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#インターステラテクノロジズ

会社の規模が変わる時、それは必ず起こる

会社の規模が変わる時、それは必ず起こる

今日は『インターステラテクノロジズ』(以下、IST)の取締役会。2023年2月期の決算が締まり、5月末には株主総会を開催する。そこで取締役会を刷新していくことになっている。
ISTは資金調達の額も増えてきているし、取締役会の議案も爆増していてめちゃくちゃ時間がかかってしまっているが仕方ない。

今回の取締役会は珍しくオンラインでの参加となってしまったが、これとは別件で投資家さんなどを月末にアテン

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夢物語ではない世界最小クラスの宇宙船

夢物語ではない世界最小クラスの宇宙船

昨日に引き続き、『ニコニコ超会議』へ。今日は元『JAXA』の職員である野田さんとトークイベントに登壇した。そういえば彼も本格的に我が『インターステラテクノロジズ』(以下、IST)に入社し、主に超小型人工衛星フォーメーションフライト技術を担当している。

トークイベントでは、その辺の具体的な話になったのだけど、話の最後のほうで有人宇宙カプセルの話が突然出てきた。それが非常に面白かったし、やはり有人宇

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ロケット開発は、なにも特別なものではない

ロケット開発は、なにも特別なものではない

今年も『ニコニコ超会議』に参戦! 「超宇宙開発ブース」の展示とトークショーを行う。
私が参画する宇宙関連事業『インターステラテクノロジズ』(以下IST)のブースも展開している。
今年はロケットの開頭試験と真空試験を行ったCFRP製のフェアリング、燃焼試験に成功した再生冷却燃焼器COSMOS-v1をメインで展示。その他、ロケットの発射ボタンを押したら映像が流れる展示も用意した。

IST採用情報はこ

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ISTが擁するロケット以外の事業

ISTが擁するロケット以外の事業

北海道は大樹町に拠点を置く『インターステラテクノロジズ』(以下IST)。同社の事業といえばロケット開発に注目が集まりがちではあるが、そのロケットに載せる人工衛星の研究開発を行う衛星開発部『Our Stars』を擁している。

現在、通信衛星フォーメーションフライト技術や超低高度衛星コンステレーションなどなど様々な技術開発に力を入れているところだ。

宇宙開発に関わる文字通りの一大事業を作り上げてい

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宇宙関連事業に差し込みつつある光

宇宙関連事業に差し込みつつある光

宇宙関連事業を展開する『インターステラテクノロジズ』社では、新型ロケットZEROの開発が佳境を迎えている。ロケットエンジンの心臓部ターボポンプの冷走試験がコンプリートし、夏には熱走試験を行う。その過程は順調に推移しているし、4月からはかなり強力な技術的な布陣も出来てきた。

先日は北海道大樹町のスペースポート整備について、岸田首相と北海道鈴木知事が整備促進についてお話をされたそうだ。

※この続き

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「資金・技術・人材」以外で重要なもの

「資金・技術・人材」以外で重要なもの

今日は北海道大樹町へ向かった。定例で開催されるロケット事業『インターステラテクノロジズ』社(以下、IST)の取締役会のためだ。もちろん取締役会だけであればオンラインでも開催はできるのでわざわざ北海道まで行く必要はないのだが、日々増え続ける社員の顔を見たり、増設される工場の状況を視察したりと定期的に行く意味はある。この取締役会だが、3ヶ月に一度は東京支社でも開催している。

こうやって募集を続けてい

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真の愚は、遅れをとることよりも追いつこうしないこと

真の愚は、遅れをとることよりも追いつこうしないこと

日本時間の昨晩『スペースX』社の新型ロケット、「Starship」の打ち上げが、実施された。

1段目のSuperHeavyブースターは33機のRaptor2エンジン全てが正常に燃焼し、最大動圧点であるMAXQを軽々とクリアし、Starshipの6機のRaptor2エンジンに点火しながら切り離される。そして切り離されたブースターは本来であれば打ち上げ地点に戻って再利用されるのだが、着陸がちゃんとで

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失敗は“進化の証”でもある

失敗は“進化の証”でもある

国内初の民間ロケット衛星軌道投入機となるはずだったスタートアップ企業『スペースワン』社の『カイロス』の打ち上げが失敗した。打ち上げ5秒後に自立飛行安全システムが作動して自爆したらしい。スペースワン社としては、離床はしたので打ち上げ費用の売上は立つであろうが厳しい船出となってしまった。しかし、こればかりは経験を積んで挽回していくしかないと思う。

今回の件は人工衛星軌道投入機『ZERO』を開発中の我

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国内ロケット産業、機運高まる

国内ロケット産業、機運高まる

今日はロケット事業を手掛ける民間企業『スペースワン』社。その『スペースポート紀伊』からのロケット打ち上げ生中継をYouTubeで見ていた。テレビ和歌山の生中継がロケットに一番近かったので、そこのチャンネルで配信を見ていたのだが和歌山出身の芸人がハイテンションで喋っていて、めちゃくちゃうるさかった……。あれが関西のノリなのだろうか? 打ち上げは延期となったが、日本でも徐々にロケット事業が盛り上がって

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ないと鬱病が増加する、街づくりに必要不可欠なもの

ないと鬱病が増加する、街づくりに必要不可欠なもの

インターステラテクノロジズの取締役会などで大樹町に行った際には、夜に社員や投資家の人たちを呼んで懇親会をすることがある。今週の訪問の際も大樹町ロケット講演会の中心でもある居酒屋『たんぽぽ』にて懇親会が開催された。最近入った社員とは話したこともないので、slackで見かける名前と顔が一致して良かったと思う。

多士済々である。100年以上前に未開の大地であった北海道道東地域に辿り着いた『チーム・オベ

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取返しのつかないことに繋がる「問題が起きても止まれない問題」

取返しのつかないことに繋がる「問題が起きても止まれない問題」

国産基幹ロケット『H3』の打ち上げが成功した。大変素晴らしいことである。なんとか日本の宇宙開発も世界トップクラスを維持できたと思う。
このおめでたい時に水を差すようなことだが、大事なことなので今後の日本の宇宙開発を効率よく進める上で大事なことなので、H3の今後について私の意見を書いておく。

ご存知の通り我が『インターステラテクノロジズ』はターボポンプ搭載の『ZERO』ロケットを開発中だ。開発にあ

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ベンチャーで成功したければ、拾った桃の中身を全て確認しろ

ベンチャーで成功したければ、拾った桃の中身を全て確認しろ

今日は月1~2回は行っている北海道の大樹町へ。定例のISTの取締役会と投資家のツアーを行うためだ。今日の夜は泊まってインターステラテクノロジズの社員達との懇親会も予定されている。
来週で現在試験中の再生冷却燃焼器の燃焼試験シリーズも終わることになる。ほとんど遅延せずにキビキビと予定を通りに試験が出来ており、今回も散水リグの新設などで騒音低減もできていたりして内容も進化している。

一方でLC-1射

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ロケットを打ち上げまで一気に作れる体験

ロケットを打ち上げまで一気に作れる体験

今日はインターステラテクノロジズの最高幹部会議的なものを実施した。ここにきて資金調達規模もワンショット数十億円となってきており、上場規模の調達となる。
政府からのSBIR補助金などもあり追い風ではあるのだが、だからと言って安心は全くできない。だから経営体制も相当強化していかざるを得ない。

幸いロケットの開発は順調だ。もちろん人手は足りてないので常に人材は募集中である。もし「我こそは」という技術職

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極寒の地で進むアツい事業

極寒の地で進むアツい事業

年の瀬ではあるが北の大地では寒い中『インターステラテクノロジズ』の次世代ロケット『ZERO』のエンジン『COSMOS』の燃焼機単体試験が進行中だ。今テストしているのは本番で使用する13tfクラスのサブスケールに該当する6tfエンジン。サブスケールとはいえ、それでも十分に大きなスケールだ。我々としては初の再生冷却燃焼器での試験となるし、初のリキッドバイオメタンを使った試験でもある。

そういえば20

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