takeshi funayose/船寄剛

写真家。 鳥取県湯梨浜町出身。大阪を経て、東京在住。 郷里の人々や風景を撮影、発表して…

takeshi funayose/船寄剛

写真家。 鳥取県湯梨浜町出身。大阪を経て、東京在住。 郷里の人々や風景を撮影、発表しています。 近年は野球をテーマに撮影。元高校球児。 http://takeshifunayose.cocolog-nifty.com/blog/2022/02/post-883ede.html

記事一覧

4月になれば思い出す。

4月になれば。新年度。入学式や入社式。転勤もあるでしょう。色々と環境も変わって、少し慣れてきた頃でしょうか。 この4月から私の同級生が次々と50歳の節目を迎えま…

見飽きることのないポートレート。

見飽きることのないポートレート。そんなポートレートに時たま出会います。 先日、東京の蔵前で横山大介さんの写真展を観てきました。 長応院という浄土宗のお寺の境内に…

「何かご飯!」⇒「ナンかごはん」⇒「ナンorライス?」

どうでもいい話ですが、ちょっとおかしかったことを。 先日となり町のカレー屋さんでランチを食べた時のこと。 インド人が営むお店で初めて入りました。 セットメニュー…

ポートレート撮影のワークショップを開催します!! 5/6(月)が最終になります!

ナダール南青山さんでのワークショップ(2019年〜2023年)に加えて私個人のワークショップをここ2年ほど開催してきましたが、5/6(月)を持ちまして一区切りに…

動物に好かれているかもしれない。もしかしたら幼子にも。

冒頭の写真は2004年に撮影したもの。親類と同級生が結婚し、生まれた幼子。私を含めた3人が高校の同級生でもあり、夫婦となったふたりは美男美女のカップルで、高校の…

首にはタオルを巻いて。ゴム長靴を履いて。

週末は畑をやっていました。この4月から市民農園を借りて畑をすることにしましたが、全くの素人で何をどうしたらよいのかわかりません。まずは道具ということで、自宅近く…

ポートレート撮影のワークショップを開催します! 5/6(月)が最終になります!

ナダール南青山さんでのワークショップ(2019年〜2023年)に加えて私個人のワークショップをここ2年ほど開催してきましたが、5/6(月)を持ちまして一区切りに…

タイミリミットが来る前に。

岸政彦さんと柴崎友香さんの共著、「大阪」を捲っていると、柴崎さんが10代の頃に触れた音楽のことが書いてあり、私も当時の自分を思い出しました。 私が中学に入学した…

「船寄剛」と書いて、「ふなよせたけし」と読みます。

いまさらですが、私の名前についてのお話です。 私は鳥取県湯梨浜町の出身で、旧羽合町の出身です。私が実家に暮らしていた高校の頃は船寄という家は町内に三軒あり、私の…

あの日の言葉。あの日の写真。

多感な10代の頃に出会った言葉やフレーズを、今でも覚えていることがある。例えば、尾崎豊の「知人」という詩の一部。 たくさんの男があなたに惚れたが あなたは僕を見…

紺ブレとリーバイスとローファーに、セカンドバッグを添えて。

4月。移動の季節。新社会人。新入生。地方から都会に移る人。都会から地方に移る人。海外に移る人。戻って来る人。出会う人。別れる人。悲喜こもごも。街にはフレッシュな…

ポートレート撮影のワークショップを開催します!

ポートレート撮影のワークショップを随時、南青山のカフェで開催しています。 その場その時の光を活かし、その人の生き方ならではのポートレートが撮れるよう、色々なこと…

写真と土の関係

「写真と土の関係」とは?はて? 土を触っていれば、「強い」写真になるのではないか。より強い表現になるのではないか。ここ最近、私はそう思っている。 そんなことを思…

週末のあれこれ。'47の帽子とか、ミナ・ペルホネンとか。

週末は代官山に行きました。写真展です。東京に暮らして20年以上経ちますが、代官山などのお洒落な街でお洒落な食事や遊びをいまだにしたことがありません。いつも写真関…

ここ数回にわたるポートレートに関しての記事に対する補足を。

ここ数回にわたりポートレート撮影に関して書いてきましたが、いくつか追加してお伝えしたく、下記、ご覧頂けましたら嬉しいです。 まず最初に、家族や親族のポートレート…

幸せになるためのポートレート。

ちょっと壮大なタイトルですが、前回から続くコミュニケーションの話について書いていきます。前回は下記をご参照ください。 ポートレートはコミュニケーションのひとつの…

4月になれば思い出す。

4月になれば思い出す。

4月になれば。新年度。入学式や入社式。転勤もあるでしょう。色々と環境も変わって、少し慣れてきた頃でしょうか。

この4月から私の同級生が次々と50歳の節目を迎えます。私は鳥取県の小さな町で生まれ育ち、小学校の同級生はわずか45人ほどでした。やっと2クラスできるほどで、ひとつ下の学年は1クラス。その母校はすでにありません。

当時は毎月朝礼で簡単な誕生会があり、各学年のその月に生まれた児童がステージ

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見飽きることのないポートレート。

見飽きることのないポートレート。

見飽きることのないポートレート。そんなポートレートに時たま出会います。

先日、東京の蔵前で横山大介さんの写真展を観てきました。
長応院という浄土宗のお寺の境内にあるギャラリー。空蓮房と名付けられた真っ白の四角い空間のなか、一人だけで一時間、作品に向かい合います。それは郷里で幼少の頃に体験した「かまくら」の中にいるような、不思議な温かさを感じる空間です。

横山さんの展示は3回目。初めて横山さんの

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「何かご飯!」⇒「ナンかごはん」⇒「ナンorライス?」

「何かご飯!」⇒「ナンかごはん」⇒「ナンorライス?」

どうでもいい話ですが、ちょっとおかしかったことを。

先日となり町のカレー屋さんでランチを食べた時のこと。
インド人が営むお店で初めて入りました。

セットメニューはナンorライスの、よくあるシステムで、店員に「ナンかごはん?」と訊かれ、私はナンを選びました。少し後に入ってきた隣席の男性客もセットメニューを頼み、同じように「ナンかごはん?」と訊かれました。しかし、「ナンorライス」と認識できなかっ

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ポートレート撮影のワークショップを開催します!! 5/6(月)が最終になります!

ポートレート撮影のワークショップを開催します!! 5/6(月)が最終になります!

ナダール南青山さんでのワークショップ(2019年〜2023年)に加えて私個人のワークショップをここ2年ほど開催してきましたが、5/6(月)を持ちまして一区切りにしたいと考えています。

私個人も「伝える」ということを通じてたくさんの学びがありました。そして私自身も再度武者修行や学びの機会を求め、「伝える」をひと休みしたいと思います。

なんとなく私のワークショップが気になっていた方がいらっしゃいま

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動物に好かれているかもしれない。もしかしたら幼子にも。

動物に好かれているかもしれない。もしかしたら幼子にも。

冒頭の写真は2004年に撮影したもの。親類と同級生が結婚し、生まれた幼子。私を含めた3人が高校の同級生でもあり、夫婦となったふたりは美男美女のカップルで、高校の同級生同士で結婚した唯一のカップルだと思う。

そう、動物と幼子。
私は30代半ばくらいまで赤ちゃんや幼子によく泣かれた。友人や知人の赤ちゃんを抱くと必ず泣かれ、私が近付くだけでも泣かれた。私もずっと子どもが苦手で、そんな空気を感じていたの

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首にはタオルを巻いて。ゴム長靴を履いて。

首にはタオルを巻いて。ゴム長靴を履いて。

週末は畑をやっていました。この4月から市民農園を借りて畑をすることにしましたが、全くの素人で何をどうしたらよいのかわかりません。まずは道具ということで、自宅近くでごはん屋さんを営む知り合いに色々と訊き、歩いて30分ほどのところにあるホームセンターへ。鍬と長靴を購入。そして歩いて5分のところにある別のホームセンターで肥料を2種購入。金物屋でジョウロも買いました。

ようやくそれらを持って自宅から歩い

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ポートレート撮影のワークショップを開催します! 5/6(月)が最終になります!

ポートレート撮影のワークショップを開催します! 5/6(月)が最終になります!

ナダール南青山さんでのワークショップ(2019年〜2023年)に加えて私個人のワークショップをここ2年ほど開催してきましたが、5/6(月)を持ちまして一区切りにしたいと考えています。

私個人も「伝える」ということを通じてたくさんの学びがありました。そして私自身も再度武者修行や学びの機会を求め、「伝える」をひと休みしたいと思います。

なんとなく私のワークショップが気になっていた方がいらっしゃいま

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タイミリミットが来る前に。

タイミリミットが来る前に。

岸政彦さんと柴崎友香さんの共著、「大阪」を捲っていると、柴崎さんが10代の頃に触れた音楽のことが書いてあり、私も当時の自分を思い出しました。

私が中学に入学したのが1987年。CDが普及し始めた頃であり、友人の多くがCDラジカセで音楽を聴いていました。私も中学入学後まもなく音楽に興味を持ち始め、貯めたお年玉でカセットデッキを買いました。CDラジカセは遠い夢で友人が羨ましかったですね。

どんな音

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「船寄剛」と書いて、「ふなよせたけし」と読みます。

「船寄剛」と書いて、「ふなよせたけし」と読みます。

いまさらですが、私の名前についてのお話です。

私は鳥取県湯梨浜町の出身で、旧羽合町の出身です。私が実家に暮らしていた高校の頃は船寄という家は町内に三軒あり、私の実家と祖父宅、そしてもう一軒は船寄家の本家でした。私の家は分家で、しかも曾祖父母が共に養子だったので、私の身体には船寄家の血は一滴も流れていません。その時代には、そんな家が結構あったと思います。

またネットで「船寄」と検索しても、出てく

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あの日の言葉。あの日の写真。

あの日の言葉。あの日の写真。

多感な10代の頃に出会った言葉やフレーズを、今でも覚えていることがある。例えば、尾崎豊の「知人」という詩の一部。

たくさんの男があなたに惚れたが あなたは僕を見つめていた
でも 小さな町外れで 君は結婚し どこか遠くで暮らしている
たぶん昔の君のままで、、、、、、
他には誰もいなかった、、、、、、

この詩は私が高校一年生の時に文芸誌で出会った。尾崎豊は小説と詩の連載をしていた。私はそれが目当て

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紺ブレとリーバイスとローファーに、セカンドバッグを添えて。

紺ブレとリーバイスとローファーに、セカンドバッグを添えて。

4月。移動の季節。新社会人。新入生。地方から都会に移る人。都会から地方に移る人。海外に移る人。戻って来る人。出会う人。別れる人。悲喜こもごも。街にはフレッシュな若者が行き交います。中堅もベテランも、満開の桜をふと見上げ、身を引き締める季節でしょうか。私が会社勤めをしていたのも大学生だったのも随分昔のことですが、今でも新歓コンパとか歓迎会をやっているのでしょうか。

私が大学に入学したのは1993年

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ポートレート撮影のワークショップを開催します!

ポートレート撮影のワークショップを開催します!

ポートレート撮影のワークショップを随時、南青山のカフェで開催しています。

その場その時の光を活かし、その人の生き方ならではのポートレートが撮れるよう、色々なことを語り合い、探っていきます。

具体的には、このような感じです。

・光(ベストな光を探す/選ぶ)
・被写体の特徴をつかむ(顔の造形や服装、表情など)
・背景の決め方、探し方
・撮影時の心構え

ポートレートを撮ることは、人生の話になって

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写真と土の関係

写真と土の関係

「写真と土の関係」とは?はて?
土を触っていれば、「強い」写真になるのではないか。より強い表現になるのではないか。ここ最近、私はそう思っている。

そんなことを思い始めたのは2年ほど前。初めてお味噌汁を作ってからだ。その後、少しずつ料理をするようにもなった。すると不思議なもので、大地や地球とシンクロするような感触を得た。そうか、こういうことだったのか!と腑に落ちた。自分が何か大きなサイクル、循環の

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週末のあれこれ。'47の帽子とか、ミナ・ペルホネンとか。

週末のあれこれ。'47の帽子とか、ミナ・ペルホネンとか。

週末は代官山に行きました。写真展です。東京に暮らして20年以上経ちますが、代官山などのお洒落な街でお洒落な食事や遊びをいまだにしたことがありません。いつも写真関係。ギャラリーか現像所に行くくらいです。

今回訪れた写真展は、かつて私のポートレート講座に来て頂いた方同士の展示でした。継続して写真を楽しみ、情熱を注いでいる姿を観るのは嬉しく、励まされます。最初の出会いはたまたま私が教える立場でしたが、

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ここ数回にわたるポートレートに関しての記事に対する補足を。

ここ数回にわたるポートレートに関しての記事に対する補足を。

ここ数回にわたりポートレート撮影に関して書いてきましたが、いくつか追加してお伝えしたく、下記、ご覧頂けましたら嬉しいです。

まず最初に、家族や親族のポートレートを撮って頂きたいということです。できれば定期的に。そして最終的にその中の1枚が家族や親族の遺影になるのも私は素敵なことだと思うのです。写真館などのプロカメラマンに生前、撮影してもらうのもOKです。でも、もしあなたが熱量を持ってポートレート

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幸せになるためのポートレート。

幸せになるためのポートレート。

ちょっと壮大なタイトルですが、前回から続くコミュニケーションの話について書いていきます。前回は下記をご参照ください。

ポートレートはコミュニケーションのひとつのかたち。会話する、手紙を書く、メールするなど、普段私達は多様なかたちで他者と意思疎通を図っています。ポートレート撮影もそのうちのひとつで、何も構えたりする必要はありません。相手と自分との間にカメラが介在し特別な感じがしますが、携帯がこれだ

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