- 運営しているクリエイター
#本
著…エレーヌ・ドゥルヴェール、ジャン=クロード・ドゥルヴェール 監訳…奈良信雄『世界で一番美しい切り絵人体図鑑』
そーっと、そーっと…、1枚1枚丁寧にページを捲るのがおすすめの、とても繊細で美しい図鑑。
この本を読むと、切り絵部分をつい指でなぞりたくなります。
人の体のつくりの細かさを、こうして触りながら確かめられるというのは、新鮮な面白みがありますね。
それにしても、すごく不思議。
たとえば受精卵時代に「よし! 自分はこういう姿を目指すぞ! まずは胎児になるんだ!」と綿密な計画を立てたわけ
著…朝田隆『現役の認知症専門医が答える そもそも認知症って何ですか?』
「認知症」という名前を聞いたことはあるけれど詳しいことは知らない…という方の素朴な疑問に認知症専門医が答える本。
対話形式なので読みやすいです。
専門用語も出てきますが、出来るだけ易しい表現が使われています。
●血管性認知症、アルツハイマー型認知症、前頭側頭葉変性症、レビー小体型認知症の違い
●認知症がある方と接する時のコツ
●在宅で使える介護サービスや、入所施設の種類
著…谷崎潤一郎 絵…夜汽車『二人の稚児』
女性という生き物の多面性や、同じように育った人間だとしても考え方が異なるということを描いた小説。
そして、ダメと言われれば言われるほど気になってしまう人間のサガも表現されています。
※注意
以下の文は、結末までは明かしませんが、ネタバレを含みます。
この小説の主人公は二人います。
千手丸と瑠璃光丸です。
二人は幼い頃に女人禁制の比叡の山に預けられました。
いずれも、俗世