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元気をもらえた本【読書感想文】

最近読んだ小説やエッセイの感想。
今はさくらももこさんのエッセイにハマっている。
図書館で取り寄せて、読んで、返してを繰り返しているので、うちの近所の図書館はさくらももこの棚が充実している。
あれは私の仕業です。
そしてまた取り寄せて借りたので増えます。


弁当屋さんのおもてなし

SNSで美味しそうなお弁当の表紙に惹かれて読んでみた。
大変な失恋をして北海道に転勤になったOLさんが、とあるお弁当屋さんに出会って、心の傷を癒やしていくお話。
作中に出てくるお弁当を美味しそうに食べる。
人の優しさや美味しいものに触れて元気を出す!
こんな優しい雰囲気のお弁当屋さんが近所にあったら通う。
味が美味しいっていうのも大事だが、誰から買うかというのも大事な気がする。
ドラマ化もされてるそうなので、映像でも観てみたい。
2巻に出てきた「ホッケのフライ」が美味しそうで!
この日の晩ごはんは近所のお弁当屋にフライ弁当を買いに行った。
ホッケフライはさすがにないが、白身魚とホタテのフライがとても美味しかった。
どの巻か忘れたが「無駄にしない」と「無駄ではない」の言葉の違いが出てきたエピソードが好きだった。

山小屋ガールの癒されない日々

自然に囲まれた「山小屋で働く」ちょっと憧れの響き。 
そんな山小屋での仕事を書いたエッセイ。
楽しいこともあれば、辛いこともある。
都会の喧騒から離れて、のびのび働ける印象だったが、やっぱりハードワーク、人間関係にもアタリ・ハズレがある。。
私も山小屋とか自然いっぱいの宿泊地で働いてみたいと思っていたが、私には無理そう。
「山の社会」には適応できるかが問われる。
この働き方を選ぶ人は常識に囚われない生き方をされてる方が多そうなので「これが普通」という呪いからは解放されそう。
都会から離れた自然の中でお仕事をしたいと思っている方は一度読んでみたほうが良い本。

もものかんづめ

なにげない普通の日常をこんなに面白おかしく書けるんだということに驚いた!
どのエッセイも毒が混じっていて、思わず声を出して笑ってしまった。
おじいさんが亡くなったときの「メルヘン翁」が不謹慎だけど、一番面白かった。
ももこさん、お姉ちゃんを煽り過ぎ!
おじいさんもちびまる子ちゃんのおじいさんとは真逆の人間で驚き。
だからこそちびまる子ちゃんの友蔵さんはあんなに優しく描かれていることも分かった。
身内だからこその容赦ない言葉が気持ちよかった。
audiobookで聞くとTARAKOさんが読み上げていて「メルヘン翁」のお姉ちゃんをわざと煽るところが最高に面白いらしい。
なにそれ聞きたい。

常識のない喫茶店

僕のマリさんが喫茶店で働いていたときのことを綴ったエッセイ。
個性豊かな店員さんとお客さんに笑ってしまった。
喫茶店で働くって憧れだったが、やっぱり大変そう。
そんな変なお客さんいる?ってぐらい個性的で迷惑なお客さん。
迷惑行為に対してはっきり「NO」が言えるお店。
お金を払うお客様でも許されないことは許さない。
お店側もお客さんを選んで良い時代だと思う。
迷惑な客にならないように私も気をつけようと思った。
作者さんの新卒の会社を辞めたエピソードが少し自分と重なって胸がギューっと締め付けられるようだった。

書きたい生活

僕のマリさんの「書きたい生活」
常識のない喫茶店の続編として書かれたエッセイ。
喫茶店を卒業したあとの心境が綴られている。
悩みはみんな同じなんだなぁと思う。
子どもを産む?産まない私には価値がない?
仕事は正社員がいいの?
そんなに頑張らなくていいんじゃない?
そんな問いかけをしてくるので、自分だったらどうだろうと色々と考えてしまった。
私も週5日のフルタイムで働くことは体調と精神的に諦めていて、今は自分のやりたくないことをやらないための準備をしてる最中。
作者さんの気持ちに親近感を抱いた本だった。

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