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ポイントの絞り方の注意と工夫

ポイントは切り口


 前の記事で述べたように、答えるときにはポイントを絞ることが重要だが、絞るべきポイントを間違えてしまうと、相手が聞きたい答えからずれてしまい、「聞きたいのはそういうことではないのだが……」と思われてしまう可能性がある。

たくさんの情報の中からうまくポイントを絞るには、「ジャンル」や「切り口」を意識しよう。


 例えば、数や量の多寡、規模の大小、できごとの出来不出来など、誰の目にも見える事実から「ジャンル」を絞る。

あるいは質問者が聞きたがるであろう人物やライバル社の新情報などを取り上げる。

そしてそれをきちんと答えることができれば、上司はまず満足するだろう。

上級編


 その上級編として、自分なりの独自の「切り口」でポイントを絞って答える方法もある。

単に客観的な情報を報告する「ジャンル」と違い、「切り口」で絞るということは、自分の頭で分析したことを含めて報告するということだ。

意外な「切り口」から自分の聞きたかった以上の情報が得られると、相手は「得した」と思うもの。

「切り口」でポイントを絞ってうまく答えられると、相手に「なかなか鋭いじゃないか」「おもしろいことを言う人間だ」などと思わせることができる。


 特に、自分の得意分野の「切り口」で絞ることで、自分の土俵に話を引き込み、独自の視点から説得力のある情報を提供することができる。

「あいつは何でも〇〇の話に持っていく」と思われるかもしれないが、そこで話すことがワンパターンでなく、有益で興味深い情報であれば、聞く人も納得するだろう。

注意

 ただし、「切り口」があまりにも偏った目線だったり、独創的過ぎると、相手の聞きたいことから大きくずれてしまうため、注意が必要だ。

長い時間をかけて一緒に考えていきましょう。


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