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自作の文たち 創作
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#言葉

口

簡単な言葉はより簡単にわかるように
気難しい言葉は噛み砕いて簡単になるように
伝えてみたけど受け取り方がどうにも違って
理解できないの一言で他人事のように終わりました
あなたからすれば他人事でも私からすれば私ごと
これわからないと先に進めません
私からしたらあなたは他人事
じゃあ勝手に進めたい出来事
知らないじゃわからない先のこと
理解できないで断ったあなたはここまでで結構
わかる人だけついて来て

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朱く

朱く

くだらない知識がそうさせた
朱に交われば赤くなる
気付いた時には
手遅れで
周りにはもう君はいない

蓼食う虫も好き好き
だから君は僕を好きになってくれた
僕が君を好きになったのはどうして
思い出そうとしても
もう思い出せないや

あー、好きだった
愛に近かった
会いにきてよ、もう気軽に言えない
あの温度にあの香りに触れられないんだ

手を染めた
己は友に似るなんて
もう前には戻れない自分は
一体

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絡まる

絡まる

前に髪を染めたのは半年前くらいだっただろうか
そろそろ染め直して切ったりしようか

ブリーチしてカラーした、もう色が抜け切った絡まる髪を両手で解きある程度解けたら片手でとかし、もう片方の手でよく見るパッケージのキャラメルを口に放り込む。チョコレートは苦手で口の中の温度で柔らかくなるキャラメルのあの口にまとわる感じが大好きだった。

この甘い口の中で誰かにキスをしてそのまま絡まるように時間を過ごした

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散文

散文

2023/12/10

言いたい言葉は喉元に詰まっていつも言えないままでいる。

そうではない事は口からするすると出て、嘘もそのひとつだろう。あまり言わないが。

心から溢れる気持ちは込み上げ喉元へ。

結局言えずに塊のようになって想いも込み上げに込み上げ涙になって流れてしまう。

水の泡か。

そんなことはないだろう。

シバタ

ほんとう、が、ほしい

ほんとう、が、ほしい

君の本当はどれ

僕には君が創り者に見える時がある

それが今でこれまでは何の意味があったのか

君の本当を知ってみたい

がそれを知ると今までが全て崩れるように僕は思う

君は君を演じて創り本当と向き合えば壊れてしまうのが本当ならば君が前に僕に言った弱いという言葉はそのまま君に返したい

僕は僕と向き合うし泣くし笑うし悩むし怒る悲しみも全て心と打ち解けている僕は僕の弱さも強みも知っている
誰にも

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なぞる、指先。

なぞる、指先。

見ない

言わない

聞かない

真っ白なノートを開く

人差し指で伝えたい言葉をなぞる

「  」

「   」

「    」

本当は

見て

言って

聞いてほしい

伝えたい事がたくさんある