お散歩のすゝめ

最近、お散歩をよくしている。
街歩きとも言うべきか。
気持ちだけはブラタモリなのだけれど、知識はまだない。

東京は面白い。
駅から降りて、メインロード。
たくさんの人々が行き交う。たくさんの年代が。たくさんのファッションが。
その道を一本入ると、全く違う世界が広がる。

東京の曲がり角は早すぎる。
Google Mapをみて歩いていたはずなのに、いつの間にか通り過ぎている。
で、結局来た道を戻るのか、ぐるっと一周しちゃうか、なのだけれど。

画一的で、万人受けの公共建築の街並みから、
人間臭い、生活感の滲み出た下町、裏道、万々歳。

できれば個人住宅街の独創的なデザインを見るのが好きなのだけれど、
こればかりは不審者扱いされてしまうので、ちょっとだけ気をつけている。
(辞める気は更々ない、私が通報された場合はそう言うことだと思ってね)

お散歩は心を豊かにする。
時間に追われ、コンテンツに追われ、仮想世界に浸かり込んだ人間社会から逆行する。
本当は綺麗な夕焼けの日で面白い雲があったり、アスファルトの割れ目からタンポポが咲いていたりするのだけど、みんな俯いて、手のひらの上のものばかり見ているのね。だから何にも気付かないのね。

持っていくものは、財布とケータイと、腕時計、ハンカチ、ティッシュ。
要れば、折り畳み傘、エコバック、ペットボトル、小説。

できればケータイも置いていきたいのだが、目的の街までの電車調べるのと、写真を撮るのに活用しているので、勘弁してやろう。しゃーなしな。

さて、目的の街選びも結構テキトーである。
とりあえず〇〇駅界隈って決めて電車に乗ったものの、乗ってる最中で、その日の気分で変えちゃうこともある。
今日はこの電車の終点まで行っちゃおうかな〜。

街に着いたら、極力地図は見ない。ただフラフラと、心の赴くままに。
目的地は一箇所くらい設定してもいいけど、そこへのルートは最短距離にはしない。ただフラフラと、確かあっち方面だったよなぁで向かう。
寄り道、寄り道、廻り道。

ひとしきり満足したら、帰路につく。さぁ現実よ、おかえりなさい。
だけども、サザエさん現象はほとんど起きたことがない。
何にもない休日だったけど、何となく満足。

人生もそんなものでしょう?
地図なき道を、寄り道、寄り道、廻り道。そしてパッタリ終わりたい。

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