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seiji_arita
2024年10月2日 19:50
「夢を見る様に」詩を書く事は夢を見る事に似てる絵を描く事も夢を見る事に似てる写真を撮る事も夢を見る事に似てるそして 夢を見る様に貴女の事を想う僕が居る小さな願い事 ひとつひとつ 書き留めた想像と幻想の間に観念の句読点を打つ妄想の辿る道筋の果てに 夢と現実が向き合い成立している其処にある魅惑の引力を確かに感じていた花を育てる様に 大切に僕は其
2024年9月29日 03:34
「微風」手放せないものを抱きかかえたまま戻れない時の記憶を胸の奥に閉じ込めた描いていたのは 未来 君の姿輪郭を鮮明に指先でなどれば 不明瞭だった僕の約束が想い出の場所で泣いているのが見えたいつしか許せない事ばかりが増えてゆきそれでも これで良かったんだと 昇る朝日に言い訳をする弱音は歪な線を描き 今日に溶けて消えてゆく伸ばされた君の手すら掴めずに
2024年9月27日 10:04
「彼女は息を吐く様に嘘をつく」適正存在者の中に紛れ込んだ不適正な人間が無益な思考と妄想を繰り返す僕等は嘘を掻き集め 仮説を積み上げ物語を描いている其処には費用対効果や生産性は無い白か黒で裁く世界 理論武装と結果論 不要な単体 無用な言葉狩りが続いている好きにすれば良い 生まれたての挫折とプラスチックの玩具を抱いて眠る夜愁に染まる午前一時 反逆の星
2024年9月24日 18:12
「森の妖精」見たく無いなら目をつぶればいい聞きたく無いなら耳を塞げばいい言いたく無いなら口を開かなければいい這い上がって来れないのならそのまま沈んでいればいいそして何もしないまま 勝手に幕は降りて行く 今の君には お似合いだ大切なのは自分でしたい事を自分が知っている事だいいかい 今から 僕が君をさらって行くって言う遊びをしよう行き場所は僕が決める
2024年9月14日 21:21
「反社会的文士」特に希望も無く絶望も無く目の前にある景色を見ていた僕が世界を無視するのと同じ様に世界もまた 僕を無視し続けている何も無いところから架空の物語は生まれる内的な衝動が形像を立ち上げて行く反俗的な理想像破綻と混沌の中で文学を生み出す反社会的文士僕等は意識の足元の深い底にある寡黙な闇に降りて行く誰もが其処に混沌を持つ脈略を欠いた記憶の
2024年9月11日 18:30
「六畳一間のドンキホーテ」満たされないと泣いているのはきっと満たされたいと願うから僕等は源泉を探している 純粋で世界で一番綺麗な水を其処に辿り着くには流れに逆らって泳ぎ進まなくてはならない流れに乗って下って行くのはゴミだけだ良い言葉だ 理屈や理論は特に必要とされていない六畳一間の窓の無い君の部屋の壁に窓を削って作っている毎日毎日 時間をかけて隠し持
2024年9月8日 13:10
「夏のしっぽ」夏草 蔦の葉 東に延びる給水塔の影ひしゃげた自転車 立ち乗り 君のスカートが揺れている家にあった花火達掻き集めて持って来たよ打ち上げ花火やロケット花火もまだ残ってる河川敷 裸足になって膝まで入った 沢山持ってるよコーラ飴 溶け始めたシロクマアイス18時のサイレンが鳴っても僕等の午後は終わらない森を見に行こうよ今夜 知らない道を歩い
2024年8月25日 16:31
「詩人と言う名の病」肉と血は避け難く滅びて行くだらしなく落ちる涙 誰を憎めばいい誰かの言いなりになって僕等は汚れて行った出来るもんなら殺ってみなよ 君の其の手で何処からか甘い蜜の匂いがした臆病な僕は何度も何度も君を抱き締めて確かめ合う醜く枯れた向日葵を引きちぎる様に夏は逝くつき続ける嘘の先に あてもない夢が横たわりもうひとつの顔で沈めた太陽始
2024年8月24日 21:25
「45回転のアドバイス」世界を憂う優しい言葉とか甘く溶ける様なセリフだとか君と手を繋いで並んで歩いた事だとか狂いそうだぜキャプテン破滅的デザインを施された街に限りなく醜悪な看板が立ち並ぶ其の空間は想像力が想像力である事を停止し放棄している様に見えた吐き気がする様なキャラクター構成の一端が押し寄せて来る45回転のアドバイスいつも同じところで針が飛び
2024年8月9日 23:09
「美しく燃えた月」想いはいつも途中で途切れて 君の偽物の微笑みと僕の嘘を合わせ夜空に月を浮かべた情熱とか純粋とか 大切な言葉だとか出来るだけ沢山集めて手を繋いだ君の迷いと言い訳と 言葉足らずの僕の詩とふたりで話した内緒の未来風に抱かれた夜の中本物と言われるまで突き進めば 其れは本物になるそう言ってくれたのは君だけだった僕の事なら心配無いよ 大丈夫
2024年8月9日 15:02
「神と毒薬」狂えば狂う程 潤う思考の泉断片的に あるいは集積的に麻薬的信号を読み取る事が出来る其の無音の文体に特別な響きを聴くある種の制度の相関性により制限された言語に自立は無いそして僕は誰よりも上手く自分自身を偽り続ける闇を背負う手探りの真夏の午後惰性的な性交 怠惰な愛撫と無造作な接吻僕は独り夜の匂いを探している君の両腕に神の力が宿るなら世界の理
2024年8月4日 12:14
「線香花火」僕は恋をする様に君の詩を読み続けています夏には夏の歌があり夏には夏の花が咲く線香花火が燃えていますチリチリと熱く揺れながら真っ赤な最後の赤い玉落ちない様に優しく包んだ小さな炎の花弁が今も僕の心で咲いてます君の居た夏 明日の風と君の海星になれなかった僕等君との約束 忘れない美しく輝く花弁が永遠に照らす八月の夜愛しき人へ僕は恋を
2024年8月3日 21:22
「遠い日の花火」自己解体の深淵使い道の無い景色と言葉が誰の人生なんだと 何度も繰り返し問いかける僕は頭に浮かんで来る風景を心に溜まる想いをただ自然に僕なりの個人的な柄杓で汲み出している其の結果生じる難解性や異端性は二義的な問題に過ぎない其処にある世界に自分自身が足を踏み入れる事で心の開放と救済を文体に綴り残す近代的に構築された造形と完結された天
2024年7月26日 19:56
「フェルナンデス」妄想を裁く天使 残像の中の女神砂まじりの風と極彩色の街夢を売り愛を買う無菌室で愛し合う 汚された戯れ口移しで接種した薬星のピアスに白い胸元あの日見た物語を話していた透けて見える明け方に十字を切り鏡の中の花を枯れる前にむしり取れ窓の西角で小さな星を捕まえた束の間の悪意が踊る僕には僕が見えないそして繰り返す日々に殺され 君が消えて行