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茶筒と、母への苛立ちと、
あ、茶筒が欲しいのか。
食器棚を拭きながら、そう思った。
。
小さい頃、家にあった茶筒は桜の木の皮が施されたもので、蓋を開ける時に「すぽん」という心地よい音がした。
表は木の皮で施されていたけれど、中はステンレスで、筒を揺らすと茶の葉がステンレスに当たって、冷たく乾いた音を出した。
茶筒の蓋をスポンと開けて、ステンレスの内蓋を開けると、ステンレス同士が擦れ合うような感覚的に痛い音がして、
すなお君の人生が、僕に与えてくれたもの。〜死を受け入れ、人生を敬った先に、僕の生きる道が拓かれた〜
夏の間ずっとサボっていたが、今日久しぶりに床を水拭きした。ベランダの窓を開けてせっせせっせと磨いていると、〝今”しか見えなくなってくる。
朝起きて直ぐに洗って干した布団カバーと敷きパッドが、ベランダの物干し竿に仲良く並んでぶら下がっている。今日はとても天気がよくって、床を拭いていると少し汗ばむくらいだ。洗濯物の隙間から、心地良い風が吹いてきて、僕のひたいを撫ぜた。
もうすっかり秋だった。秋は年
すなお君の人生が、僕に与えてくれたもの。〜どんなきっかけをも活かすという道〜
クロッキー帳に描かれたアヒルの絵を、今でも忘れることができない。
そのクロッキー帳は、おそらく今この世には存在していないと思う。
クロッキー帳は中学2年の時のもので、美術の時間にすなお君は僕のクロッキー帳にアヒルの絵を描き、こう言った。
「ぼく、グラフィックデザイナーになりたいんだ。」
すなお君はみんなを取りまとめるのがとてもうまいので、学級委員を選出される時には必ず名前が挙がっていた。中
捉え方ひとつで、過去は書き換わる。
よく向き合ってきたなと、今、改めて思います。
…
中学2年生の頃、いじめに遭っていた。
いじめの主犯格の人が4人程いて、その4人が僕の筆箱を黒板消しにしたり、宿題してきたノートに落書きをしたり、ほうきで十字架を作ってはりつけにしたりもした。
教室ではりつけにされた時、廊下をふと見たら担任の先生が見えて、それで担任の先生は僕に気がついて目が合ったのだけれど、直ぐに目を逸らして歩いて去っていっ
【未来ノート紹介】自分の何をさらけ出す?
「僕は、赤ちゃんにすら、手と声を震わせて緊張していましたよ。」
…
仕事をしていると、立場上よくこんな事を相談される。そんな時に僕は相談してきた人に、
マウンティングする。
「僕、とある出張講座で詩を紹介して欲しいと言われてすごく悩んで吟味して、中学生の前で高村光太郎の〝道程”を紹介したら、全男子が爆笑してしまい、先生にもそのあと軽蔑した目で見られて消えたくなったことがあります。悔しくて、
本当の気持ちは身近にあるが、それは暗くて見えない灯台の下に
noteの記事はスマホから書いていて、そうしている人は結構多いと思う。
しばらく前に、パソコンが壊れてしまった。
おそらく寿命だと思う。もう7年ばかり使ってきたから、買い替えどきなのだろうな。
それで、本当にパソコンは必要だろうかと改めて自分に問うてみたら、別にいらないと言うことになって、だからそれからずっとスマホを使っているのだけれど。
最近、スマホを触る指がやたらとピリピリして、それで
緊張のレシピを教えてください〜ボコボコの茶碗蒸しと、全てが聴こえてしまう苦悩の才能〜
僕の声は一体どういうボリュームなのか。それがよくわからなくなる時がある。
…
今日の昼、近所のハンバーグ屋さんでランチをして、それから仕事用のジャケットをクリーニングに出そうとクリーニング屋に赴いた。
店に入ると店主はいなくって、それで「すみません」と言いながら店の奥を覗いたら、奥の方でパソコンデスクに座り作業をしているおじさんが目に入った。
すみません、すみませんと何度か呼んだのだけれど