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学術的(?)、研究者的(?) 考察

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#ヒプノセラピー

古武術と、教育や潜在意識から扱う心理療法の共通点(のひとつ)

相手の反応を引き出し、相手の力(エネルギー)やその流れをただそのまま利用して相手が勝手に転がっていくように立ち回るのが古武道。

(固まってどこにどうも出なくなっている、もしくは適切なところに適切な形で出て来なくなっているところをうまくして)相手の反応を引き出し、相手の力やその流れをただそのまま利用して、相手が勝手に自分の道を突っ走っていくように立ち回るのが教育・カウンセリング・心理療法。

カウ

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ペインコントロール(痛みの緩和や除去)

ペインコントロール、つまり、痛みをコントロールできるという技法は、催眠療法の中でもいかにも「催眠療法らしさ」を感じさせる領域のひとつかもしれない。

催眠の歴史の中では、催眠は「麻酔」として使われていた時期があった。催眠麻酔自体は、今も使われている。
歯科治療などで使う部分的麻酔もあれば、全身、完全に昏睡状態のようにしてしまう催眠も存在する。

催眠の中で一番深いと言われている催眠状態(これも定義

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1年後のあなたのメッセージをあなた自身が受け取ることができる、潜在意識の心理療法

今から一年も経てば、私の現在の悩みなど、およそくだらないものに見えることだろう。-サミュエル・ジョンソン

月日は、誰にとっても、必ず過ぎ去っていきます。
そして、あなたは1年後、恐らくは高い確率で、1年前の自分は…と、思い返すことのできる状況にもいることでしょう。
あなたは、今までもそうやって、生きてきたはずです。その積み重ねで、何と、今が、ある。はずです。

あなたは今、あらゆる悩みに取り巻か

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潜在意識にアプローチする療法

潜在意識へのアプローチによって行われる心理療法は、ひとくちに言って「催眠」です。
大々的に「催眠療法」と呼ばれるものもそうですが、イメージワークを使うトラウマケアや、描画療法なども広く広く言えば、催眠状態を利用しています。
催眠、というもの自体がまったく特殊なものではなく、ヒトの意識の日常的当然の状態であるため、実は催眠状態、潜在意識の原理原則というのは、ありとあらゆるところで、日常すべて、生きて

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セラピスト、ヒーラー、教育者など…対人支援者の大前提

スピリチュアルヒーリングをしている人や、コーチングをしている人など、対人支援関係を職としている人は多いが、そういう人たちの中で良く聞く言葉がある。

「私のセッションでクライアントが変わることができた、と言われる」というような類。

もちろん、クライアントさんに紹介する意味で、必要なことではあるし、私もそう言っていただく場合はWebsiteに掲載させていただくこともある。

ただ、それと同時に、

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ブロックとは―スピリチュアルと心理療法

ブロック、という言葉、なかなか流行っていますね。

ああ、私の記事でブロックというと、誘導ブロック(点字ブロック)も良く出てきますが、今回の記事は心理の方です。
日本は随分スピリチュアルが流行り広まったので、恐らくそこでこの「ブロック」という表現が生まれ、広まったのかなという印象があります。定かではありません、私個人、この語源は知りませんので、そこはわかりません、あくまで印象です。

ただ、日本で

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私のカウンセリングやセラピーを受けられるかた、検討されるかたへ―心理療法の対象

私のカウンセリングや心理療法を受けられる場合(基本的にどこのセラピストの心理療法や身体アプローチ療法でも同じだとは思うのですが…)、こういうクライアントさんを対象としていますよ、ということを、記事としてみます。

まず、前提として、前回、心理療法と医療行為の違い、という点をある一角度から記事にさせていただきました。心理療法とはまずこういうものですよというところ。

なので、まず、クライアントさんが

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24時間365日繰り返される”セルフトーク”―あなたの人生は常に改造し続けられている

世の中には、ありとあらゆる医療、心理療法や身体的アプローチの技法がある。

そして、その中でも、今までの記事でも何度か書いているが、催眠療法というのは、潜在意識(ひとや人の人生日常の実に9割以上を占める部分)を扱う理論であるため、それら総ての技法、理論に根底で繋がるものだ。

世の中の多くの人は、ご自身の人生で身体や精神に何か自覚として不調を感じたとき、やっとのことで、専門家にかかろうとする。

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生きることは、活きること―息をし、粋に、生き、活き、行き、逝く

生きることは、活きること―息をし、粋に、生き、活き、行き、逝く

生きるとは、呼吸することではない。行動することだ。-ルソー

生きることは、活きる、活かされる、ことです。
そしてまた、”逝き”方も、ご自身にとって、より好くなることです。

もちろんですが、生きる(活きる)と、呼吸の意味での”息”も楽に円滑に、あなたにとってより好くなります。

生き

活き
逝き

大きな一連がすべて、一体となり、あなたの中で最大に動き出し、あなた自身が最大最高に発揮されるこ

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葛藤と潜在意識/催眠療法の得意領域

葛藤と潜在意識/催眠療法の得意領域

私は催眠(潜在意識)の理論・しくみをベースとして、身体調整法や他の心理療法を複合的に組み合わせるなど、クライアントさんによって多岐に亘るセラピーを展開します。
催眠療法の中だけでも、そもそも本当に多岐に亘る種類の手法があるのですが…。

もちろんクライアントさんの問題の内容やクライアントさんおひとりおひとりに合った方法をとります。
その中のひとつ、という意味ではありますが、

「葛藤」や「迷い」と

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回復・克服・楽になる・人生を心地良くする・鎖を手放し自由を獲得する「覚悟」

ふと思ったが、もしかしたらこれも、私がしばしばクライアントさんに「心理でのブラックジャック」と呼ばれる所以のひとつかもしれない。いつか記事にも書いたことなど、所以自体は複数あるのかもしれないが…それに私自身が手塚治虫氏のその作品に詳しくはないのだが。

なかなか思わない人が多いかもしれないが…
人生というのは、例え何をするにも、どんなことをするにも、覚悟(勇気・決意という言い方もできるかもしれない

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私のコミュニケーションレベルの体験から―コミュニケーションの段階と方向性

私は、幼少期から、表面的には例え真逆のことを言って対立しているような人たちの両言い分も、大抵、「全く同じこと」を言っているようにしか思えなかった。

わかりやすいあからさまな例でいえば、例えばだが、
一神教と多神教の宗教対立などであっても、本当に例えて言うなら、
A「カブトムシには角があるんだ!」
B「いいや、カブトムシには一本の角があるんだ!」
A「だからカブトムシには角があるんだと言っているだ

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解離性障碍と催眠の関係性

どうでも良い呟きとして、ふとどうにも綴ってみたくなって書いた記事。
言語化がひどく難しい領域の話であるので、語弊を生みやすいかもしれません。また、文中でも記しておりますが、解離性障碍のみの話ではありません。

解離性同一性障碍当事者は、壮大な壮大なパーツセラピーの途中。

解離性同一性障碍で交代人格が120人以上に達した上、結果的に一番奥底(=一番外側という言い方もできるかもしれない)から包括した

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依存とは

私は、本来は医療関係者や心や身体の専門家などがお互い同士で使う専門用語、もしくは専門家と”その”クライアントがお互いに話をわかりやすく早く通じやすくするために使っていた目的のはずの言葉が、現代はいつの間にかYoutubeやら漫画やらスピリチュアルやらいろいろなツールで広まり、その概念が深く理解されないまま流行語になってしまっている、というような記事を何回か書いています。
「トラウマ」だとか「投影」

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