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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や…
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2019年8月の記事一覧

外国人技能実習生を現代の奴隷制度にしてはいけない

外国人技能実習生を現代の奴隷制度にしてはいけない

いつしか、日本で働くことは「薄給で奴隷のようにこき使われること」という認識が当たり前になってしまった。ブラック企業、社畜と自分たちを蔑むだけならまだしも、「Karoshi」という英単語として世界にまで広まっている。日本に学びに来る交換留学生の認識も同様、ネガティブである。彼らが日本で学びたいことのほとんどが「過酷な日本の労働環境」「自由のないキャリア選択」「搾取される日本の若者」などで、心が痛い。

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リーダーは暇そうに見せろ。

他の部署にいる若い職員がうんうん唸りながら奮闘してるので聞いてみました。
「どうしたの?」
「いや、この仕事の進め方がわからなくて。」
「上司に聞いたらいいじゃん。」
「でも、いつもすごく忙しそうで、とても声をかけられる雰囲気じゃないんです。」

たしかにリーダーは忙しいのだと思います。部下がかかえる業務やプロジェクトの進行を管理したり、みずからの仕事もあったり。

でも、暇そうに見せかける「演技

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働き方のユニバーサルデザイン:「生きる職場」を読む

働き方のユニバーサルデザイン:「生きる職場」を読む

以前から気になっていた「生きる職場 -小さなエビ工場の人を縛らない働き方ー」を読んだ。概要と、本が執筆されて以降のアップデートは、著者である武藤さん自身がnoteに書かれているので、参照していただくとよいと思う。ただ、網羅的に整理して書かれているのはやはり本の良さなので、一読をおすすめしたい。

このエビ工場で働いているのは、本の執筆時点では、子育て中のお母さんがメインのようだ。子育ての忙しい時間

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遺伝子レベルでみたストレスに強い人・弱い人の特性を活かした人材育成

遺伝子レベルでみたストレスに強い人・弱い人の特性を活かした人材育成

どれだけのストレス量に耐えられるのかは、その人の性格や体質によっても異なるため、上司が部下のメンタル面を叱咤激励することは、パワハラにも繋がってしまう。

ストレスに強いことばかりが決して良いというわけではなく、ストレスに敏感な人の中には、真面目で誠実、一つのテーマに深く取り組むタイプが多い。特に、日本人は、繊細な性格を強みにして、世界をリードする高度な技術を次々と生み出してきた。

性格のタイプ

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経営者も他社の面接を受けてみるといい

経営者も他社の面接を受けてみるといい

カンムでも大量の面接をしているけど、ここ10年くらい、面接する側しかやってないとふと気付いた。完全に受ける側の気持ちが霧散しているので、気持ちを復活させてより良い面接を構築したいと思った。そこで、他社の面接を受けてみることにした。

思ったより連絡もらったので、条件は自分が興味あることと、応募職種が明確であることにした。採用にも結びつかないし、何のメリットもない中、ご協力ありがとうございました!!

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共創型コミュニティを、持続的に運営するために。「信用経済の次」を考えるシリーズをはじめます。 #mintlab

共創型コミュニティを、持続的に運営するために。「信用経済の次」を考えるシリーズをはじめます。 #mintlab

お久しぶりです。たむけん(@tamuken) です。

新しい会社”mint”の活動をしていく中で、最近はコミュニティの立ち上げや盛り上げについて企業さんから相談を受けることが多くなってきました。
企業のコミュニティ施策、ファンマーケティング、信用経済からの共創コミュニティ。そんな言葉が、ようやく浸透してきたように思います。

昔であれば、すべてオンラインサロン化して、課金ハードルを乗り越えてきた

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2年間正社員ゼロ。150人の副業社員で会社・事業を運営している話

2年間正社員ゼロ。150人の副業社員で会社・事業を運営している話

はじめまして!Offers(オファーズ)を運営している株式会社overflowの鈴木です。
noteは初投稿となりますが、自社の知見が誰かの役に立てばと思い筆をとりました。

この記事はこんな方向けに書いています・副業人材の活用方法を知りたい方
・エンジニア採用でお困りの方
・新しい採用方法を探している人事担当者の方
・人件費を変動費に変えて、事業リスクを下げた経営をしたい方
・副業を解禁するか検

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日本組織の『失敗の本質』を超えて

日本組織の『失敗の本質』を超えて

 終戦記念日でもあり鈴木博毅氏『「超」入門 失敗の本質』を読みました。この本は、名著『失敗の本質』をベースに、日本軍の課題と日本企業の課題を重ね合わせて論じており、大変示唆に富む書籍です。
 改めて『失敗の本質』でガダルカナル島での戦いの経緯を読んでみると、軍の戦い方が、企業の経営と重なるところが多いのに驚かされました。まず、組織としての戦いであり、常に状況は不確実で、部分的な情報しか得られない中

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天外伺朗さんの本を読んで分かった創造力を育てる方法

天外伺朗さんの本を読んで分かった創造力を育てる方法

弟の友人・トミーに勧められて、天外伺朗さんの「創造力ゆたかな子を育てる」という本を読んだ。ぼくが子育てをしていると知っているので、その参考にと、だ。

結論からいうと、これはとてもいい本だった。子供を持つ親はもちろんだが、そうでない人も読んだ方がいいと思った。なぜかというと、これを読むと「自分の育てられ方が良かったのか悪かったのか」が分かるからだ。そして、自分の育てられ方が悪かったのだとしたら、そ

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044. 「サポートをしてはいけない」という新しい取り組み

044. 「サポートをしてはいけない」という新しい取り組み

 パプアニューギニア海産の武藤北斗です。「好きな日に出勤欠勤」「嫌いな仕事をやってはいけない」などの働き方についてはこちらを。

 先週、エビを選別しながらふと思ったんです。「あれっ、何となくずっとやってるけど、これって新しい取り組みなのかな?」と。そのことを報告します。

 それは「サポートをしてはいけない」です。

 サポートをすることは、通常は良いことだと思います。しかし、私たちの職場におい

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047. 経営者が、なぜ毎日工場に入るのか

047. 経営者が、なぜ毎日工場に入るのか

 パプアニューギニア海産・工場長の武藤北斗です。「好きな日に働く」「嫌いな仕事はやってはいけない」など働き方全般に関してはこちら。新しい取り組み「サポートをしてはいけない」はこちら。

 私は午前中は必ず工場で作業します。来客や取材を午後にして頂くのはこのためです。

 会社を運営する役割であっても工場に入り続けるのは「品質」と「働き方」の2つの観点があり、今回はそのことを説明します。

046. 働き方改革の「一歩」への勘違い

046. 働き方改革の「一歩」への勘違い

 パプアニューギニア海産の武藤北斗です。「好きな日に働く」「嫌いな仕事はやってはいけない」など働き方全般に関してはこちら。新しい取り組み「サポートをしてはいけない」はこちら。

 今日また閃きました、自分の勘違いに。エビをムキながら、FM802から流れるRADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」を聴きながら。

 僕の閃きをリアルに感じながら読みたい方は再生するといいかも。

 働きやすい

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045. 誰のことを基準に働き方を考えるのか

045. 誰のことを基準に働き方を考えるのか

  パプアニューギニア海産の武藤北斗です。「好きな日に働く」「嫌いな仕事はやってはいけない」など働き方全般に関してはこちら。新しい取り組み「サポートをしてはいけない」はこちら。

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 働き方を考えるとき、誰のことを、どんな立場の人を基準に考えていくのか。ここに通常の経営者と私の間で違いがあるようです。

 私は勤続年数が長い人や技術的に優れた人を基準にしていません。つい

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採用担当の皆さま、「その言葉に、魂はこもっていますか??」

採用担当の皆さま、「その言葉に、魂はこもっていますか??」

最近何かを掴みかけている気がしていて、いつもだいたい朝の6時には目が覚めてしまう。そんな日々が続いています。朝の仕事は捗るようになったものの、それゆえに夕方になるとかなり脳が疲れ切ってガス欠になってるような感覚。

あとは脳がグルグル回っていて、何かをはき出し続けていないとパンクするような感覚があって、noteブログを書いたりtwitterで発信することが増えたように思います。

実際にはアウトプ

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