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『白くないからこその美しさ』 #シロクマ文芸部あとがき
先日『白い靴』というお題で書いたこちら
最初は『冬の運動会』というドラマ(のタイトル)から広げて書いていたのですが、黒柳徹子さんが半生をテレビで語っていたものを見て『窓ぎわのトットちゃん』を思い出し、オマージュ作品として仕上げました。(名字は、やなせたかしさんからお借りしたのですが、柳がついていることに後から気づきました👀ほんまに偶然!)
初めて読んだのは中学生前後で、「パカパカ開く机って
大玉🍉が取れたと聞き、体重計で🍉を量ってみたら9.8㎏。未熟児で産まれたのに私は生後半年で10㎏を難なくクリア😏いろんな子どもを見てきたけど、まだ超えられたことがない🤭でもこの重さを抱えていた母の負担を思うと🙏私も仕事ではそのくらいの子二人抱えてたんだよな😢おい!私の筋肉どこや💪
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詩小説 『夏は夜』 #シロクマ文芸部【ズレが生じてる編】
※こちらは先週のお題となりますm(_ _)m
夏は夜が本番なのかな、とふと思う。
たとえば二歳頃
近所に住む母方の祖父母の家に
お泊まりした時のこと。
ゼブラカラーのアイスバーを食べ終え
ふと気づくと家のどこにも誰もいない。
もしかしたらアイスを渡された時に
「これ食べてお留守番しとくんやで」
と言われていたのかもしれないけれど
気持ちがアイスに向かっていたから
ろ
「山のポ」 #毎週ショートショートnote【子、黙れない編】
「山のポってなあんだ?」
高学年になった息子がクイズを出すようになったのだが、それがなかなか難しい。
「山のポ…って木霊のことか?」
「ブー!」
「全くわからない…お手上げだ」
降参の意を示して両手を上げる。
「ええー!父ちゃん諦めんの早すぎ!」
大人にだってわからないことが沢山あるんだよ。
「よく被ってんじゃん」
「被る?」
よりわからなくなってきたぞ…?
「サウナに行って被るア
本当にグリーフケアが必要なのはだれ?
薄情だと思われるかもしれないけれど私は祖父を亡くした悲しみをそれほど引きずってはいない方だと思う。それは数年前に母方の祖父を亡くした時も同じだった。
年単位で顔を合わす機会がなかったから実感があまり沸かなかった、というのも少なからずあるとは思うけれど、病気が発覚してからお見舞いに行った時にはもう身体中の痛みに悶え、食事を摂るのも苦痛になっていた様子を見ていた分、亡くなった時の穏やかそうな表情を
不要品を売って付与されたポイントを使い、出張で全国を駆け巡った父には思い出旅行として、沖縄に行ったことのない母には疑似旅行として🍜✨私は一人前を食べるのも精一杯だったけれど、本場に負けず劣らず美味でした😋💕その後、父と「ちゅらさん」の再放送を一緒に🤭これが今の私の精一杯の親孝行🥺
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『海のピッピ』 #毎週ショートショートnote【ピピッと編】
海のピに彼ピッピの
パパッピとママッピに会ってきたわ♪
そしたらパパッピが
自慢のピマワリを披露してくれたの🌻
これがよく見かけるピマワリで
テンション爆上げピッピ~☝️
これがちょっと
不思議な色味のピマワリらしいの。
特に種を変えたわけではないらしくて
土壌の違いかな?って話してて
ピピ子的には
チョコレートコスモスッピがあるわね
なんて思ったわけ。
最後に見せてもらったのが
こ
140字小説 『地に足を』 【夏の星々②】
昔ならクリスマスケーキと呼ばれる年の娘。仕事が楽しいのもいいけど浮いた話を聞かないのも母親として気がかりだ。
「三高って知ってる?」
「うーん…もう少しヒント!」
「人生の伴侶の決め手になるものよ」
「わかった!高血圧・高血糖・高圧的な人は避けろってことね?」
…私より見る目がありそうね。
今日も我が家はドタバタファミリー。
先日、祖父が亡くなって以来、父が異様にビビりになった気がする。
私が気が向いたらじーちゃんにお虚を唱えに仏間に行ってリビングに戻ると「うわぁ!」と叫ばれ、それを見た母に「なあにビビってんの? もし出たってあんたの親やん!」と、やや蔑まれていた。ドンマイ!
そんなある日のこと。母は自分が乗りたい自転車のサドルの高さを下げたいのに上手くいかず、サドルを壁にガンガンぶつけていたらしい。この時点で
『手紙には綴れない』 #シロクマ文芸部【一週間前のお題です🙇編】
「手紙にはそう書いていたけど、本当にそうかな?」
「ええ、そうですよ」
「うーん、僕にはそうとは見えないんだけど」
「でも本当にそうなんですよ。実際、家族には相当迷惑かけていますし……」
「そうかい」
「はい、そうです」
「そうとなれば今後どう進めていこうか?」
「そうですね……先生としては、どうすると良いと思われますか?」
「僕はそう無理に治そうとするほどのことではないと思うよ。治さなきゃいけな
140字小説 『米寿』 【夏の星々①】
あるおじいさんが88歳で亡くなった。
一家の大黒柱だからとおじいさんの亡骸の傍で豪勢な葬儀にしようと親族が話し合っていると
『物価高なのにそんなに盛るな! せっかく少しでも米が食えるように米寿で亡くなったわしの気遣いがわからんのか!』
と棺からむくりと起き上がって叫ぶとまた眠りについた。
毎度のことながら、季節の星々に今頃気づいた私です🙈
駄洒落小説 『彦星誘拐』 #毎週ショートショートnote【指輪は大ぶり編】
「あれ?今年は彦星いないね」
毎年、七夕になると夜に再度学校の屋上に集められる、正直めんどくさい校外学習。マラソン大会に匹敵するくらい、中止になる方が喜ばれる年間行事の一つだ。
そんな七夕の日にしれっと現れる男が彦星である。
「知らないの?彦星誘拐されたんだよ」
「え、何したの?あいつ」
「あるタイル屋さんに忍び込んでお金盗んでしょっぴかれたんだって」
「彦星よ、そこは宝石屋だろうよ」
「そ
最後の最期のプレゼント。
※こちらの後日談となります。重い話になるかと思うので、無理はしないで下さいね🙇
これは私なりの追悼の儀なので……
じーちゃんの容態があまり良くないと連絡が入り、父と母が朝一番に病院に駆けつけた時、私は直感していた。
その日は母の誕生日だったから。それも人生の節目として、いつもより特別な誕生日で、サプライズで母の好きなものを買ってきてねとこっそり父と打ち合わせしていたほど。
結果、母に渡せ