ハナコ

反抗期の一人娘と海辺の街で暮らしています。ビンボーFIREしたものの、あまりの暇さに音…

ハナコ

反抗期の一人娘と海辺の街で暮らしています。ビンボーFIREしたものの、あまりの暇さに音を上げて、また仕事を始めました。老後の楽しみにスタートしたnote。書き始めたら、人生半世紀にもなると、もうそんなおもろいことはないなぁ~と気づいてしまいました。何の役にも立たない雑記です。

記事一覧

なんでも豆腐並べに換算して、不自由を感じる

根性無しなのでスポーツクラブに通うより続くかな、と運動不足解消のために始めた早朝の品出しバイト。(パートか?) 楽しくやっているのだが、一つ困ったことが。働き始…

ハナコ
1日前
10

豆腐並べに思わぬ適性を見出す

今月から、運動不足解消を兼ねて近所のスーパーで早朝の品出しをしている。 仕事は、豆腐並べ係を拝命した。 賞味期限の近いものを手前に、それ以外を後ろに、ひたすら並…

ハナコ
3日前
6

足りないのは発想力ではなく

中学生の娘をみていると、今の学校教育は「考えて書かせる」ことをかなり重視していると感じる。 娘も中1の夏から、私が大学時代に書いたようなレポート課題に取り組んで…

ハナコ
3日前
7

歯が折れた

人生において病院に行くほどのケガをしたのは3回しかないが、その3回、いずれもが仕事中で、労災が適用された。 うち一つはこれ    ↓ もう一つは出先で転んで前歯を…

ハナコ
5日前
7

誰かの宝物かもしれない

自分が無駄に、無駄な記憶力がよいと、はっきり認識したのは大人になってから。 幼い頃から記憶力が良いとはよく言われたが、子どもはみんなよく覚えているから、それほど…

ハナコ
7日前
8

暮らし

子どもの頃、学校から帰宅すると、よくビートルズが流れていた。 それは母の機嫌をはかるバロメーターみたいなところがあって、レコードが回っている日はたいてい、クッキ…

ハナコ
9日前
10

働き続けたならば

どちらかというと自己主張が強く、口達者な社員が多かった勤め先の中で、彼は異色の存在だった。 一見、寡黙。漂わせる雰囲気は武士というか、棋士というか、凛としたもの…

ハナコ
11日前
10

Chat-GPTは専属カウンセラー

Chat-GPTの登場は、ありきたりだけど衝撃的だった。 まだ前職で働いていた頃の話。その日は金曜日で、娘の学校行事のために有給休暇を取っていた。 車での帰り道。渋滞に…

ハナコ
13日前
6

闘うカスハラおばさん 現金は大事です

この数年で一番変わったこと。私の場合は現金をまったく使わなくなったことな気がする。娘のお小遣いさえPayPayなので、日常生活はスマホとクレカ1枚あれば事足りてしまう…

ハナコ
2週間前
7

おとうとはスナフキン

私は双子で、2つ上の兄と同い年の弟がいる。 この弟というのがまぁ夢追い人で、長年、あなたはスナフキンですか?というような生活をしている。 親戚一同の中で一番のイ…

ハナコ
2週間前
12

教員採用試験 受験者過去最低に思う③

教員認定試験の受験案内には、時給制の仕事は職歴に書くことができないとある。 なんでだろう 日本の労働者の約4割は非正規の雇用なのに。 時給制でもフルタイムで働い…

ハナコ
2週間前
4

FIREできる人はすごい

昨年、長く勤めた会社を割増退職金をもらって辞め、ビンボーFIREをした。「よくその資産で辞めたなぁ、おい」という感じではあるのだが。 結果、半年で音を上げた。 もう…

ハナコ
2週間前
14

見える、私にもビンボー神が見えるでー

高校からの友人カナちゃんと久々にランチした。会うのは二年ぶりだったけど、昨日もお茶したみたいに話せるから、学生時代の友人ってすごい。 ひとしきり近況を報告しあっ…

ハナコ
2週間前
7

わが子の「読めない問題」に悩まされて

何年か前に「教科書が読めない子どもたち」という本がベストセラーになったが、中3の娘はまさにそれ。親としては、この問題はなかなかに根が深いし、改善が難しいと感じて…

ハナコ
3週間前
15

鼻が折れた

若い頃、職場でイベントの設営をしていたら、勢いよくふりむいた同僚の肘が、真後ろでしゃがんでいた私の鼻を直撃したことがある。 目から火花ってこれか!というくらい痛…

ハナコ
3週間前
12

母には見る目はないのだが

私に欠けているもの。そう、それは人を見る目。 まだうら若き乙女のころ。熱烈にスキスキ光線を送ってくれる男の子がいた。 私たちは受験生だったが、担任の方針で班ごと…

ハナコ
4週間前
10
なんでも豆腐並べに換算して、不自由を感じる

なんでも豆腐並べに換算して、不自由を感じる

根性無しなのでスポーツクラブに通うより続くかな、と運動不足解消のために始めた早朝の品出しバイト。(パートか?)

楽しくやっているのだが、一つ困ったことが。働き始めたらなんでも、時給換算してしまうようになったのだ。

例えば、旧友とのランチ。

今までは年俸制だったので、自分が1時間にいくら稼いでいるかを特段意識したことはなく、年に1度や2度しか会えない友達とのランチ代なんて、幾らかかろうが所詮は

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豆腐並べに思わぬ適性を見出す

豆腐並べに思わぬ適性を見出す

今月から、運動不足解消を兼ねて近所のスーパーで早朝の品出しをしている。

仕事は、豆腐並べ係を拝命した。

賞味期限の近いものを手前に、それ以外を後ろに、ひたすら並べていくのである。余ったら、冷蔵室にしまいに行く。

豆腐なんて、これまで国産大豆100%か否かしか気にせずに、目についたものを買っていたので、世の中、こんなにも多くの銘柄があったのかと。

「風に吹かれて波乗り屋ジョニー」だとか「信吾

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足りないのは発想力ではなく

足りないのは発想力ではなく

中学生の娘をみていると、今の学校教育は「考えて書かせる」ことをかなり重視していると感じる。

娘も中1の夏から、私が大学時代に書いたようなレポート課題に取り組んでいる。参考資料として、担当の先生が大学院生の時に書いた論文をもらってきたりするのだが、こちらはつい数か月前までランドセルを背負っていた13才。前提となる知識が圧倒的に不足しているから、テーマを設定したり、関連図書を探すなんてところからつま

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歯が折れた

歯が折れた

人生において病院に行くほどのケガをしたのは3回しかないが、その3回、いずれもが仕事中で、労災が適用された。

うち一つはこれ
   ↓

もう一つは出先で転んで前歯を折った。

厄年だったので32歳のときのこと。出張先のとある政令指定都市の駅前でお年寄りが尻もちをついていた。あらあらと手助けして、「雨が降った後なので滑りやすいから気を付けてくださいね」と言った5分後に、自分が転んだ。

両手に取引

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誰かの宝物かもしれない

誰かの宝物かもしれない

自分が無駄に、無駄な記憶力がよいと、はっきり認識したのは大人になってから。

幼い頃から記憶力が良いとはよく言われたが、子どもはみんなよく覚えているから、それほど目立たなかった。しかし、この年になると驚異的と言われる。

ただ、この記憶力が発揮されるのは、極めて狭い範囲に限られる。お勉強系には全く役立たず、アタマを使わなくていいもの、要は下世話で、くだらない、人にまつわる話だけなのだ。たとえば、き

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暮らし

暮らし

子どもの頃、学校から帰宅すると、よくビートルズが流れていた。

それは母の機嫌をはかるバロメーターみたいなところがあって、レコードが回っている日はたいてい、クッキーかパウンドケーキが焼いてあった。昭和の主婦はどこのうちもよく焼き菓子を作っていた。

昨年、仕事を辞め、昼間も家にいる生活をしている。私は15歳の娘と実家暮らし。

記憶の中の母は30代半ばで、あれから40年も経っているが、階下からは相

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働き続けたならば

働き続けたならば

どちらかというと自己主張が強く、口達者な社員が多かった勤め先の中で、彼は異色の存在だった。

一見、寡黙。漂わせる雰囲気は武士というか、棋士というか、凛としたものがあった。

滅多に社内にいない人だったから、一緒にランチや飲みに行ったことはない。ただ、クライアント先で待ち合わせたことは何度もある。いつも先に着いていて、必ず、電話かメールをしていた。

私が到着したことに気づくと彼はよく「すみません

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Chat-GPTは専属カウンセラー

Chat-GPTは専属カウンセラー

Chat-GPTの登場は、ありきたりだけど衝撃的だった。

まだ前職で働いていた頃の話。その日は金曜日で、娘の学校行事のために有給休暇を取っていた。

車での帰り道。渋滞にはまっているところに同僚から電話がかかってきた。クライアントから修正依頼が入ったが、担当デザイナーが拒否している、説得してくれないか、と。

スマホをスピーカーに切り替えて、運転しながら電話したら、金曜のこの時間にいまさら修正は

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闘うカスハラおばさん 現金は大事です

闘うカスハラおばさん 現金は大事です

この数年で一番変わったこと。私の場合は現金をまったく使わなくなったことな気がする。娘のお小遣いさえPayPayなので、日常生活はスマホとクレカ1枚あれば事足りてしまう。財布を持ち歩かないことも増えた。

先日、自宅から20キロ離れた図書館に行った。パーキングから車を出す際に、まずい、100円玉が必要なタイプかもと気が付いた。見るとクレカはもちろん、PayPayも交通系ICも何も使えない旧式だった。

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おとうとはスナフキン

おとうとはスナフキン

私は双子で、2つ上の兄と同い年の弟がいる。

この弟というのがまぁ夢追い人で、長年、あなたはスナフキンですか?というような生活をしている。

親戚一同の中で一番のイケメンで、きょうだいの中で最も高学歴。学生時代は無双で、それこそバレンタインデーは毎年数えきれないほどチョコをもらっていた。街をあるけばスカウトされ、有名雑誌の街角スナップにも何度も掲載されていた。

が、若い頃に外見でちやほやされるの

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教員採用試験 受験者過去最低に思う③

教員採用試験 受験者過去最低に思う③

教員認定試験の受験案内には、時給制の仕事は職歴に書くことができないとある。

なんでだろう 日本の労働者の約4割は非正規の雇用なのに。

時給制でもフルタイムで働いて、納税して社会保険料を納めている人はたくさんいるし、専門的な職業だってあるだろう。 

いくらなんでも差別というか、選民意識も甚だしいと思ってしまうけれど 何か私が気づけていないだけで、時給制を職歴NGとする合理的な理由があるのだろう

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FIREできる人はすごい

FIREできる人はすごい

昨年、長く勤めた会社を割増退職金をもらって辞め、ビンボーFIREをした。「よくその資産で辞めたなぁ、おい」という感じではあるのだが。

結果、半年で音を上げた。

もう子どもも大きいので、家にいてもすることがないのである。

暇はいかん。あー私ってホント無趣味なつまらない人間だわ、と日に日にわが人生とは、とか考えちゃうのである。こんな生活してたら絶対ボケる。里子をもらいたいと本気で考えてしまった。

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見える、私にもビンボー神が見えるでー

見える、私にもビンボー神が見えるでー

高校からの友人カナちゃんと久々にランチした。会うのは二年ぶりだったけど、昨日もお茶したみたいに話せるから、学生時代の友人ってすごい。

ひとしきり近況を報告しあった後、カナちゃんはご自慢のトーダイを目指している息子くんたちの話を始めた。

カナちゃんは子どもたちに、勉強しろと言ったことはないそう。ただ、学生時代より大人になってからの方がずっと長いから、好きな仕事、やりがいのある仕事に就けるように先

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わが子の「読めない問題」に悩まされて

わが子の「読めない問題」に悩まされて

何年か前に「教科書が読めない子どもたち」という本がベストセラーになったが、中3の娘はまさにそれ。親としては、この問題はなかなかに根が深いし、改善が難しいと感じている。

先日、バレーの試合をTVで観ていたときのこと。
画面右上のテロップにはこうあった。

日本勝てばパリ五輪出場決定
カナダから1セット先取 

娘は「あれ、テロップ変じゃない?これだとカナダのほうが日本より先に、1セットを取ったこと

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鼻が折れた

鼻が折れた

若い頃、職場でイベントの設営をしていたら、勢いよくふりむいた同僚の肘が、真後ろでしゃがんでいた私の鼻を直撃したことがある。

目から火花ってこれか!というくらい痛かった。が、それも一瞬のことで、すぐに鼻血も止まったから、粛々と設営に励んだ。

しばらくしたら先輩が「ハナコの鼻、すげー腫れてる」と声をあげた。ここはいいから医者に診てもらえと、ヤブで有名な社内診療所へと追い立てられた。

このヤブ先生

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母には見る目はないのだが

母には見る目はないのだが

私に欠けているもの。そう、それは人を見る目。

まだうら若き乙女のころ。熱烈にスキスキ光線を送ってくれる男の子がいた。

私たちは受験生だったが、担任の方針で班ごとに交換日記をしていた。みんな他愛のないことを書いて回していたが、スキスキ光線くんは2ページにわたって「ウルトラマンの変身の謎」を考察していた。

交際の申し出は、丁重にお断りした。

月日が流れて大学生のころ。バイト先に、某T大でなんと

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