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カメラ遊び

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2022年9月の記事一覧

ベスパで 漁場を 観に行くために….ギランバレーに恋をして…

ベスパで 漁場を 観に行くために….ギランバレーに恋をして…

“ベスパ乗れよ”

バイクの免許を取りに行き出した坊に
呟いた

“あのぼろぼろのベスパ 動くんか?”
坊は呟く

誰が観ても そういうだろう。

1980年生まれ イタリアからやって来て
早 42年
前に乗ったのは.....14年はくらいは経つだろう
“馬鹿じゃない? 毎年税金払って...
錆サビだし..,”
言われ続けて来た

“ベスパは 大丈夫 
ある日
乗りたいと ふと 思ったら
デロルト

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夜明けまで 満天の星空を眺めたこと ありますか?

夜明けまで 満天の星空を眺めたこと ありますか?

“明日 窯焚きます。”
庵主からのメールは淡々と…

高速を使わずに 秋の風を愉しみながら窯場に向かった。

窯詰めを 待つ茶盌達

“薪割りしてよ”庵主は呟く
リハビリ リハビリ
擬似芝刈りの次は 斧だとは
なんだか 映画のロッキーみたいだなって…

“では 火を入れよう” 庵主は呟く
窯焚きの始まりである。

“今日は ゆっくり ゆったりと
窯の温度を あげていこう”

満天の星空を 眺めては

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生きた水と 共鳴する  鮎漁師の呟き

生きた水と 共鳴する  鮎漁師の呟き

毎日毎日 川の水位と 天気予報を眺めて 川に出かける

リハビリ リハビリ

久々に いい鮎の香り

水位は 低くて….
水は美しい

堰堤には 魚道がつくってある。
高水の時は 危ないから近づかない
この日  水は低いが 
気を抜くと 足を掬われる

リラックスして 歩みを止めてみた

え?

生きた水は こんな景色を 魅せてくれる。

生きた水

歩みを止めた脚から 波紋が広がる
我が身体が 

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“静と動”.

“静と動”.

 “変わってますね?”
え?
景色の切り取りかたがって….
よく言われる

“………..”

誘われて 夕暮れに出かけた。
迷い込んだ駐車場….

デカい車を置けるスペースは 
最上階の一角だけ だった
ただ
空を眺めるには ピッタリ

何気なく 切り取るのが好きである。

街中の
狭過ぎて使いにくい駐車場だったけど

夕暮れの景色を眺めるには 最高だった。

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な

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田舎なんだから….

田舎なんだから….

自転車 バス 電車を乗り継いで
都会に出た….

バスに乗るのも2年振り….
小銭じゃらじゃらにドキドキした。

普段 川や山や森を眺めている
今宵は 目が眩しい…

激流の中を 上手く歩けるようになった。
人の海の中を 歩くのは 難しい

まだ 待ち合わせには時間がある。
人の少ない ベンチに腰掛け
空を眺める

Google先生に案内され 出向いたら
そこには 店は無かった。
記憶の底から い

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浦島太郎と鰻…..徒然なるままに

浦島太郎と鰻…..徒然なるままに

“鰻食べに行きませんか?”

すぐに バテる身体を知ってか
夏バテなのか 全身筋肉痛に喜ばしい
お声がかかった

前は通るが 行列に並ぶのが 
大の苦手だから
縁は無かった…お店だった

鍛治の街 
暑い時の エネルギー源には 鰻だった
のだろう….

床の御軸が 迎えてくれる。

驚いたのは 間口は狭いが
奥に長い
鰻の寝床みたいだなと

開店間際でも 一階は満席

2階へ 案内される。

10

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薔薇の咲いた朝に…呟く

薔薇の咲いた朝に…呟く

気が付いたら三日 茶畑と森に居た

今朝 我が家の庭に真っ赤な薔薇を見つけた

“川行って来る….”
鮎漁師は フル装備に着替えて 投網を選ぶ

水位が下がったから 錘は少し軽く
綱糸も 細い....

何を言っても 川は良い

リハビリ リハビリ

“どこ行っててん?”って 水に問われる

火と戯れていました。

炎は 美しい

1200℃を 超えた炎なら なおさら

目の前の水は 生き物の様に

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わからぬものなり 明日の事は

わからぬものなり 明日の事は

目が覚めたら 目の前の景色
今は 静かな静かな茶畑

リハビリ兼ねて 窯焚きのお手伝い

一年前は
仙人界(急性期病棟)の部屋
行き交うドクターヘリを眺めていた

その前は….
毎日毎日 慌ただしく講義の準備をしていた。

何が 言いたいの?

“毎日毎日 目の前の景色
愉しんでますか?”
って…..

目の前の景色を 愉しむために
頑張ってた はずなのに
そこに立つと
明日の事ばっかり 考えてた

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名月を愛で
流れる星には
願いを

月の出から
日の出まで

森の中で 窯を炊く
そんな秋の日

滋賀 信楽 まさんど窯にて

そち 鮎は獲れたか?

そち 鮎は獲れたか?

頭上から声がする
猫師匠は 天井に居る

なんやら 日々の暮らしを
見下ろしてられる

相変わらず高水でして....

三ヶ所 漁場を

リハビリ リハビリと

打っては 歩いたのですが

鮎一匹だけで….

“......... まあ良い

そち 早う ブラッシングをせぬか”

“猫師匠は 液体である”

夜な夜な ブラッシングしろと
呼びに来る
夜中 三時に呼びに来る

ブラッシングすると だ

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銘 “とまりぎ”

銘 “とまりぎ”

気が付いたら四日居た

窯焚きの後 戻ろうと....

窯出しまで居たらと…. 庵主は呟く

ならば 名残の夏を愉しもうか...

その夜は 久々に 良く寝れた
山からの風は 冷たく....
目覚めたら 18℃だった

庭の薔薇に夜露が....

窯場に向かう
1200℃を 指していた針は
夜露に濡れる

手を合わせ
窯の蓋を開ける

“はい
ポッケに入れといて”

手渡された 一盌は 私が
釉薬

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華やかな日には 花を添えて

華やかな日には 花を添えて

朝イチ御役目は終了…

“昼からピアノコンサートに行きましょう”
バイクに乗って 隣町まで…
カブと 彼のバイクでツーリングである

走ってる姿見たいから これ乗って行ってください?

え?…… 乗れるのか?

身体は ちゃんと 覚えていた
40年も乗り続けているから
勝手に 操っている。

後ろから ニコニコ顔で
カブで追いかけて来る彼に
いい 音を聴かせてあげようと
色々と 工夫をしながら….

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センスについて 想う事….

センスについて 想う事….

“直ぐに来てください”って 言われて
直ぐに向かった…
ただ ….
頭の中 高校生の二人のおっさんは
その事を 忘れていた

昨夜の酒が抜けた頃 窯場に向かう
そう
溶接の指導のために….

先ずは やって魅せる…
御手本は 美しく魅せなければならない

溶接は出来て当たり前
そこに至る過程を ….
“何だか難しそう”…..
いえいえ 溶接に関しては センスで
あると 思っている。

何年もやって

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え? マジか?….    座敷童達の呟き…

え? マジか?…. 座敷童達の呟き…

“え? マジか?”

大きな袋に 御寿司を手にした
着物姿の学級委員長は 呟く。

“あ 溶接するの忘れてた”

おっさん二人は 美尻な車に
良い音色のバイクを
愛でていたら すっかり忘れていた….

“…,,,,,” (お前らな〜)って…..

ハードな溶接仕事でお疲れかと
寿司盛りと 忍び寿司を 奮発して
くれたようで…..
お酒もたっぷり....

”明日 朝 五時から溶接やります“

“…

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