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やりたいこともまた仮説である
これは私が悩み続けてきた問いです。
やりたいことを見つけようという風潮がありますが、若いうちはやりたいことなんてわからなくて当然です。大人になってもよくわかりません。
私は大学で理系から文系に転じて、仕事も経営コンサル、途上国開発、ラーメン屋、大学教員と、何度も変えています。
周りからは全く違う畑を転々としているように見えますが、自分の中では問題意識にもとづき、やるべきことを模索し、計画的・
進路選択に迷ったら: 国連に行くか起業か選べと言われて
将来やりたいことがいくつかあり、どれを選ぶか悩んだことがあります。いま振り返ると、もっと柔軟に考えられたのではないかと思います。
同じように進路選択に悩む方のために、キャリアに対する一つの見方を共有できればと思います。
国連に行くか起業か選べと言われて文系の大学院生として就活に苦労しつつもなんとかコンサルティングファームに入社した4月。人事部との面談でキャリアプランを聞かれました。
改めて将
自分の強みをどう伸ばすか:凡人のための戦略的自己成長論
私のことをエリートと勘違いする方がいますが、九州の片田舎の公立中学校で内申点がオール3、高校で英検2級に落ち、大学のTOEICは400点というザ・凡人です。
アメリカのトップスクールや国際機関を目指すことになったのは大人になってからで、戦略的にならざるをえない状況でした。ライバルはみな中学生の頃から偏差値表のトップにいるような人たちや帰国子女ばかりでした。
戦略的な成長とは、自分の全ての能力を
仕事につながる人脈をつくるいくつかのコツ:国連の就活の経験から
世界銀行の元同僚から「ネットワーキングの天才」と呼ばれたことがあります。ネットワークとは、交友関係、人脈、あるいはコネを指します。
元同僚がそう言った理由は、彼女が東京の企業からワシントンD.C.の世界銀行に転職する際、3人から別々に「D.C.に行くなら真鍋を紹介するよ」と言われたからだそうです。
国際機関では、求人情報の大半が知り合いやその知り合いで決まってしまうほど、人とのつながりが重要で
人は4つの資本を組み替えながら成長していく
どのように成長すべきか。何に時間を優先すべきか。この問いに正解はありませんが、わたしの経験と考察から一つの視点を提示してみたいと思います。
私が何かの成功例ということではないですが、大学院に2度、語学留学に7度も行くなど、それなりに自分自身に時間とお金を投資してきました。本稿は成長について人一倍悩んだ経験からの学びと反省です。
学業、就活、付き合い…時間配分に苦心した社会人留学私は33歳で仕事
日本人にもっとクリティカルシンキングを
友人に誘われて、社会人向けの勉強会に足を運びました。実際に参加してみてすぐに気づいたのは、それは情報弱者の方々をターゲットとしたセミナーでした。テーマに関する具体的な内容は非常に薄く、根拠の曖昧な精神論のような話が続き、私はうんざりしてしまいました。
驚いたのは、多くの参加者が、その怪しげなセミナーの主催者が提供する有料プログラムにその場で入会をされていたことです。セミナー後の懇親会で彼らと話す
爆弾とマシンガンの音でホテルの窓が揺れ、ついにイスラム国に囲まれたと…
これは私が講演の中でよく紹介する、私が実際に体験したエピソードです。イラク、ベトナム、アメリカと5年かけて三か国で色々な仕事をしてきたからか、日本に帰国してからはいろいろなところで講演に招かれることが多いです。
今は経営コンサルタントとして仕事をしているのでクライアントにプレゼンテーションをすることも多いのですが、ビジネスシーンで企業や政府のお偉い方々に説明をするのと、高校生や大学生などの若い方
なぜ水が豊富でも水道が制限されるのか:資源の呪いで読み解く社会構造
1994年、日本では歴史的な水不足により全国各地で渇水が発生しました。私の地元福岡でも計画的な断水が実施されました。
当時小学生だった私は、タンクに貯めた水で歯を磨きながら、断水とは煩わしいものだな、と思ったのを覚えています。
あれから20年が経ち、私は今イラク国内のクルド自治区で仕事をしています。
同自治区の中核都市であるスレイマニヤ市では、各家庭にタンクが常設してあり、水道水はそれに貯め