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生き方

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#人生

ヤドカリ生活ー家とは何なのかー

働き世代。20代・30代。
就職し、その時に初めて東京を訪れた。
私もその一人だ。

会社と家の往復。
同じ学校だった人も居るかもしれないが、友達とは呼べない。
友達がいたとしても、会う時間も合わない。
結婚したりで、生活のスタイルが移り変われば、余計に噛み合わない。
自分が、取るに足らない孤独の存在だと自覚していく。

夜。夕飯を食べる気力もなく、ベッドに沈む。
暗闇の中でスマートフォンをいじる

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良い時間の積み重ねが、人を作る。

時間をかけて、ゆっくりと、丁寧に。

公園の芝生で寝転がる昼下がり

ドリップコーヒーを淹れる間

名前のつかない自分のためだけの時間が

どれくらい持てるのかが、今の豊かさかもしれない。



電車に乗っている間、

ある人は居眠りを、

ある人はインターネットの世界へ、

ある人はスキマ勉強時間、

ある人は空想の彼方へ、

等しく平等な時間に、何をするのか。

どれが良いとか、比較できるも

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生き急ぐな、と言われるけれども。

小説やドラマやアニメの冒頭で言われる「ひょんなことから」「ある日突然」ってワードは、創られた台詞ではなく、むしろ真実なのだろうと思う。

そんな創作物が多いことから、人はハプニングを期待する生き物なのかもしれない。

「日常」という無限ループ、迷路、ダンジョンから抜け出したい。

「非日常」に恋焦がれて、なんにもせずに待っているだけのシンデレラ。

しかし非日常の場所に居続けたら、それが日常になっ

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放浪 〜風船のような生き方に憧れる文鳥〜

風船のようで、渡鳥のような存在。

繋ぎ止めてくれないと、どこかへ飛んでいってしまう。

飛んで行くことが悪いことでもなく、

この場に居続けることが良いこととも限らない。

カゴの中の鳥が、飛ぶことを忘れてしまうように。

自分で餌を取る本能を忘れてしまうように。

けれど

遠くまで飛び過ぎてしまうと、きっと家には戻れない

帰る場所を残しておいてくれ、なんて言うのは甘えかもしれない

行った

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【小説】ロボットと青年 ー時間と心の豊かさについてー

「次の方どうぞ。」

カウンセリング室の引戸が、カラカラと音を立てて開いた。

「先生、ご無沙汰しておりマス。」

一人の青年型ロボットがにこやかに入室してきた。穏やかな動作で頭に乗せていた帽子を取り、軽く会釈する。
帽子の下には、人間ではないことを示すように、通信状態良好を表す青いLEDランプの光がこめかみ辺りを走っていた。

「やぁ、久々だね。さぁ座って」

私は、いつものように、冷蔵庫からお

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変な人がいるのではない、変な人になる時期があるだけ。

オタキング岡田斗司夫さんの言葉です。

ニコニコやYouTubeで、面白い話をされている方です。思考力が深く、新しい視点や納得する言葉をくれます。とてもオススメです。



私は先日(というか今も?) 変な人モード真っ最中だったんだろうなぁと自分を振り返りました。
それはまさしく、厨二病の如くでございます。

春になると変質者が湧くのも、
突然どこかで大暴れする犯罪者も、
痛々しい発言の学生やオ

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疲れるから、頑張るな。ティッシュのような人生であれ。

タモリさんのお言葉です。

“頑張れって世の中言い過ぎなんだ。薄っぺらくて良いんだ”、だそうです。

確かになぁ。

自分が引き受けなくて良いところまで、引き受けて、頑張りすぎちゃうんだよなぁ。

人間って、頑張ってる自分が好きなんだってさ。無意識に頑張っちゃうらしいよ。



さて世の中には、いろんな格言や名言に始まり、人生の先輩からのアドバイス的なものがある。

年長者は、自分が感じたこと、

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年齢という概念を捨てた。(463字)

現実逃避だと言われても構いません。

先日、誕生日を迎えたらしいです。(他人事)

数年前から、自分が何歳なのかハッキリとは認知しなくなりました。

学校までは良かったのです。同じ年齢という括りだけで生きていたから。

でも、会社員になった時、
そもそも社会に出る年齢は人によって違うから、同期でも年齢違うし、年下上司がいたりする訳ですよね。

年齢を意識してしまうと、タイムリミットのように感じてし

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【自由詩】悩める、ボールペン達よ。

【自由詩】悩める、ボールペン達よ。

大した能力差もない、

見た目が大きく違う訳でもない、

似たような色とデザインの

多種多様なボールペン達が、整然と並ぶ。

誰かが、気に入った!君が良い!

と言ってくれるその日を夢見て、

理路整然と並んでいる。

素敵な出会いで、旅立っていくやつもいるし、

何日も何週も何ヶ月も、在庫のやつもいる。

逃げ出すこともできず、

ただじっと時が過ぎていく。

誰かのお迎えの手によって

仲間

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お散歩のすゝめ

最近、お散歩をよくしている。
街歩きとも言うべきか。
気持ちだけはブラタモリなのだけれど、知識はまだない。

東京は面白い。
駅から降りて、メインロード。
たくさんの人々が行き交う。たくさんの年代が。たくさんのファッションが。
その道を一本入ると、全く違う世界が広がる。

東京の曲がり角は早すぎる。
Google Mapをみて歩いていたはずなのに、いつの間にか通り過ぎている。
で、結局来た道を戻る

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全方位に良い子ちゃんするの、辞めました。

全方位に良い子ちゃんするの、辞めました。

小さい頃から真面目優等生、
親にも先生にも褒められてはいたが、

貴方のことは心配していない
しっかりしてるから
1人でもやっていけそう

なんて言われると、
それが呪いとなって、私の体を縛り付ける。

常に良い子でなくてはならないと。

この度、「いつも良い子でいようとする心」を捨てさせていただきます。
たまには寝坊も遅刻もするし、自分にとって大事でない人には関せず、もっとワガママも言っていこう

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あの日、あの選択をした私を、褒めてあげたい。

例えば、進学。
例えば、就職。
例えば、結婚。
例えば、引っ越し。
例えば、転職。
例えば、気まぐれ。

あるいは、あの日
貴方に一言話しかけただけでも、

何かが変わるかもしれない。

やらない、という選択肢もあったけれど、
時間を浪費したかもしれないけれど、
やってみた経験は、無駄にはならない。

そう思える日が、貴方にも来るでしょう。

人生は過去の積み重ね、そして今この時も、
将来の私の糧

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幸せってなんだろう?

お金があっても、不幸に感じる人もいる。
お金がなくても、毎日幸せそうな人もいる。

仕事があっても、辛い日々の人もいて、
仕事がなくても、楽しそうな人もいる。

恋人がいても、喧嘩やすれ違いばかりの人もいて、
独り身でも、寂しさよりも生き生きしている人もいる。

でも、もしも今と違ったら…と一瞬でもよぎることはある。

その時、ふとこのニュアンスの言葉を思い出す。
誰の言葉だったか思い出せない。

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