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#スタートアップ

日本版「Rule of X」: いまSaaSは成長と利益のどっちに重きをおかれてるのか?

日本版「Rule of X」: いまSaaSは成長と利益のどっちに重きをおかれてるのか?

こんにちは!ALL STAR SAAS FUNDの湊です。

2024年、1つ目のブログをゆるっと書いてみたいと思います。今回のテーマは、「Rule of X」が日本で上場しているSaaS企業にもあてはまるのか?、という超マニアックなテーマからはじめたいと思います。

「Rule of Xってなんだ??」
こう思われる方もいらっしゃると思います。

Rule of Xとは、アメリカのSaaS分野の

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【完全版】なぜ組織は衰退していくのか?(7500文字)

【完全版】なぜ組織は衰退していくのか?(7500文字)

2023年12月は、『TBS NEWS DIG』や『PIVOT』なので動画が立て続けに出るのですが、動画だけでは話しきれなかった部分があるので、今年1年間で考えてきたテーマについて、本記事で書いていきます。

問いとしては、下記の5つを網羅したものとなります。

① なぜ働かない社員が生まれるのか?(静かな退職/逃げ切り社員問題)
②「多様性」を推進しても、逆に亀裂が生じるのはなぜか?(フォールト

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ゼロから創る「スタートアップのブランディング」の舞台裏

ゼロから創る「スタートアップのブランディング」の舞台裏

こんにちは!シェア買いアプリ「カウシェ」です。

今回は、シェア買いアプリを提供する「カウシェ」 × ウェルネス業界向けのオールインワン基幹システム「hacomono」とのコラボnoteです。

コラボのきっかけは、両社のこんな共通点から始まりました。

両社が考える「toC / toB それぞれのスタートアップのブランディング」とはなにか、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

「ブランデ

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"SNS時代の次世代メーカー"として「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムがメーカーの次の形を作り始めた気がしたのでまとめてみました

"SNS時代の次世代メーカー"として「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムがメーカーの次の形を作り始めた気がしたのでまとめてみました

結論から言うとクラシコム社は従来のメーカーと異なる点が多くあります。さらにD2C企業と比較しても大きく異なります。その異なる点を分析してみると一方的なマスメディアではなくほぼ全ての消費者が利用しているSNSがある今の時代の新しいメーカーの形なのではと思うようになりました。この記事はメーカーとしてクラシコムは他と何が違うのか?次世代メーカーとは何か?について書いていきます。

従来メーカーとの大きな

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税制適格ストックオプションの権利行使価額に関する通達案を読む

喧々囂々であった信託型ストックオプションや有償ストックオプションに関するQ&Aについてはまた別稿といたしますが、5月29日に国税庁からスタートアップ関係者向けに説明のあった、税制適格ストックオプションの権利行使価額に関する通達案は、これまでの税制適格の権利行使価額の設定からみるとパラダイムシフト的なものといえますので、少し検討してみたいと思います。
(速報的に記載するものであり、正確な内容を踏まえ

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プロダクト成長に不可欠な優れたバリュープロポジションをつくる4つのステップ

プロダクト成長に不可欠な優れたバリュープロポジションをつくる4つのステップ

プロダクトを成長させていく上で、顧客に対して自社のプロダクトやサービスが提供する価値を明確に伝えることが重要だ。

ここで重要となるのが「バリュープロポジション」だ。

このnoteでは、バリュープロポジションとは何か、なぜそれを定めることが重要なのかについて簡単に触れつつ、優れたバリュープロポジションの作り方について解説していく。

バリュープロポジションの概要を既に知っている人は定義や意義は読

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ベンチャーとしてのデットとの向き合い方に関する考察 -10Xの事例-

こちらのプレスリリースの通り、今般弊社10Xは15億円規模の借入を実施しました。

このnote執筆の背景として、(スタートアップにとってのデット調達は現時点では必ずしもシンプルで使いやすい・簡単なものではないですが*)今後間違いなく資金調達の重要な選択肢の一つとして成長していく領域と思いますので、借りる側・貸す側両ステークホルダーにとって我々の事例が少しでも参考になればと思い、今回の意思決定やプ

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SaaSプライシングの教科書【決定版】

SaaSプライシングの教科書【決定版】

こんにちは。プライシングスタジオ株式会社代表の高橋です。プライシングスタジオではこれまで数十サービスのSaaSプライシングを支援してきました。国内では誰よりもSaaSプライシングに向き合ってきた自負があります。

このnoteは、そんな私だからこそ書ける、これだけ読めばSaaSのプライシングは大丈夫、そんな内容です。プライシングに悩んだら、いつきても大丈夫。そんなSaaSプライシングの教科書です。

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スタートアップの最強のボード(取締役会)づくり

スタートアップの最強のボード(取締役会)づくり

"取締役会"、"株主報告会"と聞いて何を思い出すでしょうか。

報告、資料作り、数十ページのパワポ、いつものフォーマットの数字のアップデート、社内リソースの負担、いつもと同じ質問の繰り返し、大量のVC参加者、発言のない参加者、zoom画面の右下に表示される10を超える参加者数。

このnoteは一つでも当てはまった起業家の方に向けて書いています。
取締役会は"もしうまく機能すれば"、本当に強力な、

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ピボット/事業戦略の転換 - いつ、どう判断し、どうピボットするか

ピボット/事業戦略の転換 - いつ、どう判断し、どうピボットするか

この記事では、スタートアップ経営においてもっとも難しいトピックのひとつ、「ピボット」について書きたいと思います。ピボット(事業の転換)は起業家の方に相談を受けるときに、かなりの頻度で聞かれるトピックです。

ピボットは、事業がうまくいかなくなったときだけ行うものではありません。この記事にはピボットを検討している起業家だけでなく、これからバリュープロポジションを考える方、事業が順調な方にも読んでもら

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FinTechの新指標「Rule of 200」とは?次の10年を占う6つのトレンド🚀

FinTechの新指標「Rule of 200」とは?次の10年を占う6つのトレンド🚀

スマートバンクは今年の7月に総額20億円の資金調達を実施しました。
大きな資金調達にはなりましたが、この不況下に置ける成長への投資としては決して安心できる金額ではなく、CFO採用も含めて、次の資金調達に向けて準備を進めています。

その一環として日本だけでなく、グローバル市場の動向やトレンドについてもキャッチアップするようにしており、今回は米国のヘッジファンドとして著名なCoatue Manage

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スタートアップ・ガバナンスで意識したい「心構え10箇条」

スタートアップ・ガバナンスで意識したい「心構え10箇条」

TAKA(@Murakami_Japan)です。つい先日、とある急成長スタートアップの取締役会向けに「スタートアップのためのコーポレート・ガバンナンス」と題してプレゼンテーションをする機会がありました。そこで話をしたスタートアップ・ガバナンスで意識したい「心構え10箇条」についてご紹介したいと思います。

これらは私自身が、経営者、投資家、アドバイザーとして様々な規模や国の企業に関わった経験から導

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スタートアップの経営執行体制に関するメモ

スタートアップの経営執行体制に関するメモ

コーポレートガバナンスについてコーポレートガバナンスに関係するトピックはさまざま存在する。
例えば、株主総会の運営、株主・投資家との対話・情報開示、機関設計、取締役会の役割、取締役会の構成、スキル・マトリクス、取締役会の運営、執行と監督の分離、指名・報酬委員会、役員報酬制度、サクセッション・プラン、役員研修、社外取締役、監査役、外部会計監査人、内部統制・リスク管理体制、中長期経営方針、サステナ、知

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価値提供できるプロダクトをつくるまでにやったこと

価値提供できるプロダクトをつくるまでにやったこと

こんにちは。エピックベースという会社でPdMをやってます、marioです。

現在『スマート書記』という「音声と文字起こしを活用して議事録作成の支援するサービス」を作っています。2021年の6月にフルリニューアルし無償提供でβ版の検証、10月から有償化を開始しました。せっかくなので、ふりかえりをしたいと思います!やっていることは当たり前のことかもしれませんが、プロダクトやチーム・プロセスに興味を持

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