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鳥の目 Journal

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独断と偏見で面白いと思った海外のニュースや論文、有名人のツイートなんかを紹介していきます。
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記事一覧

図書館に耳の遠いおじいさん

図書館に耳の遠いおじいさん

予約していた本を借りに図書館のカウンターへ向かった。
私の前では、背中の曲がったおじいさんがカウンターの女性と大きな声で話している。

おじいさんはしきりに、「耳が遠くて申し訳ないね」と女性に謝っている。
女性からの声は聞き取れない。
「ここはねえ、市内で2番目に蔵書が多いんだよ。昔はよく来てたんだけどね」と女性に話しかけている。
女性は「はあ」というような言葉を返すだけ。

わかるよ。ここ図書館

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ニュージーランドで大麻が合法化されるかも

大麻合法化についてニュージーランド国民はイエスというのか?9月の国民投票の一つのテーマです。

すでに医療大麻の使用は認められていて、今回の国民投票では娯楽的使用に対する法規制の是非が問われます。そもそもなんで法制化が必要なのか。それは「個人や家族、コミュニティを傷つけないため」だそうです。例えば合法化にすることで公にパッケージに健康被害について記載することができたり、違法に製造された大麻を取締る

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"Assisted dying"と "大麻合法化"が国民投票のテーマに

"Assisted dying"と "大麻合法化"が国民投票のテーマに

Assisted dying(尊厳死?安楽死?)と大麻合法化(Cannabis legalisation)の是非が9月の国民投票で問われます。もちろんこれは日本ではなくニュージーランドでの話。どっちも非常に興味深いテーマで選挙の結果に要注目したいところです。ちなみにAssisted dying を日本語にすると尊厳死だったり安楽死だったり、ややこしい議論があるようなのでそこには触れないでおきます。

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アボカドでプロポーズがミレニアルに人気

アボカドでプロポーズがミレニアルに人気

今日は世界アボカドデーだそうで。

ミレニアル世代の間で、アボカドの中に結婚指輪を入れてプロポーズする、というのが人気だそうです。しかし、プロポーズに使う完璧に美しく熟したアボカドを探すのは簡単ではありません。

そこで英国のスーパーマーケット "Asda" はプロポーズ用のアボカドを簡単に見つけられるようにしました。

" perfect for proposal"(プロポーズに最適)というステ

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注文してない"タネ"が届いてませんか?

注文してない"タネ"が届いてませんか?

注文していないのに植物のタネが自宅に届くという事案がアメリカ各地やニュージーランドで発生している。

ニュージーランドに住む女性の元には、ザンビアから "おもちゃ"と書かれた封筒が届いた。開けてみると中には第一次産業省から、「タネは押収しました。輸入はできません」と書かれた手紙が入っていた。しかし彼女はタネを輸入した覚えはないという。

同じような事例がアメリカ各地でも起きており、その差出人の住所

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ホームシックから生まれたビジネス

ホームシックから生まれたビジネス

タピオカドリンクの会社を来年オープンするという18才のターニャ。ニュージーランドの北島にある、The New Plymouth Girls’ High Schoolに通う彼女はビジネスの授業の中で同級生と"Petite Cha"というタピオカドリンクのビジネスを始めた。

カンボジア出身の彼女。両親はまだカンボジアにいる。カンボジアではいつもタピオカドリンクを飲みに行っていて、でもニュージーランド

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" I was too fat." ボリスのダイエットキャンペーン始まる

" I was too fat." ボリスのダイエットキャンペーン始まる

英国首相、ボリス・ジョンソンが「ボク、太りすぎてた」と自身の肥満を認めた。またその肥満のせいでコロナウイルスにかかりやすかったとも言及。そこで新しい政策 " アンチ肥満プログラム"をスタートさせたボリス。ジャンクフードの広告制限、 −具体的には午後9時以前のテレビ広告の禁止−、とレストランやパブへのカロリー表示を義務付けるという。

ICUで治療を受けている重症コロナ患者の8%近くが病的な肥満、そ

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海外在住ニュージーランド人はどうやって投票するか

海外在住ニュージーランド人はどうやって投票するか

ニュージーランド総選挙は9月今年9月19日にニュージーランド総選挙が行われます。去年のクライストチャーチテロの対応の素早さとコロナ封じ込め成功で、現首相のジャシンダ・アーダーン率いる労働党が過半数の議席を抑えるのではという見方も多いようです。

ちなみに労働党と闘う最大野党の党首はジュディス・コリンズ氏で、こちらも女性。"equal opportunity (雇用機会均等)"の高いニュージーランド

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コーヒーかすで作られたサステイナブルなスニーカー

コーヒーかすで作られたサステイナブルなスニーカー

コーヒーをドリップすると出てしまう"カス"をスニーカーにしてしまった人たちがいる。

まず、コーヒーかすとリサイクルプラスチックで"コーヒー・ポリエステル糸"を作り、それを主素材としてスニーカーが作られる。

そしてこのスニーカーには防臭効果、抗菌効果、防水効果、UV効果もあるそうだ。コーヒー大国・フィンランドで作られたサステイナブルな"コーヒーかすスニーカー" #rens が気になる。

「太った人とは働かない」と言ってしまったトレーナ/ in UK

「太った人とは働かない」と言ってしまったトレーナ/ in UK

イギリス在住のパーソナルトレーナ兼フィットネスライターが、「私はデブとは働かない」と彼女のブログに書いて炎上している。

Samantha Yardly氏を避難する声は、ニュース記事からTwitterから様々だ。

「太っている人は、セルフコントロールが欠如していて、怠惰だ。だから働かない」と言っている氏だが、体型で人格は決まらないし働きっぷりが悪いかと言えばそんなことはない。

でも彼女のブログ

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オムツのパッケージにパパ登場

オムツのパッケージにパパ登場

 スウェーデンのオムツのパッケージに "男性"登場。確かに、いろんなカップルの形があるからこのアイディアは悪くない。

 今日はredditという、日本のユーザーは少ないソーシャルメディアから。

 現代の父親は、彼らが子供だった頃の自分の父親よりも3倍以上子供と過ごす時間が多いそうです。

https://www.mother.ly/news/millennial-dads-spend-more

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タイ。壊滅的なサムイ島とこれからのリゾートのあり方

タイ。壊滅的なサムイ島とこれからのリゾートのあり方

 タイのサムイ島は閑古鳥が鳴いている。観光地はどこもそうだと思うけど、この島は店も雇用も全て観光のためだけに生み出されているような島。日本の観光地だってやばいにはやばいけど、例えば北海道の一大観光地 "富良野"は農業を生業とする人が多い。

 タイの経済はかなりの部分を観光業に頼っていて、観光はGDPの20%をも占めるほどだ。日本はたったの5%程らしい。

 The gurdianの記事によると、

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トランスジェンダーは女子ラグビーに参加できるのか

トランスジェンダーは女子ラグビーに参加できるのか

 IOCのガイドラインでは12カ月間テストステロンの量を抑えればオリンピックに参加できるということになっている。World Rugbyもそのガイドラインを踏襲している。

 しかしWorld Rugbyの調査によると、テストステロン量の減少は筋肉量や強さとは比例しないということがわかった。そしてトランスの人は女子ラグビーに参加できないかもしれない。なぜなら危険だから。

 2020東京オリンピック

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バーガーキングのメタン削減バーガー

バーガーキングのメタン削減バーガー

アメリカのバーガーキングがメタンガスを削減した牛肉を開発した。餌にレモングラスを加えて従来よりも33%のメタンガスを削減したとか。

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メタンガス削減の根拠に異議一見、温暖化に対するポジティブな対応のように思えるが、これには異議を唱える専門家が多数いるようだ。

The NZ Agricultural Greenhouse Gas Research Centreのハリー・クラ

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