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私の日常-About My Days

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私が書いてきた記事のうち「私の日常」にまつわる記事をまとめています。
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2023年9月の記事一覧

それはまるで、はじめてのおつかい。

それはまるで、はじめてのおつかい。

今日は土曜日。

たまってる仕事というか、やるべき作業があるから、それを片付けようと思って外で作業することにした。



朝から札幌の地下街を歩いていると、少し先に5才くらいの女の子がピョコピョコ歩いている姿が目に入った。

女の子は背中にピンクのリュックを背負っていて、エメラルドグリーンの帽子、紫のスカート、まるでサーティーワンアイスクリームのポッピングシャワーみたいな出たちをしている。

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90歳の女性に聞けないこと。

90歳の女性に聞けないこと。

朝9時からの商談が30分でまとまり、次の10時からのアポイントまで少し時間があった。移動時間を考慮しても20分ほどの空白がある。札幌市内中心部にいた私は、デパートの三越の前にあるベンチに座ることにした。

前日までの雨模様とうってかわって快晴の札幌。
中心部といえど午前9時台とあって人通りはまばら。

「20分もあるしクソエッセイでも書くか」と思ってベンチでスマホを開く。が、noteを開くものの書

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チキチキ受精レース。

チキチキ受精レース。

なんちゅうタイトルだ。

平日の大通公園を歩いていた。札幌中心部にあるこの大通公園は、いつもたくさんの人でにぎわっている。

日中にここを歩くと、おそらく保育園児なのだろうか、カートに乗って運ばれる子どもたちを見かけることがある。

子どもたちはおそらく3歳前後で、黄色や緑の帽子をかぶって、通行人にすっとぼけた愛らしい姿を見せてくれる。当然、周りには保育士さんがいて、子どもたちと一緒に遊んだり、手

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美容室でシャンプーされてるときに。

美容室でシャンプーされてるときに。

美容室へ行き、髪の毛を切った。いつも思うが、私は自分の髪型の正解が分からない。

最近、ちょっと忙しくって、いつも切ってもらっている美容師さんとの時間が合わなかった。なので、この日はいつもと違う方に髪の毛を切ってもらおう、そう思って美容室に来た。

椅子に座る。

知らない美容師さんが質問してくれる。

と聞かれたんだけど、正直なところ特に決めないで来てしまった。自分の髪型の正解がわからないから、

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福岡に唯一「勝った」と思えたこと。

福岡に唯一「勝った」と思えたこと。

福岡に出張で訪れたのは、
もうずいぶん前のことに感じる。

北海道うまれ北海道育ち、32歳になった現在も、北海道に暮らす生粋の北海道サイボーグの私である。

福岡には3日間滞在したのだが、初日に福岡空港に降り立った私は、博多駅前のホテルに移動した。

福岡空港は福岡市内の中心部にあり、
空港から博多駅まではわずか5分程度。

札幌駅から新千歳空港までは40分以上かかるわけだから、体感時間として5分

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札幌の空き地に映画が流れる。

札幌の空き地に映画が流れる。

札幌には狸小路商店街がある。

古くからあるアーケード街で、東西にまっすぐ、狸小路1丁目から7丁目まであり、もうすこし足を伸ばすと狸小路8丁目、9丁目という幻の場所も存在する。

たしか北日本でもっとも大きなアーケード街だと、どこかで聞いた。

狸小路には居酒屋、お土産屋、ゲームセンター、ラーメン屋、雑貨屋などが並び、まぁ、よくある商店街という、イメージ通りの商店街。



この狸小路には「空き

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私をコントロールしてほしい。

私をコントロールしてほしい。

2020年の何月だったかはもう忘れたが、この国は緊急事態宣言下にあった。これを読んでくれている全ての日本人の方々も共通のご経験をお持ちかと思う。

職場も閉鎖で居酒屋には人はおらず、普段は人が多い我が街札幌も、外はまばらに人はいるものの、ゾンビータウンのような有り様だった。

と、誰が言ったかは忘れたが、私の高校時代の友人とLINEで話し、ある日、私を含めた3人で平日の日中からビデオ電話をすること

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見えざる何かにコントロールされている。

見えざる何かにコントロールされている。

現実世界の私は、
たまにスピってるという言葉を使う。

たとえばだけど、ある海運業の会社に対して何か事業の提案をしたいと思ったとする。

自分の周りで海運業をやっている人間なんて皆無だからどうやってそこに辿り着けばいいのかわからない。

電話をかけたりメールをしたり、飛び込んだりして無理やりに繋がりを作ることも手ではあるんだけど、そんな勇気もない。

そんな日々を過ごしていると、ある日ポッと湧いた

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島流しの刑に処す。

島流しの刑に処す。

福岡に向かう飛行機に乗ったときのこと。

私の席は機内右側の三列に並んだシートのちょうどど真ん中。飛行機に乗ると窓の外に広がる景色を見たいと思うお上りさんなのだが、隣には40代のおじさんがいた。

と思って、
ひとまず機内では本を読むこととした。

機内にはWi-Fiが通っており、スマホのインターネット接続は完璧。便利な世の中であり、航空会社の努力に頭が下がる思い。

新千歳空港から福岡空港までは

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