで
翌日の調子をみてみることにした。

次の日木曜日は明らかに
アクセルを踏み込んでも
加速の度合いが遅すぎた。
週末預けて点検と修理が
必要だと言われた。

金曜日は早朝出勤をして
ほぼ誰もいない道を
ゆっくり走って職場ま

もっとみる
キムタクがアメリカで「たこ焼き屋」をやると言った

キムタクがアメリカで「たこ焼き屋」をやると言った

そんな夢をみた。
細かい内容はシュールだった。

私が夜に見る夢は
細部が本物っぽい。

目を開けたときの現実では
あり得ない世界なのに
眺めや物の質感が
やたらとリアル。

CGクリエイターならば
再現フィルムを作りたいくらい。

視覚記憶能力が高いので
かなり昔の夢でも
細部をよく覚えている。

ずっと前にもキムタクが夢に
登場したことがある。
その時彼は前世の姿だった。

言葉の汚さを勘弁し

もっとみる
いよいよ本格的な膿出しと移動が始まった【時代の移り変わりに使うべきアンテナは〇〇】

いよいよ本格的な膿出しと移動が始まった【時代の移り変わりに使うべきアンテナは〇〇】

そんなことを感じる出来事が
周りで連発している。

引っ越し・移住
不正発覚・新規事業・転職・退職
離婚・別居・出会い
出産・入院・手術・がん治療

人生の転機になりそうな
キーワードを身の回りで
ちょくちょく耳にする。

ごく身近な家族のメンバーは
ここ数年の間に
そういう転機を越えて
新たに動き出している。

たぶん向き合うべき課題に
蓋をしたり見て見ぬふりしたり
後回しにしてきた人達は
いよ

もっとみる
イタリアで鍛えられた会話と行動のスピード感

イタリアで鍛えられた会話と行動のスピード感

イタリア人の会話のリズムは
大阪人のノリに近い。

下手なお笑い芸人よりも
突っ込みが上手く
切り返しも素早い。
ボケなし突っ込みという感じ。

スピード感と切り返し方法を
日々の会話とやり取りで
たくさん学ばせてもらった。

おかげで生来の毒舌キャラの
粘っこさとまわりくどさが
化学反応みたいに変化した。

生粋の職人に研いでもらったような
ぴかぴかの日本刀並の切れ舌に
なってしまったみたいだ。

もっとみる
ゴミ箱に捨てられたトナカイの親子

ゴミ箱に捨てられたトナカイの親子

クリスマスの時期に
家の玄関で出迎えてくれる
トナカイの親子は
街中の大きなゴミ箱の前に
捨てられていた。

ペルージアのど真ん中で
雑貨屋をやっていた頃は
店を彩っていた親子。

その後数年間は友達の店を
夜も明るく照らしていた。

首が動かなくなっていた
大きなトナカイを
近所の電気屋さんに
修理してもらったのは3年前。

それからは毎年この季節
我が家の玄関を
あたたかく照らしてくれる。

もっとみる
アクション映画並みに車で滑って飛んだ朝

アクション映画並みに車で滑って飛んだ朝

おとといの朝の出来事。
小雨の降る急な下り坂にて
スピードの落とし具合が足りず
ハンドル操作が効かなくなった。

畑に突っ込まないように
踏ん張ってみたが
軽い車はぽーんと飛んで
畑に着地した。

前日の雨で畑の土は柔らかい。
それでも前進はできる。
自力で脱出を試みた。

畑と道路の間に側溝があり
そのままでは出られない。

車を降りて近所の家を
何件か訪ねたが
誰も出てきてくれない。
まだ早朝

もっとみる
何度も戻ってくるところ【クリスマス準備の季節がやってきた】

何度も戻ってくるところ【クリスマス準備の季節がやってきた】

ぐるぐると
堂々めぐりして
戻ってくるところは
いつもおんなじ。

やっぱり好きなものは好き。
苦手なモノは苦手。

手を動かして
細かい作業をすることが
大好きで止まらない。

新しい素材を手にするとき
使い切りたいと思う。
半端に出たハギレや切端を
ぽいぽいと捨てられない。

こうやったらまだ使えるよ。
あれと組み合わせると
オモシロイ物ができるよ。

ハンパな形の物達が
おしゃべりする声が聴

もっとみる
身体のバランスをとることで心の軸も整う

身体のバランスをとることで心の軸も整う

オンラインカウンセリングを
今年の初夏からやっていたけれど
辞めることにした。

高額な受診料を払わなくても
手軽にカウンセリングを受けられる
よいシステムだと思う。

だけど、そのサービス理念の基盤と
私の価値観がズレている。

社会不適合者
大人の発達障害
繊細さん
毒親育ち

そんな言葉が闊歩する界隈なので
ただ話を聞いて欲しいという人が
当然ながらたくさん集まる。

確かにその段階のケアが

もっとみる
タイミング

タイミング

そうか。
そういうタイミングなんだ。
と、腑に落ちることが
近頃ほんとうに多い。

というか
この世の本質は
ベストタイミングだらけ。

だけどアレコレと
こじらせているのは
ニンゲンという
ちょっと変わった生命体。

ワタシも今現在
ニンゲンというバイオスーツを
使わせてもらっているので
例外ではなく
時折勝手にこじらせている。

だけどそんなことも
まるっと含めて
体験したくて地球に来た。

もっとみる
夜がもう少し長かった頃

夜がもう少し長かった頃

パチッと室内灯をつける。
そっと触れて枕元の灯りをつける。
動くものの気配で電灯がつく。

夜に人工的な灯りが使えて
便利にはなったけれど
夜をそのまま楽しむ時間が
とても短くなりがち。

ヒトはたくさん勉強したり
いっぱい働くようになったけど
笑顔は減って苦しむヒトが増えた。

太陽がのぼり私達を照らす。
やがて薄暗くなり
家に帰りたくなる。
暗くなった空に星が輝く。

ほのかなろうそくの光だけ

もっとみる
「おもしろいなあ!このヒト!」

「おもしろいなあ!このヒト!」

過去の記事をひとつ削除しようと
なんとなく思った。
検索をして読んでみたらおもしろくて
昔の自分のファンになってしまった。

その記事を探している途中で
なにを書いたか覚えていない
気になるタイトルがいくつかあって
それも読んでみた。

おもしろい!
このヒトおもしろいなあ!

ほんの少し前の自分が書いた記事。
だけどすごくおもしろかった。
書いててよかった。

いいねの数が多いとか少ないは
全く

もっとみる