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素敵な記事たち。

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綺麗な文章だったり、人生の学びだったり、頭が禿げ上がりそうなほど同意できたり、とにかく心に響いた素晴らしい記事たちを、独断と偏見で選ばせていただきました。
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記事一覧

友人の孤独を陽気な天秤にかける。

友人の孤独を陽気な天秤にかける。

久しぶりの休日に友人の仕事を手伝うことにした。集められたのは別の友人と私の計二名だ。大きな工場の大きな音がする機械の試験を兼ねたメンテナンスをするという。私はもちろん機械を操作するでもなく、その試験の行方をもう一人の友人と精一杯声を出し応援する係だった。

応援とはいえ、時に囁き、時に叫び、時に頷くなど多種多様なリアクションを全力で空気を読み集中しなければならない。今どき「応援に来てくれ」と言われ

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確かに僕はそこにいた

確かに僕はそこにいた

妻が最近、携帯で一心不乱に動画を観ていて、何を観ているのか気になってたんです。

「ママ~。何観てんの?」

「『ハイキュー!!』だよ。面白いよ~」

『ハイキュー!!』は作品名とバレーボールを題材にしていることくらいは知っていたのですが、バレーボールはあまり身近でなかったためスルーしていたアニメでした。

ただ、妻が楽しそうなのと、我が家で契約しているケーブルテレビで無料で観られる期間なことが判

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お父さんみたいになりたい。

お父さんみたいになりたい。

この世には2種類の人間しかいない。
お風呂の浴槽につかる人と、つからない人だ。

実家で暮らしているときには、お風呂の浴槽にはお湯が張られていた。7才のときに4人の兄妹みんなでお風呂に入ると、そのころまだ小さかった妹がお風呂の中でうんこを漏らした。大爆笑しながら手ですくってあげた記憶がある。

ひとり暮らしをスタートすると、お風呂の入り方ってのは実家暮らしのときと形態がかわる。浴槽につからなくなり

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夜明けのグラデーション

夜明けのグラデーション

季節が、ゆっくりと、しかし日々確実に進んでいるのを感じるのが、好きだ。

平日は6:20に起きる。リビングの窓を5cmほど開けて、朝イチの澄んだ空気を入れる。毎日同じ時間に、同じ方角の空を見ているので、今の時期は、あっ、もうこんなに明るくなってる、と感じる。朝焼けの色が毎朝違う。

✳︎

最近の6歳児の進化

・絵のレベルが上がった
お風呂で髪を洗う際に「もみあげ」について教えてあげると、人の顔

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「僕になる」夢

「僕になる」夢

すっごく、羨ましかったんです。

妻とお付き合いする前。私は初めて、彼女と食事をする機会を得ました。

助産師である妻は当時、私達夫婦の出会いの場であった総合病院を辞め、助産院で働いていました。

「いきいきしていて、素敵だなぁ。こんな人と一緒にいられたら、パワーをもらえて楽しいんだろうなぁ」

食事中、助産の魅力や助産師のやりがいなどを熱く語る妻が、私には光り輝いて見えました。

一方。

大学

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いっしょに走る

いっしょに走る

朝から、家族でジョギングしてきた。
家族4人でジョギングに行ったのは、コロナ禍で全ての活動に規制がかかった数年前以来かも‥
しかも、私と長男は2日連続。

私は走ることが好きじゃない。
と言うか、ぶっちゃけて言うと苦手だ。基本的に運動は苦手。それでもまだ、部屋の中で同じことを繰り返す筋トレよりは、周りの景色が変わっていく方が精神的にいいかな、と思う程度で、選べるものなら走るより歩く方が断然いい。

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溢れた愚痴を拾い集めて

溢れた愚痴を拾い集めて

私はなるべくだか、愚痴や悪口を言わないようにしている。

私は卑怯だから、それで自分の評価が下がるんじゃないかと思ってしまう。

自意識過剰と言うか、そう言う所がある。

とは言え、お酒が回るとポロリ、ポロリと溢れてしまうのが愚痴。
いけないと思いながらも溢れてしまう。
『愚痴って結構盛り上がてしまう。』

人の愚痴を聞いて気持ちよくなったり、言い過ぎたなと反省したり、いい過ぎだよと止めたりもする

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痛みを知って気づく、愛

痛みを知って気づく、愛

大学生の時、オーケストラ部でバイオリンを弾いて活動していた。

私は子どもの頃から長年習っていて、いわゆる「経験者」なので、3回生でパートリーダーをやることになったのだけど
先代の先輩が、何も教えてくれない人だった。

「たい焼きは教えなくてもできるよね、私のことずっと見てきたんやし。私、後ろで黙って弾いてるから」
と言われ、またまたご冗談を〜とその時は笑っていたけど、本当に見事なまでに「黙って」

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ただの言葉、されど言葉

ただの言葉、されど言葉

言葉って、おもしろい。

使う人によって、受け取り方、重さが変わるんです。(普段の行いってやつでしょうか?)

言葉は便利だけど、それだけでは人や物は動いちゃくれない。

時間は止められなければ、争い事を必ずしも止められるとは限らない。

パンチやキックにはならないが、時に胸を突き刺すような鋭利な刃物となる。

同じような言葉でも、メール、電話、手紙で受け取り方が変わる。

メールはカジュアル、と

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叶えずに 置いとく夢が あっていい

叶えずに 置いとく夢が あっていい

ついさっき、夢を叶えた。

自宅最寄りの駅前の交差点で、毎晩ラーメン屋台が出ていて、そこのラーメンを食べたのだ。

助っ人外国人みたいな金ピカのネックレスを首に引っ提げたヤクザ役の時の笑福亭鶴瓶に似ているおっちゃんがハイエースでやっている屋台。
メニューはラーメンと、なぜかホットドック。

車の前にはプラスチックの丸テーブル2つとその周りに6つずつほど丸椅子が並んでいて、いつも飲み会終わりの「しめ

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選択肢を増やせ

今読んでいる本の中に「私たちは選択肢が少ない」というような言葉があって。「なるほど確かに少ないな」と思った。

例えばお昼ごはんに何か食べようと思ったとして。天丼と牛丼が思い浮かんだとする。私たちは、思い浮かんだものの中から次の選択肢を選ぶようになる。だからたぶんその場では、天丼か牛丼、どちらかを選ぶことになると思う。

でも実は私は、天丼や牛丼よりも海鮮丼の方が好きかもしれない。

だけど「海鮮

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もしも、明日死ぬとしたら。

もしも、明日死ぬとしたら。

という気持ちで毎日を過ごそう、とiPhoneを作った人は言ったけれど、実際にそんな気持ちで生きることができるかというと、きっとむつかしい。

事実、私はそんな気持ちで生きてはいない。

そんな自分だったらいいな、と思って生きている。

今日が人生最後の1日だと思って、悔いのないように、やりたいことをやろう、と思いたい。けれど、今日はその最後の日ではないと思っているし、明日も人生が続くと思って生きて

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SNSから距離を置いたら見えてきた、私の個性を書き残す意味

SNSから距離を置いたら見えてきた、私の個性を書き残す意味

個性が大事と言われ、何年くらい経つのだろうか。その言葉を目にし始めて、個人を尊重することとは、1人1人を大切にすることだと教えられる。

個性をその人らしさとして、それを尊重するのが望ましいとなる。

普段目にする個性や個人は、どうしても情報の速さという上でSNSが主となっている。

人と違うことをして、人には経験出来ないことを体験し、その価値を提供することで認知されていく人達が多い。

毎日、日

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アメリカ永住を実現させた心のブレーキを外す選択

アメリカ永住を実現させた心のブレーキを外す選択

僕はとても内向的な人間だ。学生時代は、内向的な奴は勇気がない弱虫、外交的で誰とでも簡単に打ち解けて、クラスの人気者になれる奴が勇気があると思っていた。勇気がない弱虫と人から見られるのが怖くて、ある部分では外交的な人間を演じていた。高校時代、自転車のブレーキに手をかけて乗っていると、友達から怖がりだとからかわれた。怖がりだと自覚し、怖がりな自分にコンプレックスを持っている。そんな人間は、自分が怖がり

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