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シノハラ

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2024年7月の記事一覧

文章が上手くなるには①書くこと②添削してもらうこと

(偏差値低い大学生の文章はワケわからんという指摘に対し)

私は京都大学を卒業したけれど、文章ひどかった。卒論で書いた最初の文章、先生に添削されて一つも残っていないありさま。真っ赤っか。私の同級生には河合塾全国模試(理系)で2番の人もいたけど、文章に関しては私とどっこい。偏差値じゃない。偏差値70越えでもひどいもん。

今は文章が上手い、と人に言ってもらえるようになったのは、書いては人に見せ、ケチ

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ほめて伸ばす、親の期待通りに育てることのリスク

不登校になる理由は様々なので一概に論じることができないのだけど、優等生タイプで比較的よく目にする、気になるケースがある。親の期待通りに育ってきて、思春期に近づいた(あるいは至ってから)時期に破綻するタイプ。

幼い子は、親からほめられるのが大好き。素直に喜ぶ。親の期待に応えたいと素直に思う子が多い。だから親が課題を与え、それをこなそうと素直に頑張る。子どもが幼い場合はこのやり方で比較的うまくいく。

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「ほめる」の問題点をディスカッションしたまとめ

火曜日の夜、私がファシリテータを務める形でウェブ飲み会を開催した。私の発信に興味があったという教員の方や保護者の方たちが参加し、合計16人が集まって話を始めた。テーマは「『ほめる』の問題点」。

ほめるのは、上から目線というか、教師や親が期待する方向に誘導しようというコントロール欲が潜んでいるというか、そういうのがしばしば見られ、その魂胆を子どもが見抜いて反応が悪いことがある、という指摘があった。

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名参謀がいないのは「穴」がないから

山本太郎氏には簫何のような名参謀がいない、という指摘を読んだ。なるほど、山本氏にはそうした名参謀はいなさそうな感じ。ではこれから現れるかというと、私は難しいように思う。山本氏は、簫何がサポートした劉邦のような人物ではなく、どちらかというと項羽の方が近いように感じるから。

劉邦をサポートしたのは簫何だけではない。張良、樊噲、韓信、叔孫通、酈食其など、多士済済。それら参謀達は、劉邦より人物がしっかり

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依存症の問題は「他との関係性」が切れてしまうから

依存症の問題は、他の関係性を絶ってしまうことにあるように思う。
アルコールにしろ、ギャンブルにしろ、ゲームや麻薬にしろ、依存症になると、「依存先」との関係性だけ深め、他の(依存先との)関係性がどんどん断ち切れてしまう。そのために孤立化し、誰とも関係を結べない人になってしまう。

溺れる者はわらをもつかむ、という。依存症に陥る人は、すでに多くの依存先(関係性)と縁が切れ、もはや依存症の対象しか関係性

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努力教より「楽しむ」教

「篠原さんはインフルエンサーなんだから発言に責任を持って」と説教してくる人が時折出てくる。知らんがな。私はインフルエンサーになりたくてなったわけじゃない。知らんうちにフォロワー数が増えていただけ。フォロワー数の増減は私にはどうしようもない。それはフォローする人に決定権がある。

私は、こういう認識が広がるとお役に立つこともあるだろうか、と思う気づきをつぶやいていただけ。そのとき気づいたことをリアル

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「当然だろ」人の「ありがとう」は有難味がない

(ありがとう、を言うようにしても自分のために周囲が動いてくれることがないので面倒くさくなったという意見に対し)
面白いことに、「魂胆」って相手に伝わるようで。
2人の対照的な学生がいました。二人とも「ありがとう」をきちんと言えるのですけど、周囲がますます世話を焼きたくなる学生と、こいつの世話なんか二度としたくない、と思われてしまう学生と。実に両極端の反応に分かれました。私は興味深く観察。
すると、

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「当然だろ」人と「ありがとう」人

結婚する前、弟の個展に行くとギャラリーの主人(女性)が手招きしたのでそばに行くと、「あの人と結婚するの?」と聞かれた。私がうなづくと「女はね、ありがとうと言われるとどこまでも頑張れる生き物なの。だから当たり前と思わずにありがとう、って言わなきゃダメよ」とアドバイスを頂いた。

これは大事なアドバイスだと思い、結婚してからも「ありがとう」を連発した。実際、ありがたかった。それまで一人暮らしで洗濯から

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子どもに、部下に、自分にさえも「奇跡」が起きる秘訣

(子どもが英語アプリを継続してることをほめたら、反応が思いのほか悪かったという意見に対し)

「ほめる」はですね、「もっと継続しろよ」という圧力というか、「命令」に近いものを感じるんですよ。もし「命令」に従ったとしたら、それは奴隷です。子どもは奴隷になるのが嫌だから反発し、「命令」で汚染された行為が楽しくなくなり、嫌がるようになり、やがてやめてしまうんですよね。

私だったらこんなふうに「驚き」ま

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「理想の子」だけみて「僕を見てくれていない」

親とトラブルを抱えている子どもはしばしば「僕のことを見てくれていない」と口にする。親からしたら心外。「こんなにもお前のことを思い、心を砕き、感情がかき乱されているのに、『見ていない』なんてことあるはずがない」と反発する。でも、「見ていない」のはその通りだと思う。親が見ているのは、

「こうあってほしい子どもの姿」(理想像)であって、現実の子どもではない。現実の子どもの姿は、否定されるべき、拒絶され

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減点思考と加点思考

子育てする上で、「減点思考」か「加点思考」かで、子どものやる気は大きく違ってくるように思う。
「宿題を毎日やるのは当たり前」「勉強してよい成績をおさめてほしい」と親が期待すると、減点思考になりやすい。宿題をやらない日があれば、それは「毎日やる」姿からしたら、減点になってしまう。

100点満点の姿からどれだけかけ離れていくか、という減点思考だと、子どもはひどくやる気をなくす。100点満点の姿を維持

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