見出し画像

甘いものは好きですか?

ずっと甘いものは苦手だった

わたしは、小さい頃から甘いものは苦手だった。小学生のうちからコーヒー好きになったけれど、お砂糖入れたり瓶の「コーヒー牛乳」は苦手。ビターなチョコレートは大好きだけど、甘い子ども向けのチョコレートは食べられなかった。傍から見ると随分ませた子どもだったように思う。
逆にウニや塩辛などを好んで食べた。周りの大人は「この子は、将来酒飲みになるよ。」と言われ育ったのだが、当たっていた。今もこの原稿をジン片手に書いている。

みどりさんの手作りお菓子

我が家のおやつは、いつも手作りだった。市販のスナック菓子などは、ほとんど食べた事がなかった。当時あちこちにあった駄菓子屋さんは、わたしはあまり好きではなかった。
みどりさんは、甘いのが苦手なわたしのために、ニンジンおろしをたっぷり入れた野菜ケーキなどを焼いてくれた。わたしは、大好物だった。ある日、ニンジンが大嫌いな級友に、このキャロットケーキを振舞ったのだが、これはまた別の話。

きっかけは、カルーア・ミルクだった

大学に入りカクテルとの出会ったのは前に書いたが、カルーア・ミルクはかなり甘い。甘いの苦手なわたしなのだが、不思議と抵抗なく飲めて好きになった。他のカクテルも甘いものを好んで飲んだ。自分でも疑問が浮かんだ。
今だったら、ケーキも食べられるのではないか?
いつの間にか、甘い匂いも食べるのも好きになっていた。時はバブル期、ヨーロッパのお菓子が巷で流行っていた。ティラミス、クリームブリュレ食べ損ねなくて良かった。どれも夢中で食べた。

三つ子の魂百まで

それで、結局自分で作り始めた。数値や入れるタイミングが全部ロジックで成り立っていて、理系なわたしにはとても楽しく感じられた。ハマったのだ。本に書いてあるレシピにアレンジを加えて他の材料も入れてみる。失敗もあったが、それぞれに美味しかった。
上の写真は「カボチャのチーズケーキ」くり抜いたカボチャに、カボチャのペーストを混ぜ込んだチーズを入れて焼く。周りにも大好評だった。これのサツマイモ版もある。
気が付いたら、小さい頃食べていたキャロットケーキと同じようなものを作っていたのだった。不思議。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?