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育休から育業へ その4.23 育業できない環境に居たらの番外編 ご参考 欧州編 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

経緯

 その1では、男女雇用機会均等をリファレンスにその定着経緯を40年振り返って反省を活かそうというお話でした。

 その2では、年次有給休暇取得の荒業をご紹介。工夫次第では結構イケるので実行あるのみというお話でした。

 その3は、その2を横に置きつつコロナ禍でできたことはそれが育業に置き換わってもできるでしょ、やるなら今でしょというお話でした。

 その4.0は、そもそも育業の対象者にならない方々も居て、そのソリューションとしては思い切って転職するか、親族に思い切り甘えちゃおう…というお話でした。

 その4.1は、その4.0の本編からは少し逸(そ)れるので外した話を、次の一歩へ(空気を敢えて読まずに思い切って取得しちゃう、転職しちゃう、親に甘えちゃうなどなど)踏み出す背中を押す意味でのご参考の話でした。当たり前過ぎて意識しなくなっていることかも知れませんが、そもそも人類のの進歩の建付けとしておばあちゃんに甘えちゃうってのは基本なのでそれを免罪符として甘えちゃえというお話でした。

 その4.21は、祖父母の育児参加がこどもの人格に与える影響の日中比較。ザックリ言うと中国の祖父母はウザイ、めんどくせぇ。日本の祖父母は都合が良い男女。なので本邦では祖父母に甘えちゃえと言って良さそうだとの結論。

 その4.22は閑話。米国の事情。
 大柄な人々にとっては相対的に小柄な日本人に比べるとそもそも出産自体の負荷が軽そうでした。出産後もベビーシッターさんはとても身近な存在で、適度に利用して育児からの完全開放時間を作ることで心の余裕を保ち、育児を楽しめる環境でした。
 一方ベビーシッターさん側も学生さんが多く割の良いパートタイムジョブでした。

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 今回は続閑話。欧州の事情です。

 網羅性担保の為に中国を取り上げたので欧米もバランスという意味で取り上げますね。前回同様へぇ~そうなんだ~という程度のノリで流して下さいませ。

 そもそものナニー、ベビーシッターの源流欧州は英国。

 ナニーとの出会いは、昭和の映画館。メアリー・ポピンズ - 作:パメラ・L・トラヴァース。不思議な力を持つナニーのメアリー・ポピンズが傘をさし、風に乗ってバンクス家に現れて、子供たちは変わった体験をするって言うやつ。

 生まれて初めての映画館でのカラー映画の鑑賞。ディズニー映画の当時の大ヒット作。未だ人間になって数年といった所で、インパクト有りました。一度戯れにご覧になることをお勧めします。単純に楽しめます。
 とっても明るく楽しい感じでナニーさんは私の心の深いところに着地しました。

 そもそも英国でのナニーやベビーシッターの発達もナースの分化·発展派生系という理解です。

 イギリスのヴィクトリア朝の裕福な家庭では、乳幼児の育児係の若い女性を雇う習慣が広くいきわたり、そういう女性をナース、もしくはチャイルド・ナースと呼んだのだそうです。チャイルドがついたのは、病人の看護をするナースと区別するため。ウェット・ナース、ドライ・ナースと使い分けます。「ウェット」が、乳幼児の世話をするナース。(おしめやミルクなど濡れたものに触れる機会が多いためということで、とても分かり易い名前の付け方ですよね~)。これらのナースという英語表現は、16世紀までは専ら乳母(めのと)を意味しフローレンス・ナイチンゲールが近代看護の看護学校を立て上げる以前から使用されていたものだそうです。上流階級の家庭に住み込みで働いていた様です。

以下、出典。

 古典の教科書にも出てくる正に本邦での乳母に相当するのでしょうかね。

 お乳の出難い女性の代わりにお乳を上げたり、そのまま英国の上流階級と同じ様に本邦の上流階級でも育児を専門家に任せるという仕組が機能していましたよね。
 桁感としては500人は入る予備校の教室の長椅子に座り、古典の授業で乳母のプロとし果たした役割を学んで感動したことも有りました。教えてくださったのはとても印象に残っている清泉女子大学の教授の方でした。

 今だと上等な女中とか家政婦という

仕組みに相当するのでしょうかね。

 まぁ私のような庶民だと、例えば産前産後を実家で過ごすというオプションを使う方もいらっしゃったかと思います。父母が、詰まり子どもから見ればおじいちゃん·おばあちゃんがウェット・ナース、そしてそのままドライ・ナースとして

都合の良いおじいちゃん·おばあちゃん

以下と語呂合わせしてみました…

指し詰め私は都合の良いおじいちゃんになるのかなぁ…

こんな感じで上手く親族内で助け合うスタイルも微笑ましいですよね~。

 これまた順当な英国と日本の相似。

 その意味ではアメリカのシリコンバレーで体験したベビーシッターの仕組の気軽さは突出していて、結構新しいスタイルだったのですね。

蛇足
 海外畑のサラリーマンでしたが、吾妹の力は凄く、家族帯同であった米国駐在以外の地では"育業”に関する情報に触れることは皆無でした。相当記憶を辿ったのですが…

 こんなに小ネタ有るのに…


 返す返すも吾妹の(犠牲の)お陰で人生に幅が出ていることを今回の執筆で再認識しました。キツかった駐在員妻役を完全に演じきって貰ったことにも頭が下がります。




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