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著…エーリッヒ・フロム 訳…鈴木晶『愛するということ』

 誰もがこう考えがちだと思います。

 「愛することよりも愛されることの方が難しい」と。

 しかし、この本では、そもそも「愛」とは何か? を論じることを通して、真に愛することの難しさや素晴らしさに気づかせてくれます。


 子どもであるというだけで大人から無条件に愛された幼少期。
 (出来れば全ての子どもがそうであって欲しいですね…)

 それを経て成長し、様々な人と接する中で、時には自分に対して悪意のある人とも出会う。

 やがて、たとえば友人や恋人といった「愛」の対象と出会っていき、自分にとっての「愛」を身につけて習練していく…。

 この本はそうしたことを論じています。

 哲学的な表現が多く用いられているため、すぐには内容が腑に落ちず、わたしは何度も何度も読み返しました。

 しかしながら、この本を読めば「どうしたら人を愛せるか」が分かるというわけではありません。

 この本はそれを考えるきっかけをくれますが、答えは自分が見つけるしかないのです。




 〈こういう方におすすめ〉
 「愛」について真剣に考えてみたい方。

 〈読書所要時間の目安〉
 おそらく原文がそうなのだと思いますが、かたい文章なので、連続して読んだとしても少なくとも4時間以上は必要です。

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