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マキコさんのミャンマーだより

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2014年よりヤンゴン在住。現地でIT企業をやっている夫、現地のローカル幼稚園に通う3歳の息子と3人で暮らしています。日々移り変わるミャンマーについて、私が感じた事をアレコレ綴り… もっと読む
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#コラム

校庭の隅っこにいた自分と、ヤンゴンの遊び場にいる息子へ

校庭の隅っこにいた自分と、ヤンゴンの遊び場にいる息子へ

休み時間が苦手な小学生だった。

授業と授業の間の10分くらいの休み時間は平気なのだ。お手洗いに行ったり、次の授業の準備や移動で終わる。

私が苦手としていたのは、大休憩とたしか言われていた2時間目と3時間目の間にある休み時間と、給食の後の昼休みだ。

私は、外で遊びたくなかったのだ。

大抵のクラスメイトは、意気揚々と校庭に遊びに出ていく。大休憩は、外で元気に遊ぶための時間だった。教室に残ってい

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ミャンマーローカル流弾丸バスツアー_vol.2

ミャンマーローカル流弾丸バスツアー_vol.2

土曜日5時30分
しっかり目の朝ごはんを食べ終わり、お店の近所をウロウロしていると、「マキコさん、トラック乗り場に行きましょう!」と、一行はぞろぞろと移動します。

ふもとの街キンプンから、チャイティーヨーパゴダに登るためのトラック乗り場です。バスじゃありませんよ。4tトラックの荷台に人が座るための板が渡してあり、そこにぎゅうぎゅう詰めになって乗るのです。

朝6時の出発に向けて、かなり多くの人が

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電気にまつわるエトセトラinヤンゴン

電気にまつわるエトセトラinヤンゴン

その日、私はとても楽しみにしていました。

友人一家が、我が愚連隊の家にお泊まりに来る予定だったからです。

仕事から帰宅し、近所のタイ料理屋さんにデリバリーのお願いをして、ちょっとだけ部屋を片付けて、ウキウキ準備をしていると、冷蔵庫とエアコンのセーフガードが作動している事に気づきました。(要は電気の供給が止まっていて、電化製品が動いていない)

日本で暮らしていると目にすることのないセーフガード

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映画「僕の帰る場所」

映画「僕の帰る場所」

ミャンマーの若手映画人の登竜門であるワッタン映画祭でプレミア上映された、日本ミャンマー共同制作の映画「僕の帰る場所」を観て来ました。

まずは映画の公式サイトを見てね!

「僕の帰る場所」は、私たちの母国、日本をアイデンティティに持つ外国人の物語であり、ひとつの家族の物語でした。

ミャンマー人だけれど、日本で育ち日本語を話す2人の兄弟と、難民として申請中のミャンマー人の両親。

必死で頑張っても

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パートナーと一緒に暮らす男子に捧ぐ

パートナーと一緒に暮らす男子に捧ぐ

結婚。

同棲。

他人として、別々の環境で育った男女が共に暮らすタイミングはいくつかあります。

一緒に暮らして始めて見えてくる相手の事って沢山あると思います。

足りないところや、アレって思うところもあるかもしれないけれど、まあお互い様ですよね。

でもね、ひとつだけ。

ひとつだけ男性にお願いしたいことがあるの。

それは…

それはね…!!!





洋式トイレの便座は下げて!

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ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.7

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.7

これは、愚連隊の我々が、ちょっとマシな住居を探すまでの真実の記録である。(現在進行形)

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.1

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.2

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.3

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.4

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vo

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"キレる"お作法

"キレる"お作法

(※このnoteは登場する会社や人を糾弾するものではございません。自分の恥ずかしい記憶を、記録しておきたくて書く事で、ずっと前に解決済の出来事です)

ミャンマーに来て、ミャンマー人にキレたことって、ほとんどない。

それは、日々、何事もないからではなく、何かあると、キレよりも、あきらめの感情が出る事が多いから。

例えば、庭の手入れや家の修理に来たミャンマー人には、ペットボトルのお水をあげるのだ

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言葉から、みんな違ってみんな良い

言葉から、みんな違ってみんな良い

朝、3歳の息子を幼稚園に連れて行くと、先生に呼び止められました。

「彼はとっても静かにレッスンを受けているよ」

「ミャンマー語がとっても上手。アンティやミャンマー語の先生とはミャンマー語で話しているよ」

「ミャンマー語はネイティブと同じね」

「でも、英語を全然話さないの」

2歳3ヶ月から1年と少しミャンマーローカルの幼稚園に通っていたので、息子はミャンマー語はペラペラです。

私達両親や

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私も、愛された小さな子供だった

体重が増加の一途をたどっております。

結婚した8年前から、10kgも肥えてしまった私。

運動習慣は一切なく、好き放題ビールを飲んでいたら、当然といえば当然です。

ビールをハイボールにしてみるという涙ぐましい努力(?)もむなしく、日々増え続ける体重。

たぷんたぷんのお腹。たくましすぎる二の腕。

以前は好きかどうかで選んでいた洋服も、腹が目立たないか、二の腕が目立たないか、という視点で選んで

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女子会では何が話されているのか

女子会では何が話されているのか

女同士で集まって、わちゃわちゃアレコレ色々話す事を、女子会と言う。

…って、そんな事はみなさんご存知ね。

以前、ある男性に言われた事がある。

駐妻の女子会って「きゃー、それカワイイ〜」「えー、それどこで買ったの〜」「えー、これもカワイイ〜」「あー、あそこに新しいお店が出来て〜」みたいな事延々と話してるらしいっすよ、コワイっすよねー!

その男性が、私に対してそういう話をしたのは、私が駐妻でな

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私も、おソノさんのように話そう

最近、「魔女の宅急便」のDVDを毎日観ています。

3歳の息子が気に入って、「女の子のやつ(魔女の宅急便)観る」と毎日言うためです。パトカーや消防車なども出てくるし、ほうきに乗って飛んだり、飛行船が出てきたり、3歳男子の好きな要素が意外とたくさんあるのです。(魔女の宅急便を観るにあたって、3歳児が選ぶ言語にも興味深いものがあるのですが、それはまた別のnoteで)

私にとっても、一番大好きな映画で

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ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.6

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.6

これは、愚連隊の我々が、ちょっとマシな住居を探すまでの真実の記録である。(現在進行形)

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.1

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.2

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.3

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vol.4

ミャンマー・ヤンゴン、愚連隊の家探しの記録_番外編vo

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noteを書いて知った、私が生きやすい世界

noteを書いて知った、私が生きやすい世界

こつこつ貯めてきたnote、これが記念すべき50記事目です。

note読んでるよ!と、ヤンゴン在住の日本人の方に声をかけてて頂く事が増えてきました。

小さな頃から本を読むのが好きだったし、自分で文章を書いて、世の中に発信するって、密かに憧れていました。

執筆業、ライター、作家…どれも憧れの職業で、それでも「特別な選ばれた人がなるものだから」と、憧れの気持ちに蓋をして生きてきた気がします。

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海の向こうからまだ見ぬ日本を想う人がいる

海の向こうからまだ見ぬ日本を想う人がいる

西日本の豪雨による被害のニュースを見る度、胸が痛みます。

地震でも津波でもなく、豪雨でこんなに多くの方が亡くなり、非常事態が続くなんて想像も出来なかったことでした。

しかも、日本で。

ミャンマーなら分かるけれど、日本で。

この日本の大雨のニュース、インターネットを通じてミャンマーにも届いているようです。

ここ数日、何人かのミャンマー人から、「日本では水がたくさんで大変だね、家族は大丈夫か

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