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ドタバタ介護体験

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10年続いた認知症の舅の介護、姑は怪我のあと鬱になり、その後終末期の緩和ケアをしていました。介護って想像より大変だと知りました。(ToT)
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#コミュニケーション

おばあちゃんの体調不良の原因がやっとわかりホッとし、自分の未熟さもわかった話

おばあちゃんの体調不良の原因がやっとわかりホッとし、自分の未熟さもわかった話

おばあちゃんが急に食欲不振!その原因が判明酔っぱらって背中から転倒したのと同じ時期に、食欲がなくなった同居の姑。てっきり転倒が原因?または鬱の再発?かと思いました。

結論から言いますと、体にバイ菌が入って炎症反応を起こしていたのでした。内科で検査を受けた翌日の朝、医師から電話がありました。
「白血球が多くなって炎症反応が起こっています。薬をとりに来てください。」

「おそらくトイレのときにバイ菌

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自宅で家族が亡くなったらどうすればいいの?救急車?警察?

自宅で家族が亡くなったらどうすればいいの?救急車?警察?

私の周囲はみな病院で亡くなっている。
私は舅(認知症で10年間介護)と、一人暮らしの親戚の看取りをした後、葬式を出した経験はあります。(実家の両親も亡くなっていますが、死に目には会えませんでした。)

上記の全員が病院で最期を迎えました。
ですので、担当医師からすぐに死亡診断書を書いていただき、なんの問題もなく葬式の準備にとりかかることができました。

気になる同居の82歳の義母のこと現在は要介護

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破っても大丈夫な「約束」ってあるかもしれないと感じた話

破っても大丈夫な「約束」ってあるかもしれないと感じた話

元々私は、人との約束はもちろん、自分で自分に約束したことも、無理をしてでも破りたくない、ちょっと頑固者?でした。
(いや、おバカなのかも。。。)

何時間でも信じて待てた、幼い日のおバカな私小学1年生の頃のことです。
授業が終わり帰ろうとしていると、廊下で近所の4年生のお姉さんに会いました。日ごろからよく遊んでくれていた大好きなお姉さんです。

「たおたおちゃん、一緒に帰ろ!ちょっとそこで待ってい

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世の中捨てたもんじゃない!と思えた日の話

世の中捨てたもんじゃない!と思えた日の話

人の温かさに触れた出来事を思い出しました。

去年の春の朝7時ごろのことです。義母が突然私に言いました。
「病院に行かなあかんわ…」

私:「エッ!どうしたん?」
義母:「動くと腰が痛くて痛くてたまらん。」

急いで支度をし、近くの整形外科へ車で連れて行きました。
地域では評判の良い医院です。受付時間前から入口前の外で、たくさんの人が並んでいます。予約はできません。

私は、病院の前の道を渡ったと

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笑い話「卵焼き」でわかる我が家の嫁姑事情

笑い話「卵焼き」でわかる我が家の嫁姑事情

今朝のお話。

ダイニングで朝ごはんを食べ始めた姑が、台所にいる私に向かって大きな声で(耳が遠いので)こう言いました。

「今朝のだし巻き(卵焼き)の味は、ホンマにもみない味や!」

「もみない」という言葉は義母からしか聞いたことがないのですが、神戸弁でしょうか?
要するに味が薄いという意味です。醤油をドバっとかけて食べておりました^_^

先日作った卵焼きがちょっとカラかったので、今朝私はそれを

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パン屋のおじさん82歳、温かい心遣いに涙した日曜の朝

パン屋のおじさん82歳、温かい心遣いに涙した日曜の朝

1.日曜日の朝はパン屋のおじさんと会う日

毎週日曜の朝7時前、私は近所の商店街へ調理パンを買いに行っています。
朝早くから開いているパン屋さんは、今では珍しくなったと思います。
しかも安くておいしいので通い始め、もうかれこれ12、3年になりました。

店の奥では、体格のいい寡黙そうな男性がパンを焼いています。
店先で接客を担当しているのは、82歳のおじさんです。おじさんはほっそりしていて明るく、

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認知症も発達障害も脳の機能に関係するが、似て非なるものだという話

認知症も発達障害も脳の機能に関係するが、似て非なるものだという話

同居していた義父を、結局私は10年間介護しました。

義父は元々は物静かな温厚な人で、私にとても優しく接してくれました。
一緒にいる時は心が癒されるので、大好きな義父でした。

しかし、60代後半から性格が変わり始めました。
ネガティブな発言が徐々に増え、いつも不満を口にするようになり、
周囲の人の事は考えられなくなってドンドンわがままになっていきました。

6、7年も経ってからようやく義父の状態

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介護疲れで悲鳴をあげた心と身体

介護疲れで悲鳴をあげた心と身体

発症8年後に舅(4年前に他界)が「前頭側頭型認知症」だとわかった
3番目の病院でMRIを撮ってもらい、
脳の前頭葉と側頭葉の委縮が原因の認知症だと、やっと診断が下りました。前の二つの病院で「うつ」と診断されていたのですが、私には何か違和感がありました。

「認知症」というと、その多くは「アルツハイマー型認知症」で、
舅のような「前頭側頭型認知症」は、認知症患者全体のわずか7%だそうです。記憶力は衰

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拒絶の日々…孤立していった私

拒絶の日々…孤立していった私

今から6、7年前の話です。

同居の義父(認知症)の介護が次第にきつくなっていき、
最終的に介護だけの毎日になっていました。

そんな時に、数人の友人から時おり連絡がきました。

「資格を取って、仕事の幅が広がりました。」

「本社に栄転になりました。夫はそのまま家に残り、私は進学した息子と東京で暮らします。」

「もうすぐ起業します。」

みんなすごいなぁ!それに比べて私は……

「たおたおは、

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