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感想

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読んだ書籍類や映画やアニメなどの感想です。
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#エッセイ

人間はAIになりたいのか?

人間はAIになりたいのか?

最近読んだ本に「AIが人間に近づいてる」のではなく「人間がAIに近づいてる」のではないかということが書いてあった。
人間の方が、やれば褒められそうなことや、最短最速で夢を叶える方法を求めたり、無駄や失敗をできるだけ省いて、何かを得ようとしていないか?
それが最近の世の中のライフハックになっているし、自己啓発本が売れる理由でもあるという旨が書いてあった。

この話を読んで「確かに!そう言われたら、私

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本はカウンセラーみたいな存在

本はカウンセラーみたいな存在

地域若者サポートステーション(通称サポステ)に行って、相談員さんとお話していたときに「最近元気そうだね!何かしたの?」と聞かれたので、本をたくさん読んだという話をした。
「たくさんの本を出版されてる作家さんの本を15冊ぐらい読みましたが、時代ごとに書き方は変わっていても、ほぼほぼ同じことが書いてあって、何回も同じことが出てくるから、脳に刷り込みができて良かったです」と話をしたら「そんなことある~?

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共感の嵐な本【転職ばっかりうまくなる】

共感の嵐な本【転職ばっかりうまくなる】

ひらいめぐみさんの「転職ばっかりうまくなる」を読んだ。

転職ばっかりうまくなる著者であるひらいさんは20代で6回転職した女性。
どんな風な考えで転職を繰り返してきたかを綴ったエッセイ。
「え?私のこと書いてる?」と思えるぐらい刺さる内容で「私と同じような考えの人がいるー!!」と感動してしまった。
私もあまり言いたくないが、正社員、アルバイト、派遣色々やってきて、20代で転職は6回ぐらいはしている

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タイトルで思わず買ってしまった本【なぜ働いていると本が読めなくなるのか】

数か月前にSNSでとても話題になった本。
あまりにもタイトルが強すぎて「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」をまんまと買ってしまった。

なぜ働いていると本が読めなくなるのかタイトルを見た瞬間「あ!私のことを言っている!!」と思ってしまった。
学生時代は本を読んででいたのに、社会人になってからは全く本を読まなくなった。
そんな後ろめたい気持ちを突いてくる絶妙なタイトルで、著者の方か編集の方かどち

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SNSでつながること【「死にたい」とつぶやく】

SNSでつながること【「死にたい」とつぶやく】

「死にたい」とつぶやく最近「「死にたい」とつぶやく」という本を読んだ。
2017年に起きた「座間9人殺害事件」を題材にした本。
Twitterで「死にたい」と呟いていた女性を家に招き、犯人が殺害した事件。
この本自体は事件のルポではなく「死にたい」という言葉でなぜ他人と繋がってしまうのか、なぜ「死にたい」で人と人は繋がることができるのかが考察されている。

私自身、この本に興味をもったのは、Twi

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イケオジふたりの優雅な同居生活をずっと観てたい

イケオジふたりの優雅な同居生活をずっと観てたい

5月「あぶない刑事」の映画が公開された。
映画館に観に行ったが、とても良かった。
舘ひろしさんも柴田恭兵さんも70代だとは思えないぐらい、ふたりともかっこいい。
バリバリ動けているのが、これまたびっくり。
お互いの信頼関係が画面からにじみ出ている。
作中でふたりが演じるタカとユージが同居生活をしている。
それが楽しそうで、可愛くて。
ちゃんと家事分担とかされてる雰囲気がおもしろくて。
楽しそうに洗

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当時を振り返ってみた【不登校でも学べる 学校に行きたくないと言えたとき】

当時を振り返ってみた【不登校でも学べる 学校に行きたくないと言えたとき】

最近友達と「不登校」について話すことが多くなった。
お互い中学生のときは不登校で、当時はそこまでお互いの事情について触れなかったが、大人になって当時を振り返って「あのときしんどかったよねぇ」と話すことが多くなった。

私自身は幼稚園の頃から行き渋りが酷くて、母親も大変だったと思う。
小学校も1年生から3年生ぐらいのときは学校が大嫌いで無理やり親に連れられ渋々ながら通い、4年から6年は楽しく通ってい

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第2章の始まり【独立記念日】

第2章の始まり【独立記念日】

原田マハさんの「独立記念日」を読んだ。

独立記念日恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の別れ、どうしようもない状況を悩み苦しみながら、人生を再スタートする24本の短編集。
登場人物の女性たちは自分の中の凝り固まった「こうだから」と思い込んだ世界から独立していく。
「独立」ってひとことで言っても、こんなに色々あるんだと驚いた。

最近、友達の離婚が成立した。
時間がかかって、とて

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「推し活」とはなんぞや【「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か】

「推し活」とはなんぞや【「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か】

最近よく聞く「推し活」という言葉。
いつから流行りだしたのか、いつのまにか私たちの日常に溶け込んでいた言葉。
何か好きな人やキャラやモノを「推す」
これは「ファン」とは違うのか。
そんなことを考えていたら、面白い本があった。

「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か「推す」という行為について、二次創作、2.5次元、モノマネ、応援上映、ぬい撮り、色々な観点からなんぞやを分析している本。

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SOSを出すこと、サードプレイスは大事【ミナトホテルの裏庭には】

SOSを出すこと、サードプレイスは大事【ミナトホテルの裏庭には】

「ミナトホテルの裏庭には」を読んだ。

ミナトホテルの裏庭には祖父から「ミナトホテル」の裏庭の鍵捜しを頼まれた孫の芯輔。
ちょっと冷めた性格の芯輔だが、祖父の頼みなのでしぶしぶ鍵探しをする。
鍵探しだけのはずだったのに、なぜかホテルの受付の仕事や猫探しもすることに。
ミナトホテルは「わけあり」のお客さんを泊める、少し変わったホテル。
「わけあり」のお客さんとの交流や「わけあり」の元ホテルの所有者に

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痩せてる方か良いかもしれないが【産んでくれなんて頼んでないし】

痩せてる方か良いかもしれないが【産んでくれなんて頼んでないし】

産んでくれなんて頼んでないし「産んでくれなんて頼んでないし」タイトルに惹かれて読んでしまった。
性教育をされている大貫詩織さんというYouTuberさんのエッセイ。
10代のもがき苦しんでた頃の話や助産師で精神病棟で働いていた話、結婚、妊娠、出産などの話が書かれていた。
その中でダイエットの話が私の中で印象的だった。

私は20代の社会人2年目か3年目ぐらいで、ダイエットをした訳ではないのに、スト

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あなたはキキ?それとも雫?

あなたはキキ?それとも雫?

昨日の金曜ロードショーは「魔女の宅急便」が放送された。
最近はジブリパークの新エリア「魔女の谷」がオープンした。
SNSでは実際に魔女の谷に行った方の写真が溢れてる。
特に目を引くのが「グーチョキパン屋」でパンが買えること!
子どもの頃の夢だよねぇ。
私は太田唯さんというジブリが大好きな女優さんのYouTubeを観ている。
太田唯さんがこれまた美味しそうに購入したグーチョキパン屋のパンを食べている

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元気をもらえた本【読書感想文】

元気をもらえた本【読書感想文】

最近読んだ小説やエッセイの感想。
今はさくらももこさんのエッセイにハマっている。
図書館で取り寄せて、読んで、返してを繰り返しているので、うちの近所の図書館はさくらももこの棚が充実している。
あれは私の仕業です。
そしてまた取り寄せて借りたので増えます。

弁当屋さんのおもてなしSNSで美味しそうなお弁当の表紙に惹かれて読んでみた。
大変な失恋をして北海道に転勤になったOLさんが、とあるお弁当屋さ

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どちらでもお好きなように【そういうふうにできている】

どちらでもお好きなように【そういうふうにできている】

最近はさくらももこさんのエッセイを読むことが空前のマイブームになっている。

そういうふうにできているそんなさくらももこさんのエッセイ「そういうふうにできている」
さくらももこさんが妊娠して出産して子育てを始めることを書いたエッセイ本を読んだ。
私は妊娠も出産も子育てもしたことないので「へぇ~こんな感じなんだぁ」と呑気に読みすすめていたが、最後の方の文章にガツンと心を奪われた。

その考え方が良い

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