北岡 あや

温泉で有名な地方中都市に生まれました。お風呂が大好きです。 お料理やお酒が好き。音楽や…

北岡 あや

温泉で有名な地方中都市に生まれました。お風呂が大好きです。 お料理やお酒が好き。音楽や絵画、野に咲く花、美しいものに心を奪われます。 私的な出来後を綴りたいと思います。

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固定された記事

はじめまして。

温泉が有名な地方中都市に生まれました。団塊ジュニア世代と呼ばれる年代で、やたらに子どもが多い公立の小中学校で過ごしました。 18歳で家を出て、今はもっと知名度の…

北岡 あや
1年前
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ワンちゃんと暮らしたい

犬との出会い わたしが小さな頃、近所に大きな白い犬がいた。名前は太郎ちゃん。昔は放し飼いが主流だったので、太郎ちゃんも例に漏れず自由に暮らしていた。物心付いた時…

北岡 あや
1年前
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甘いものは好きですか?

ずっと甘いものは苦手だった わたしは、小さい頃から甘いものは苦手だった。小学生のうちからコーヒー好きになったけれど、お砂糖入れたり瓶の「コーヒー牛乳」は苦手。ビ…

北岡 あや
1年前
5

ずっと大好きな街「大名」

福岡に通った 天神デビューから間もなくして(天神デビューに関しては過去記事をご覧頂けると嬉しいです。)福岡市にも度々遊びに行く様になった。天神で一番大きな通りか…

北岡 あや
1年前
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カクテルとの出会い

夜遊びが楽しい 当時は大学1年生の飲酒が厳しくなかった。高校を卒業した時点から飲み始めるのが常であった。わたしも先輩や友人に誘われ飲んだりしたが、気持ち悪くなる…

北岡 あや
1年前
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初めての生ビール

ビアガーデンのアルバイト また大学1年生の時間に戻る。 ゴールデンウィークが明けると、ビアガーデンのアルバイト募集が始まった。工事現場での苦い経験(過去記事を見て…

北岡 あや
1年前
5

私小説が好き

多感な中学生時代 思春期、何もかにもが悲しく見え、毎日涙を流していた。理由があったのか、なかったのか、当時は訳も分からず泣いていた。 自分の身体や心の変化が疎ま…

北岡 あや
1年前
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なつま屋

天才のお店 別府に帰郷した。別府駅構内には、郷土のお土産屋さんや料理屋さんが並ぶ。どこの駅も似たようなものだ。しかし、ここだけは違う。 初めに言っておくと、 「こ…

北岡 あや
1年前
3

今日は久しぶりの実家。みどりさんのご飯はやっぱり美味しい。

北岡 あや
1年前
2

天神デビュー

オーディオショップ オーディオが趣味の大人たちと知り合った。わたしは音楽が好きなので、自転車で行ける距離に、オーディオ専門店があると知り覗いてみたのだ。買えはし…

北岡 あや
1年前
3

みどりさんの放った言葉

働き者のみどりさん 昨日も書いたが、みどりさん(母)は軍曹(父)の亭主関白っぷりに良く尽くしていた。始終呼びつけられ、用事を済ませた。家事と育児に追われ、ママか…

北岡 あや
1年前
6

みどりさんへのプレゼント

みどりさん わたしは母の姉(つまり叔母)を「ママ」と呼んで慕っていた。ママは会員制クラブのママをやっていた。ママは母より10歳以上年上だったので、力関係は明らかだ…

北岡 あや
1年前
3

小さな恋

テントウムシ事件 小学校1年生の春の話。 わたしは「テントウムシ」が大好きだったので、教室の片隅で飼い始めた。捕まえては、その入れ物に入れた。アブラムシが付いた草…

北岡 あや
1年前
6

体育からは逃れられない

運動音痴なわたし わたしは小さな頃から運動が苦手だった。もちろん、体育の時間は大嫌い。運動会なんて無くなればいいと思っていた。高校を卒業して、あの大嫌いな体育の…

北岡 あや
1年前
6

人には適正がある

チャレンジ精神 アルバイトがどんどん楽しくなってきた。コツを完全に掴んだからだ。そうなると、他の職場、他の職種もやってみたくなった。この時期から積極的に先輩から…

北岡 あや
1年前
6

はじめてのお酒

入学早々飲みに行く 寮の先輩、同室の織田さんが飲みに出るという。一緒に行こうと誘われた。しかし、こちらは未成年である。誘ってる先輩も1学年上なので、未成年のはず…

北岡 あや
1年前
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はじめまして。

はじめまして。

温泉が有名な地方中都市に生まれました。団塊ジュニア世代と呼ばれる年代で、やたらに子どもが多い公立の小中学校で過ごしました。
18歳で家を出て、今はもっと知名度の低い温泉街で暮らしています。

私の身に起きた出来事を綴っていきたいと思っています。とても私的な他人様にはどうでも良いことかもしれません。ですが、共感してもらえたら嬉しく思います。
そして、私的な出来事を通じて、高度成長期からバブル経済を経

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ワンちゃんと暮らしたい

ワンちゃんと暮らしたい

犬との出会い

わたしが小さな頃、近所に大きな白い犬がいた。名前は太郎ちゃん。昔は放し飼いが主流だったので、太郎ちゃんも例に漏れず自由に暮らしていた。物心付いた時には、もう親友だった。小学校に上がってからも、家に帰ると太郎ちゃんとよく遊んだ。太郎ちゃんもいつも同じ場所で待ってくれていた。一緒に公園に行ったりもした。
わたしが小学校高学年になる頃、太郎ちゃんも老犬になったし、目が合ったら挨拶程度にな

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甘いものは好きですか?

甘いものは好きですか?

ずっと甘いものは苦手だった

わたしは、小さい頃から甘いものは苦手だった。小学生のうちからコーヒー好きになったけれど、お砂糖入れたり瓶の「コーヒー牛乳」は苦手。ビターなチョコレートは大好きだけど、甘い子ども向けのチョコレートは食べられなかった。傍から見ると随分ませた子どもだったように思う。
逆にウニや塩辛などを好んで食べた。周りの大人は「この子は、将来酒飲みになるよ。」と言われ育ったのだが、当たっ

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ずっと大好きな街「大名」

ずっと大好きな街「大名」

福岡に通った

天神デビューから間もなくして(天神デビューに関しては過去記事をご覧頂けると嬉しいです。)福岡市にも度々遊びに行く様になった。天神で一番大きな通りから東に移動すると、全国的にも有名な中州がある。とても怖かったので(今でも好きではない)西に移動してみた。
天神のビル群とは違い、小さな服屋さんや喫茶店などが立ち並んでいた。長渕剛さんや武田鉄矢さんが青春を過ごした「照和」という喫茶店?ライ

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カクテルとの出会い

カクテルとの出会い

夜遊びが楽しい

当時は大学1年生の飲酒が厳しくなかった。高校を卒業した時点から飲み始めるのが常であった。わたしも先輩や友人に誘われ飲んだりしたが、気持ち悪くなるばかりで、それ程好きではなかった。飲む席は好んだが。ところがビアガーデンのアルバイトで生ビールの美味しさに目覚め(前記事を読んでもらえると嬉しいです。)他のお酒を試してみたくなった。
わたしのアルバイト先は温泉街である。飲食店や飲み屋さん

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初めての生ビール

初めての生ビール

ビアガーデンのアルバイト

また大学1年生の時間に戻る。
ゴールデンウィークが明けると、ビアガーデンのアルバイト募集が始まった。工事現場での苦い経験(過去記事を見てね)から、肉体労働は避けていたので、丁度良いように思われた。飲食業は、ラーメン屋さんの経験がある。出来る気がした。幸い面接には合格したので、働き始めた。

女子チームに入る

思惑は見事に外れ、ガッツリ肉体労働だった。ビルの屋上で働くの

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私小説が好き

私小説が好き

多感な中学生時代

思春期、何もかにもが悲しく見え、毎日涙を流していた。理由があったのか、なかったのか、当時は訳も分からず泣いていた。
自分の身体や心の変化が疎ましく、イライラした。情緒も不安定で、自分自身に嫌悪感を抱いた。毎日々々をただひたすら耐えて暮らした。
今では分かっている。理由は性別違和だったのだ。
今くらいの季節だったと思う。虐められ始めた。チビで痩せっぽっちでメソメソ直ぐに泣くので、

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なつま屋

なつま屋

天才のお店

別府に帰郷した。別府駅構内には、郷土のお土産屋さんや料理屋さんが並ぶ。どこの駅も似たようなものだ。しかし、ここだけは違う。
初めに言っておくと、
「ここのお店は天才だ!!」
別府の名物料理を見境なく集めていて、節操なく日田焼きそばまである。コンセプトもなく、ただ郷土料理を集めただけ。
しかし、そのどれもが専門店と同等かそれ以上に美味しい。日田市は内陸で、行くのが大変なので、別府で食べ

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今日は久しぶりの実家。みどりさんのご飯はやっぱり美味しい。

天神デビュー

天神デビュー

オーディオショップ

オーディオが趣味の大人たちと知り合った。わたしは音楽が好きなので、自転車で行ける距離に、オーディオ専門店があると知り覗いてみたのだ。買えはしなかったけど。そこは高級オーディオが並び、視聴が出来るサロンの様になっていた。数百万円のスピーカーが並び、10万円のものは安く感じるくらい値段に関してはバグっていた。場違いな感じはしたが、温かく迎え入れてくれて、椅子に座るのをすすめてくれ

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みどりさんの放った言葉

みどりさんの放った言葉

働き者のみどりさん

昨日も書いたが、みどりさん(母)は軍曹(父)の亭主関白っぷりに良く尽くしていた。始終呼びつけられ、用事を済ませた。家事と育児に追われ、ママからもパシリに使われ、毎日クルクルと走り回っていた。
みどりさんは背が小さい。わたしは外見のほとんどを母の遺伝子からもらったようだ。爪の形まで全く同じなのだが、これはまた別の話。
とにかく、みどりさんは小さな身体で良く働き愚痴もこぼさなかっ

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みどりさんへのプレゼント

みどりさんへのプレゼント

みどりさん

わたしは母の姉(つまり叔母)を「ママ」と呼んで慕っていた。ママは会員制クラブのママをやっていた。ママは母より10歳以上年上だったので、力関係は明らかだった。「みどりぃ~。おぉ~い、みどり~。」と始終呼びつけていた。それで、我が家で母は「みどりさん」であった。
母は随分若く見えたので、知らない人が見たら、ママが母親で、みどりさんとわたしは姉弟に勘違いされるのも無理なかった。呼び名から考

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 小さな恋

小さな恋

テントウムシ事件

小学校1年生の春の話。
わたしは「テントウムシ」が大好きだったので、教室の片隅で飼い始めた。捕まえては、その入れ物に入れた。アブラムシが付いた草花も一緒に入れた。アブラムシは気持ち悪かったが我慢した。休み時間の度に眺めて過ごし、その可愛さにうっとりしていた。
外の環境と同じにしようと、雨の日はスプレーで入れ物の中にも雨を降らせた。水がなければ、喉が渇いて可哀そうだと思ったのだ。

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体育からは逃れられない

体育からは逃れられない

運動音痴なわたし

わたしは小さな頃から運動が苦手だった。もちろん、体育の時間は大嫌い。運動会なんて無くなればいいと思っていた。高校を卒業して、あの大嫌いな体育の時間からやっと解放されると喜んでいた。
ところが!!どっこい!!なんと大学でも体育の時間があった。「健康運動科学」という講座らしい。実技半分、座学半分。しかも必修科目で、履修して単位を取得しないと、卒業すら出来ない。

愕然とした、泣いた

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人には適正がある

人には適正がある

チャレンジ精神

アルバイトがどんどん楽しくなってきた。コツを完全に掴んだからだ。そうなると、他の職場、他の職種もやってみたくなった。この時期から積極的に先輩から紹介してもらった。
色々とやったが、それはまた別の話。

初めての土木作業員

ただ興味があった。やってみたかったのだ。それにニッカポッカを履いた逞しいお兄ちゃんが、すこぶるカッコ良くみえた。と言うか、ほとんど後者の理由で、出会いに胸がワ

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はじめてのお酒

はじめてのお酒

入学早々飲みに行く

寮の先輩、同室の織田さんが飲みに出るという。一緒に行こうと誘われた。しかし、こちらは未成年である。誘ってる先輩も1学年上なので、未成年のはずである。当時は飲酒に対して大らかだったので、まぁ気にしない事にしたし、だいいち興味が勝った。
途中でラーメン屋さんに寄って腹を満たした。居酒屋さんにも行ってみたかったが、予算が足りないらしかった。奢ってくれる先輩に従った。温泉街には歩いて

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