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「82年生まれ、キム・ジヨン」非フェミニズム感想
「82年生まれ、キム・ジヨン」を読んだ。
男性諸兄には耳に千枚通しをゆっくりねっとり突き通される感覚で脇汗じっとりものの韓国のフェミニズム文学。
この本は#MeToo運動なんかでも取り立てられた女性差別に反対するフェミニズム文学として世界中で読まれているが、今回は非フェミニズムな感想を書いてみようと思う。
もちろん女性差別は韓国も日本も変わらないくらい深刻であるのは言うまでもない。
だがこの本が
誰が発達障害者を生きづらい社会にしたのか?を探る『デカルトからベイトソンへ』②
前回の記事にて、近代化により世界は「たしかなもの」が失われ、人間は社会が規定したシステムに最適化することが求められる排他的な世界観の中で生きているということを提示した。
発達障害とは、この根拠のない社会が自立するためだけの本末転倒システムを維持するために「排除された」存在のことをいう。
だから『自己責任』なのね。
今回は引き続き『デカルトからベイトソンへ』から引用し、そんな近代社会システムがそも
2021年に読んだ本でおもろかったやつ〜ゴイスー本
ブルシットジョブ
新年早々このブルシットでファ○クな絵本を読んだのは、結局おいらがブルシットに勤しんでいるから。
ブルシットジョブとはクソみたいな仕事、不要不急なのに仕事している感だけがやたら醸し出される上質な納豆みたいな噴飯ショットガン嘔吐ジョブ。
結局、自殺しちゃった著者のデヴィット・グレーバーはアナキズムや官僚制度に糞塗りたくるような本を書きまくっていたが、ブルシットジョブが生まれたのは資
誰が発達障害者を生きづらい社会にしたのか?を探る『デカルトからベイトソンへ』①
なぜ我々は生きづらいのか?
空気が読めないから?馬鹿だから?電話が取れないから?
違う違う、そうじゃない。社会が勝手に規定した枠からはみ出しているからだ。でも俺たちは抵抗し続ける。なぜなら去勢された「社会人」なんて生き方はまっぴらだからだ。
しかし、我々は図らずもこのクソ社会に生きる羽目になっているのは紛れもない事実。ああ、赤いカプセルをよこせ。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」って中
新書『独ソ戦』に見る意識高い系にありそうな失敗の本質
重篤中二病患者はみんな大好き『独ソ戦』、歴史上最も胸糞かつ近代社会が生んだ狂人が入り乱れるバーリトゥード。
そんな非大衆的胸糞本がよりによって売れに売れたのが2020年、新書大賞第一位『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』である。
我々(連帯無き中二病クランケ)にとって独ソ戦といえば、ハンス・ウルリッヒ・ルーデル閣下ですね。くわしくは公式サイトであるアンサイクロペディアを御覧ください。
かく言う僕も、独