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令和邦画しぐさとしての最高峰「ゴジラ-1.0」
落日を超え地中深くまで沈降していく昨今の邦画であるが、天下のアカデミー賞まで手にした「ゴジラ-1.0」
「ゴジラ」という邦国が生んだ珍しき哲学的キャラクターを、「シン・ゴジラ」は3.11後の天災とともに生きてきた邦国の歴史とそれに人間は成すすべもない原初的体験を見事に群像劇として書き上げた。
GODZILLAはその誕生の悲劇の責任を当てつけられている当の彼の国により、キングコングと殴り合うMONS
映画『オッペンハイマー』レビュー〜責任という名の虚構に踊らされるプロメテウス
映画「オッペンハイマー」を見た。
クリストファー・ノーランの映画は必ず映画館で見ることにしている。
時の魔術師クリストファー・ノーランは、「インセプション」では断層的な夢の世界の時の魔術を、「ダンケルク」では空間と速度における時の魔術師を、「テネット」では時間さえ逆行させてしまう大魔道士となった。IMAXフィルムを使ってね。ホイテマ。
「オッペンハイマー」は時の魔術師としての新たな秘術を・・・と思
なぜあなたは空気が読めないのか? 「空気を読む」歴史と発達障害の誕生
なぜ「空気を読む」ことが求められるのか空気が読めないことは、現代社会において非常に厄介な問題とされている。
権威が提供していた社会維持システムである大きな物語が終焉し、産業構造の転換により高度な情報社会と個人主義が跋扈し、「空気を読む」というコミュニケーションスキルがなければ「社会不適合者」の枠印が押される。
大きな物語とは、簡単に言えば無数の人々を押し込めて統治するためのわかりやすいストーリーだ
世間の生み出した「宮崎駿」を宮﨑駿がパロディーにした映画『君たちはどう生きるか』
宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』を満を持して見てきた。
エンディングロールが流れる瞬間まで、「このまま終わってしまうのか?」という不安な気持ちを抱えていた。
見終わったときの感想は、自伝的映画であるということだ。
黒澤明監督晩年の映画「夢」「まあだだよ」のような走馬灯的イメージが脈絡なく繋がる自伝的回想夢であり、フェリーニの『8 1/2』のような自嘲的な総括のようでもあった。
そして「宮崎駿」を
引きこもりは日本的土壌が育んだ最適解
「引きこもり」は日本特有の『症状』であると言われる。
欧米では若者を個人主義よろしくいち早く社会人として世に送り出すことを是とし、中華圏では厳しい学力競争に打ち勝つことにより若者を一族の代表として期待することは当然とされている。
日本はこの西洋と東洋の近代若者感を神仏習合しつつ、独自のイエ・ムラ的な土台からカテゴライズし、リクルートスーツを着込んで集団就職するという帰結に至った。
欧米や中華圏より
なぜ発達障害者とネグレクトを受けた子供は社会に適応できないのか?の根本原因
社会に適応できない人々の中でも多くを占めるのが、発達障害者とネグレクトを受けた子供であると思う。
学校では問題児扱い、社会に出てもいわゆる普通の人と一緒にできない。
コミュニケーションが不得手であり、そこから発する諸問題により「適応できない」との烙印を押されてしまう。それも自己責任として。
ここでいう社会に適応できないというのは、本人がそう思っていること、そう思わざるを得ないと感じていることを指す
スクールカーストによる洗脳に気づけば人生楽になるよという話
スクールカーストといえば、学生時代に誰もが感じたであろうクラスの中のヒエラルキー。
簡単に言えばリア充、非モテ。更に細かく分けると、アメリカの学園映画でおなじみのスポーツ万能体育会系やモテ男子女子軍団を頂点とし、末端はオタクにKYなどなど。
本質的なことをいえば、これは安全欲求が満たされた同質的な集団があれば必ず生じる集団形成の澱のようなものだ。
なぜ我々はヒエラルキーを生み、そしてその中だけの
生き辛さの原因を隠し続ける社会
生き辛さを抱える人々は延々と苦悩し続ける。
それは終わりなき苦しみ・・・ではない。
だが、なぜあなた達は生き辛さを抱えているのに根本原因を探ろうとしないのか?
「自分が悪い」「コミュ障だから」「あいつが悪い」「いじめが悪い」「大人が悪い」「日本が悪い」
そうではない。
あなたが生き辛さを抱えているということは、生き辛さを抱えていない人間もいるということだ。
なぜなら生き辛さとは、他者との比較の上で
イカゲーム見て楽しんでるやつは人生の傍観者
Netflix史上最大の世界的ヒットドラマ「イカゲーム」
内容は韓国メディアの基本フォーマットである「格差」に、バトルロワイヤルとカイジを煮込んでトッポギを添えたようなドラマである。
正直なところ、韓国の格差社会の闇はドラマや映画からはみ出して嗚咽が聞こえるくらいのリアリティを節々に感じるので、逆になぜ今までこのドラマが誕生しなかったのかということのほうが疑問である。
ストーリーは格差社会の風刺
人生「主人公感」が大事だが、それは本当にあなたの主人公感?
僕は現代人に最も必要な自己肯定感は、「主人公感」であると思う。
そもそも現代社会は自己肯定感を必要とさせる。
これは2つの理由がある。
1つ目は、現代社会では個性が埋没してしまうからだ。
社会システムが高度に発達した今、個人はシステムの中の歯車であり、全体性やグループとして処理されている。
よって「生きている実感」が生じにくい。
これがひどくなるとうつ病や精神病になってしまう。
これは豊かな現代