マガジンのカバー画像

キューバな生活

15
キューバのインスピレーションを生活に取り入れてみたら!?
運営しているクリエイター

記事一覧

キューバの友人が日本で釘付けになった、店員さんのスマイル

キューバの友人が日本で釘付けになった、店員さんのスマイル

当たり前になりすぎたのか、私も気が付いていませんでした。

「コンビニの店員さんが、ずっと笑顔でびっくり。頬の筋肉は痛くならないのか。私にはできないな」

2年前、日本を訪れた、キューバの友人たちが、こう話していて驚きました。

アニメを通じ、日本文化が大好き。食べ物も口に合う。「ここに住んでみたい」というほど絶賛しているのに、絶え間ない「スマイル対応」は、うれしいより、いたたまれないとのこと。

もっとみる
移動に時間がかかっても、イライラしなかったキューバの友人

移動に時間がかかっても、イライラしなかったキューバの友人

あっ日曜日だ! あわてて外に出た、友人と私。そのとき、ハバナの中心部近くに滞在していました。

いざ、「アフロキューバン」の音楽イベントへ! 

タクシーに10分も乗れば、会場の「カジェホン・デ・ハメル」に着き、「ルンバ」とよばれる音楽とダンスのイベントに間に合うはず。

すると、あら偶然! 夕方に会う約束をしていた、キューバ人女性の友人とボーイフレンドが、目の前にいるではありませんか。

キュー

もっとみる
キューバの家具に遊び心を見いだす

キューバの家具に遊び心を見いだす

リサイクル(再生)、リユース(再利用)、エコ(環境にやさしい)といえば、「真っ当なことをしている」という、背筋がのびるようなイメージがあります。

ところが、遊び心でいっぱいの、キューバのリユース家具を見て、そんな概念がひっくり返りました。

「あれっ。もしかして自転車? どうなっているの?」

ハバナにあるレストランは、そこかしこにリユースの「しかけ」がありました。見てすぐにわかるものもあれば、

もっとみる
キューバ「朝のコミュニティ体操」でマインドフルネスを実感する

キューバ「朝のコミュニティ体操」でマインドフルネスを実感する

「今ここ」にすべて集中する感覚を持つ。

そんな意味合いをもつ、”マインドフルネス”の概念が数年前から、米国シリコンバレーのIT起業家たちに注目され、話題になっています。

米国のような激しい競争社会で勝ち抜くには、強くて「駆け引きに長けていること」が大事なのかと勝手に想像していたのですが、それより「優秀な経営者に共通しているのは、マインドフルネスを持ち合わせていること」と、ある米国人IT起業家が

もっとみる
キューバで考えた「ありがとう」の意味

キューバで考えた「ありがとう」の意味

キューバのカフェで、日本語を勉強している若者たちと話したあと、4人分のコーヒー代をまとめて支払ったときのこと。なかでも日本語の流ちょうな20代男性はすまなそうな表情で、こう気遣ってくれました。

「まとめて払ってもらって心苦しい。(外国人でなくとも)キューバ人同士でも、そのとき払える人がみんなの分を持つことが多いし、ぼくたちは『ありがとう』とも言わないんです」

コーヒー代はひとり200円もせず、

もっとみる
日常の音やリズムが愉快になる、キューバ街歩き

日常の音やリズムが愉快になる、キューバ街歩き

「マニー、マニー、マニー」

ピーナッツ(マニー)売りが声をはりあげます。

するとどこからともなく、「マニー」の調子をまねする声。タイミングをずらして輪唱する声。高いトーンでハモろうとする声が加わり、あたりが笑いに包まれました。

首都ハバナの中心部に近い、下町風情あふれるセントロハバナの夕方。学校や仕事を終えた人たちが、外に出て遊んだり、話したりしていたところに、ピーナッツ売りの男性が来て、し

もっとみる
キューバの野球ファンは議論が好き

キューバの野球ファンは議論が好き

宗教と政治、そして野球は、酒の席でタブーとされる話題といわれます。

口論になりやすいというのがその理由です。

ところ変わって、野球大国キューバには「野球の話をするための場」が、街のあちこちにあり、"エスキーナ・カリエンテ"(ホット・コーナー)と呼ばれています。

首都ハバナの中心部にある、パルケ・セントラル(中央公園)の一角もそのひとつ。よく野球ファンが集まって、人だかりができていました(写真

もっとみる
キューバ人に聞いた、ストレス解消の秘訣

キューバ人に聞いた、ストレス解消の秘訣

料理に使う油がない! 店に行っても品切れ。朝から晩まで並んで2日目にようやく手に入った。

モノ不足が深刻なキューバでは、こんなことが起こり得ます。

こうした日常はさぞかしストレス源になるだろうなあ。それでなくても、人との関係や仕事で、うまくいかないことだってあるはず。

しかし、キューバの人たちは笑顔が明るい。冗談もよく言うし(おかげで笑いすぎておなかがいたくなったことが何度か)、街かどで、海

もっとみる
挑戦しないのは「リスク」、恐れず女性に声をかけるキューバ人の考え方

挑戦しないのは「リスク」、恐れず女性に声をかけるキューバ人の考え方

キューバに行くと、びっくりすることのひとつに、ナンパがあります。

恋愛映画やドラマの主人公みたいなノリで、いかなる年齢層の男性も、いま会ったばかりの女性に熱烈に愛をアピールするのです。

忘れられないのは、ダンス留学していた日本人女性とハバナを歩いていたときです。モテる彼女は、すれ違うたび次々と声をかけられ、なかにはついてくる男性もいました。すると彼女はひとこと、ふたこと会話を交わしながら、上手

もっとみる
腰痛はビーチで治す、キューバの予防医学

腰痛はビーチで治す、キューバの予防医学

キューバ人に取材のアポを取ったら、待ち合わせ場所にビーチを指定されました。

「ガールフレンドが腰の調子が悪いみたいだから、3人で一緒に海に行きましょう」

その彼女は報道の現場で活躍していて、最近仕事が忙しいとのこと。

首都ハバナの中心部から、タクシーで30分ほど走ると、地元の人に愛されているサンタマリアビーチに到着しました。

五感でくつろげる空間彼女はさっそく、ビーチチェアを倒してビキニ姿

もっとみる
キューバの高齢者、年とともに色気が増すのはなぜ?

キューバの高齢者、年とともに色気が増すのはなぜ?

着飾ったり、若くみえるようにがんばったところで、ほんものの若さに勝るものはない。

そんな思い込みが、キューバに行って、ひっくり返りました。

つい、目で追ってしまいます。

白髪交じりの髪を、頭の高い位置で2つに結い上げたツインテールに、カラフルな花柄ワンピース。白いビーチサンダルと小さなリュックを背負って街を歩く、高齢の女性。

ピンク色のボタン付きシャツに、麦わら帽子、ひげをたくわえた口もと

もっとみる
ゴシップが報じられないキューバで考えたこと

ゴシップが報じられないキューバで考えたこと

スマホでさりげなく目に入ってくる、ゴシップやスキャンダル報道。つい気になってしまいます。

メディアをにぎわす、眞子様の結婚問題を報じる記事を追いかけてしまったり。

芸能人の不倫報道を目にして、当事者でもないのに後味の悪さが残ったり。

大物俳優が薬物で逮捕されそうという「うわさ」レベルのニュースに首を突っ込んで、誰だかわからずもやもやして、読まなければよかったと悔やんでみたり。

それでも次か

もっとみる
キューバ流、攻めるファッションの極意

キューバ流、攻めるファッションの極意

キューバに旅することになった友人が、日本に住むキューバ人女性から、こう言われたそうです。

「私は隣のパン屋に行くにも、最高の自分を表現する。だからキューバにはおしゃれをしていってね」

たしかに、キューバに行くと、つい道行く人のファッションに目を奪われます。

年齢、男女に関係なく、「私(僕)を見て」という自信が歩き方に、ファッションに漂っているのです。

服やヘアスタイルにひと工夫全身ピンクや

もっとみる
ハバナの釣り人たちが熱狂する理由

ハバナの釣り人たちが熱狂する理由

これを書くまで、しばらく迷ってしまいました。

先だって、緊急事態宣言が解除されたばかり。外出自粛モードが続くなか、気分だって上げようがない。今は、それどころではないタイミングかも。

とはいえ、人生の楽しみまで小さくしなくてもいいはず。

そんな思いで、「今」をこれでもかというほど、最大限にエンジョイする、キューバの朝を紹介します。

海辺の通りにぎっしりと時差ぼけと空腹で、朝早く目覚めた201

もっとみる