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KH1992
2020年10月25日 16:30
走る走る二十キロ。脇見もせずにひた走る。動き疲れた三十五キロ。目的地等に縛られぬ。溜息混じりの五十キロ。上半身は最早お荷物。どこまで行くかの七十五キロ。止まり方すら、分からんらしい......。 人はこの様にして前を向いて歩き、走り、苦悩しながらもまた手足を動かす。いったいどこへ向かうのやら、などと言った外野の意見もなんのその。風を切る音に耳を傾け、罵詈雑言も聴こえまい。時に盲目、夢中となっ
2020年10月23日 23:01
古来より、東から吹き流れる風のことを東風と言った。そのままである。捻りもない。だが関西にて生を受けた僕は上京する際、この東風を捲ってやろうと、本気で考えていたのだ。 特に何に優れるでもなく、優秀な頭を持つ訳でも、品格がある訳でもない。この時代に大阪も東京もあったものではない。しかしながら、やはり東の言葉には鼻につくような違和感を感じてしまう僕だった。まだまだ未熟だった。 数年前に意気揚々
2020年10月20日 20:51
ベランダに出て洗濯物を取り込む際に、ある事に気が付く。いま自分が見ている空は、なんて狭いのだろうかと──。どうも、空の大きさを以て己の小ささを知る。そんなKHです。別に東京だろうが田舎だろうが関係ないと思うんですが、周囲の建物や木々、山々が空の姿を隠してしまい、どうも彼等が持つ膨大な広さを味わえてない気がするのです。何故こんな話をするのかというと、昨日の晩に平城宮跡(奈良)の素敵な写真を見
2020年10月19日 22:25
思えば今年、電車に乗って移動した記憶というのがほとんどない。4月から在宅勤務となり会社から普段の電車移動を禁じられていた為、ハンドルを握る機会が、明らかに多くなった。年の前半には毎日眺めていた筈の中央線沿線の風景......関西生まれの私にとっては新鮮な物の一つだったにも関わらず、それも僅か半年間で風化してしまったらしい。 しかし、関西を走る短い私鉄からの眺めであれば、目を閉じればすぐにでも
2020年10月18日 22:15
減量中にも関わらず、汁を一滴残らず飲み干してしまう。おでんの持つ魔力とでも言うのか。悴んだ指で器を持つ僕に、後ろめたさこそあるものの、抵抗の術等は一切ないのであります。どうも、塩分を控えるKHです。この休みの間、コンビニのおでんを3回くらい食べました。またせっせと走らなければ。粋な方が寿司の順番にこだわるように、僕にもKH流の食べ方があります。それを書いて非難を浴びるのは嫌なので、特に紹
2020年10月14日 21:21
あれはいつの頃だったろうか。多分、小学校に通い始めて間もない頃だと思う。なんせ、当時仲が良かった旧友にこの本のことを尋ねても、読んだ様な、読んでいない様な......と、まるで要領を得ない答えばかり返ってくるのだから、相当前の体験であるに違いない。先生が自宅から持って来た本を机に並べ、生徒に一冊を選ばせる。すると、約十分ほどの時間を使って、読める所までを朗読してもらえる。だいたい一週間毎のサイ
2020年10月12日 23:10
最近、腰回りが少し窮屈に感じる時がある。こんばんは、自堕落のKHです。これはマズいと、久しぶりに付近のランニングコースを走って来ました。広い都市公園を一周、約5キロ。湿った空気の中に感じる木々の匂いが爽快で、無理のない様にゆっくりゆっくりと脚を動かしました。背後より、小気味良い音を立てる中年ランナーが、僕を容易く抜き去りました。......まぁ、久しぶりに走るのだ。自らのペースを保っ
2020年10月9日 23:27
雨、雨、雨。最近の天気予報は、雨曇の使い回しをしているらしい。それとも晴れのフォントをどこかに紛失してしまったか。少なくとも、洗濯機を回したくとも回せない状況は続きそうである。そういや、洗濯機で思い出した。近所にある銭湯の主人が、ようやく隠居されるとのことだった。仕事は息子が引き継ぐとして横付されたコインランドリーはどうなる。以前に聞いた話であれば、ボンクラ息子は銭湯の内装を全て改装して
2020年10月8日 20:46
強烈な関西弁が、稀に恋しくなる......と思う。どうも、関西生まれ 関西育ち 悪い奴とは大体仲良くなれないKHです。東京に来て早くも3年が経とうとしています。街中をぶらついていると、結構な頻度で関西弁が耳に入って来るのですが、普段の生活でそれを喋ることも聴くことも、すっかり無くなってしまいました。敬語ではなかなか関西弁が出てこないのです。恋しいと言えば疑問だし、その口調の強烈さに取っ付き
2020年10月7日 22:20
皆さん、こんばんは。何故か朝から絶好調のKHです。標題に書いた通り、めちゃくちゃテンションが高く、今にもカラオケに行って3曲くらい歌ってしまいそうなノリですが、文章でそれを伝えるのがいかに難しいか。☆まで付けるくらいなのに惜しいですね。さて、そんなハイテンション☆ブギウギ状態の僕ですが、今後の為に書かねばならない事があるのです。それは、何を以てテンションが上がっているのか、という事。実
2020年10月4日 18:33
皆さん、こんばんは。夕刻となり、やっと目が冴えてきたKHです。note『文章・創作のサークル』にて、電子書籍短編集が発売となりました。サークル内の素晴らしい書き手さんと一緒に、私の過去作品を綴じて頂く事となりましたので当短編を再掲載致します。いつも適当な記事を投稿している私にしては珍しく、ほぼ実話の作品となります。十代の頃によく遊んだ友人との小旅行、そんな遠い記憶がこの状況下におい
2020年10月3日 23:00
朝から晩まで眠い日がある。起きて歯を磨き、寝癖を触っている間に睡魔が訪れている。もう一度ベッドに横になり目を閉じてみれば、時刻は15時を過ぎた頃、まだ眠気は頭にしっかり残っていて、身体を動かすのも億劫である。仕方がないので、色々なことを思考することにより空腹感を紛らわす。楽しい事、悲しい事、笑える事、真面目な事......意識はしっかりとしているはずなのだが、どうも視界がおかしい。そして、自ら