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暑すぎて高校野球を観に行けない!

高校野球の地方大会も佳境へ。
昨日は神宮球場で魅力的な対戦があり、
それは国学院久我山と早実の対戦なんだけど、
暑すぎて行くのをためらいました。

国学院久我山は一昨年だったかイチローさんが指導したこともあり、
どれだけその内容が部員に浸透しているのか、
具体的にはわからないにせよ、肌感覚で感じてみたいと思っていました。

早稲田実業は清宮幸太郎選手が在籍した時に何度か観に行きました。
自主性を重んじるスタイルだそうで、選手がとてものびのびプレイしている印象があります。

近年は神宮だけでなく、自宅から割と近い府中でも予選大会を観ていました。
清宮幸太郎選手の弟も観ましたね。
国立高校や日野高校などの公立の進学校がどんな戦いぶりをするのか。
そんなことに注目しながら観ていました。

こんな感じで東京に出てきてから20年余りの間、直ちょく高校野球を観に行きました。それ以前に住んでいた大阪でも高校野球を観に行っていました。松坂世代で言えば松坂投手を国際大会で、関大一高の久保投手も予選決勝を観に行きました。

しかしコロナ禍以降、考えてみれば高校野球を観に行ってないことに気が付きました。
暑すぎるのです。

私が少し歳を取ったせいもあるかもしれませんが、ちょっと暑すぎます。
プレイを冷静に観たり、吟味したりする余裕が以前よりもなくなったように感じています。少し前までプロ野球のスカウト陣のそばで彼らの会話を聴きながら観戦するのが楽しみでもありました。

私も元高校球児で、甲子園が割と現実的な高校でそれなりに厳しい練習をしていましたが、今の暑さの中ではおそらく倒れていたでしょう。私の頃は90年代初頭。夏の練習は厳しく、まだ水分も充分に摂らせてもらえない、前時代的なものでしたが、それでも3年間で倒れることはありませんでした。

現代は科学的見地から随分練習環境も改善されてきたとは思いますが、さすがにこの酷暑で3時間の試合に耐えられるような練習をしている高校は少ないと思います。極限の状態では自分が自覚している以上に無理をしますから、それに耐えうる鍛錬は指導者も怖くて出来ないはずです。

応援する立場として観戦するのも大変でしょう。命に関わります。
随分昔のことですが、1998年の夏の甲子園で松坂投手率いる横浜高校と上重投手のPL学園の伝説となった試合を観に行った同級生がいました。延長17回の死闘。観客も同様で、試合どころではなかった!と同級生も言っていました。プレイするのも観るのも、審判やグランド・キーパーなどの支える人たちにとっても、もう随分前から危険な暑さなのです。


甲子園大会をドーム球場に変更したり、試合をできる限りナイターにしたりする案もあるでしょうが、全国大会だけを変更の対象にしても意味がありません。地方予選から考えなくてはいけません。しかし、考えても難しいでしょう。

私は欧米に合わせて学校の入学式を秋にするのがいいと思います。
入学式の季節に桜を観たいのは山々ですが、また違う楽しみ方もあるはずです。

甲子園大会も秋と春の気候の良い頃に開催するといいと思います。
10月と5月。最高ですね。選手の祖父母も安心して球場に行けます。
社会のシステムを地球のサイクルに合わせなければ、そろそろ人間の身体も限界にきている頃でしょう。
甲子園で不幸があってからでは遅いのです。
選手よりも観客や審判団にリスクがあるのかもしれません。

この国は何か致命的な不幸が起こるまで、もう限界を超えていると皆がわかっているにもかかわらず、空気を悪読みしてなかなか決断が出来ない歴史が続いています。いまだ戦時中のようです。
外圧があったり、破滅を迎えるまで変われません。
空気を読まない、ハチャメチャなリーダーが生まれにくい土壌です。
アップルのジョブズのような革新者は他国に逃げ、他国で成功者となります。

色々な外圧のもと、小さな変化が少しづつ起こっていますが、
それはほとんどが上辺だけの「ファッション」に留まっている印象で、
根本や土台から変えていかないと、それこそ明治維新や戦後の占領時のような天地がひっくり返るほどの変化を受け容れてゆかなければ、間違いなくこの国は深く沈んでゆくでしょう。

現在はドイツに次いで世界で4番目に国力があるとされていますが実際にはもっともっと下位で、貧富の差が拡大し、その分お金持ちが多くなりましたが、同時に貧困者が多い国となりました。
いまはかつての「アメリカン・ドリーム」のように、真の先進国に移る若者が増えています。大谷翔平選手はその象徴かもしれません。
「棄国」する日本人が若者や富裕層から増えてゆくでしょう。


夏の甲子園から随分と飛躍してしまいました。
一刻も早く私自身が快適な気候の下、高校野球を存分に観たいのです。
そんな雑感からの脱線でした。




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