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ピンチをアドリブで乗り越える技

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#アドリブ

ピンチをアドリブで乗り越える技 81/100(パニック)

ピンチをアドリブで乗り越える技 81/100(パニック)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

私事で恐縮ですが、実は数日前に大ピンチに遭遇したので、そのお話をしなくてはですね…

連載をしている立場上、恥を曝け出します。

海外のとある島にいたのですが、滞在を終えて帰国する時に、事前に帰りの船のチケットを取るのをサボってました。

行きの船がガラガラだった

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ピンチをアドリブで乗り越える技 72/100(キレる)

ピンチをアドリブで乗り越える技 72/100(キレる)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

「ピンチに強い精神力」に関して、もう一つご紹介しておきたいです。

『The Stick』

これは、イギリスの演劇学校で、結構初期に行われる授業なんですが、妙に記憶に焼き付いています。

私たちは輪になって座ります。

そして、一本の長い棒が、一人の前に置かれま

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ピンチをアドリブで乗り越える技 66/100(チャンス)

ピンチをアドリブで乗り越える技 66/100(チャンス)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日の続きです。

「小学校で起きた無差別殺人事件の、加害者と被害者家族の和解プロセス」

という題材で、それぞれ綿密に役作りをした上で、一つの部屋で対面するという即興劇を行います。

経緯は思い出せないのですが、私は被害を受けた生徒たちの教師、という役柄で参加し

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ピンチをアドリブで乗り越える技 65/100(圧力鍋)

ピンチをアドリブで乗り越える技 65/100(圧力鍋)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

「ピンチに強い精神力」も、前回でそろそろと思っていたのですが、今日も引き続きこの方向のお話をしようと思います。

というのも、先ほどたまたま、荒木博行さんのNewsPicksを拝読して、色々と思い出したので、ご紹介させてください。

(ここのところ少しアウトプット

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ピンチをアドリブで乗り越える技 58/100(Super Objective)

ピンチをアドリブで乗り越える技 58/100(Super Objective)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

これまで数回にわたって、肉体的なツールではなく、思考的なツールである『Objective』や『Obstacle』の話をしてきました。

おさらいになるかもしれませんが、一つの場面に対して、一つ定めなくてはいけないのが、『Objectie』(願望)と『Obstacl

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ピンチをアドリブで乗り越える技 57/100(Beats)

ピンチをアドリブで乗り越える技 57/100(Beats)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

決め台詞や、ここぞと思う瞬間には、あらかじめ碇を置いておき、その碇と碇の間は、その場に傾聴をすることで、アドリブで進んでいく、という話を昨日しました。

書き終わってから振り返ってみると、まさに『碇』だなという実感がありました。

到達するべき地点は決まっているの

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ピンチをアドリブで乗り越える技 56/100(思考回路マッピング)

ピンチをアドリブで乗り越える技 56/100(思考回路マッピング)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、演技をする上で最も重要とも言える、『Thought』のお話をしました。

でも、実際のところ、どうなの?

という話を今日はしていこうと思います。

結論から言うと、私は台本のセリフを覚えると同時に、思考回路、つまり『Thought』の連鎖を覚えます。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 51/100(演技論入門)

ピンチをアドリブで乗り越える技 51/100(演技論入門)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

さあ、今日から後半戦です!

それを記念して、画像を違う角度からのものに変えてみました。

前回までの方が気に入ってるのですが、取り敢えず、もう25回ぐらいこれでいきます!

今回からは、ロシアのスタニスラフスキーという人の演技メソッドをベースに、独自の進化をして

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ピンチをアドリブで乗り越える技 48/100(役との距離感)

ピンチをアドリブで乗り越える技 48/100(役との距離感)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、「己」についての話をしました。

その「己」があった上で、場面によって私たちは、見せる顔を変えているのですが、どうすれば、それを無理なく行うことができるのか?

というお話をしようと思います。

ピンチに陥った時、場合によっては、この見せている顔を変更する

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ピンチをアドリブで乗り越える技 44/100(即興術12) -説明過多

ピンチをアドリブで乗り越える技 44/100(即興術12) -説明過多

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

相手を読む

「即興術シリーズ」も今日で12回を迎えるので、そろそろ終えようかと思います。

これまでは、出演者として即興を行うときの、心構えやツールを、ピンチに陥った時のアドリブ術として、どのように応用出来るかのご提案をしてきました。

最後の今日は、観客をどの

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ピンチをアドリブで乗り越える技 43/100(即興術11) -間

ピンチをアドリブで乗り越える技 43/100(即興術11) -間

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

時間を稼ぐための、間を持たせる

語りにおいて、一番大事なのは、変化です。

即興の一人語りでは、口調のトーンやスピードを次々と変化させていくことによって、常に観客の先をいく、という手法を用いてました。

少し狂言のお話をしましょう。

狂言師の役割として、狂言を

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ピンチをアドリブで乗り越える技 42/100(即興術10) -他人ごと

ピンチをアドリブで乗り越える技 42/100(即興術10) -他人ごと

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

他人ごと、は話しやすい

前回は、実際に私が即興の公演で、ピンチに陥った時のお話をしました。

自分の中には答えがないとき、それはゼロからゼロを生むようなものです。

37/100では、空間に傾聴することにより、会話のヒントが見つかるかも?と提案しました。

外に

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ピンチをアドリブで乗り越える技 41/100(即興術09) -独白

ピンチをアドリブで乗り越える技 41/100(即興術09) -独白

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

見渡せばそこに、ヒント

今日からは、「独白(一人語り)」に関してお話していこうと思います。

私たちのインプロ劇団では、独白も行っていました。

単なるコメディーではなく、本格的な演劇にも引けを取らない作品を、即興で上演しようとしていたので、独白は必要な表現方法

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ピンチをアドリブで乗り越える技 38/100(即興術06) -5Steps 2/4

ピンチをアドリブで乗り越える技 38/100(即興術06) -5Steps 2/4

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

5ステップス 〜その弍〜

先週に引き続き、即興の基本となる5ステップスをご紹介します。
1. Environment
2. Relationship

そして、次は
3. Conflict
です。

Conflictというと、争い、対立と考えるのが普通ですが。私

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