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著…ドナルド・J・ラロッカ 訳…瀧下哉代『世界の美しい甲冑図鑑』

 わたしは戦争は大嫌い。

 けれど甲冑は大好き。

 これはそんなわたしにどストライクな本です。

 騎士や兵士が着用した西洋の甲冑のフルカラー写真をはじめ、甲冑に関する資料もふんだんに紹介されている贅沢な一冊。


 どの甲冑も、時代や国ごとの特徴が表れていて興味深いです。

 シンプルなものから、優美な模様が刻まれたものもあって、思わず見惚れてしまいます。

 なんて精巧なつくり。

 わたしは特に、神聖ローマ皇帝マクシミリアン一世の甲冑に惹かれます。

 銀色に輝く、極めて滑らかな甲冑を彩る金の装飾や、槍を彷彿とさせるほど鋭いつま先が、わたしの甲冑マニア心をくすぐりました。

 これはもしゲームの敵キャラで出てきたら絶対強いやつ…!

 俊敏且つトリッキーな動きで翻弄してきそう…!

 ちなみに、この本の表紙を飾っているのは16世紀にヨーロッパで作られた全身用プレートアーマーで、重さはなんと25.25kgだそう。

 に…25.25kg…だと…!?

 見た目は物凄くかっこいいけれど、実際の戦いともなればこれに加えて武器も持たなければならないでしょうし、なんだか物凄く重そうですね…。




 〈こういう方におすすめ〉
 甲冑マニア。

 〈読書所要時間の目安〉
 3時間くらい。

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