第2章の始まり【独立記念日】

原田マハさんの「独立記念日」を読んだ。

独立記念日 (PHP文芸文庫)

恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の別れ、どうしようもない状況を悩み苦しみながら、人生を再スタートする24本の短編集。
登場人物の女性たちは自分の中の凝り固まった「こうだから」と思い込んだ世界から独立していく。
「独立」ってひとことで言っても、こんなに色々あるんだと驚いた。

最近、友達の離婚が成立した。
時間がかかって、とても疲れている様子だったが、精神的には吹っ切れた感じで「私の人生、これから第2章が始まるの！！」と楽しそうな顔をしてた。
離婚が成立した日の話になって、私もこの本の影響があったからか「その日は独立記念日だねぇ」と言ったら、とてもその言葉を気に入ってくれた。

私もあまり今はうまくいってないが、ある意味、人生の第二章が始まっているのだと思う。
先が見えない不安や、逆にどうにかなるんじゃないかという期待、色んな気持ちが渦巻いている。
私も吹っ切ってとりあえずやることやって、突き進めばいいものを、ノロノロと寄り道ばかりしている。
私なんてこんなもん…と辛くもあったが、最近はそれも私だよねと思えるようになってきた。
どうしてもやらなければならないときはやってくる。
そのときまで体力と気力を温存しているのも悪くはないかな。

この友達とは月1回ぐらいランチをしてお互いの状況を話したり、推しについて語ったり、最近話題になったことについて意見をかわしたりしている。
小学校のときからの付き合いが、ここまで続くとは思ってなかった。
口には出さないけど、お互いに不安は抱えている。
不安は抱えてるけど、子どもの頃から変わらない友達と一緒に過ごすことで、歳を重ねても変わらないものもあるんだなぁと安心してる自分もいる。
余計に今この時間が大切で楽しいのかもしれない。

基本的にランチするお店は私が決めるが、どの店も友達は気に入ってくれるので、紹介し甲斐がある。
「まいちゃんの紹介してくれるごはん屋さん、全部美味しいねぇ」と言ってくれて、なんでも美味しく食べてくれる友達の存在がありがたいし、自分が美味しいと思った店を喜んでくれるのは嬉しい。
仮に店選び失敗してもケラケラと笑ってくれる安心感がある。
また次のランチ会を楽しみに頑張ろう。