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かなしみは至高の味わい
朝起きたら
君のみずいろの「かなしみ」が部屋に散乱していた
床やマットやソファの上に
たくさん落ちていた
僕はただ拾い集める
君はまた泣いていたのか
拾い集めたかなしみはおっきな塊になった
それを僕はキッチンに持って行き
千切りにする
ざくざくざくっと素早く刻む
君が急に起きて「かなしみ」を刻んでる僕を見ても
気に病んでしまわないよう
うっすら微笑んで
「かなしみなんて屁でもないよ」とい
寒空のバッティングセンター〈ショートストーリー〉
あたしにとってバッティングセンターは
バッティングをする場所ではない。
三寒四温の三寒は、春を見ながら冬の中にいるようだ。
迷った結果、厚手のコートを選んでよかった。
都会のど真ん中、
ビルの屋上にあるこの古いバッティングセンターは、
暖房なんてきいてないしやっぱりすこし寒い。
1ゲーム15球のバッティングを終えて、
後ろのベンチにどかっと座る。
ここにいる義務を果たして、
こ
元気をなくした君に 〈ショートストーリー〉
「疲れた〜!今日はごはん作れない・・・
飲みに行こう♪」
そんなLINEが週に1回くらい送られてきていた。
世の中がすっかり変わってしまった2年前までは。
やっぱり理由は、これだろうな。
君はお酒が好きだ。
特にお店で飲むことが。
外出を控えなくてはいけなくなったあの日から。
君は目に見えないくらい少しずつのペースで
元気をなくしていったんだ。
俺は最近まで気づかなかった。
ビール1杯
執着を手放すではなく、執着が生まれない考え方☆
想像してみる。
今のこの現実がずっと続いて、
仮に夢も望みも叶わないとしたら・・・
「そんなの嫌っ!!! 幸せじゃない!!!」
とっさにでてきた思いは、
「そんなの幸せではない」だった。
私は、「幸せ」とは状況や環境ではなく、「幸せだと感じる瞬間」のことであると考えていた。
でも、なんと・・・
それは頭の中だけの話だった、ということに気が付いた。
例えば他人から見る幸せや、承認を
どんな時でも「起点」に戻る。今ここにとどまり続ける心の強さは鍛練でしか得られない☆
波はだれにでもある。
物質は振動しているから。
ちょっとした体の疲れが心に左右したり、
心の不調が体に左右したり。
自分に注意を向けていると、ほんのちょっとした感覚の違いが軸からぶれていることを教えてくれる。
今朝は少しずれていた。
体感覚に集中できなかったり、
謎の妄想が止まらなかったり、
ちょっとした音に不快を感じたり・・・
「今ここ」にい続ける強さは一筋縄ではいかない。