美しく燃えた月 《詩》
「美しく燃えた月」
想いはいつも途中で途切れて
君の偽物の微笑みと
僕の嘘を合わせ夜空に月を浮かべた
情熱とか純粋とか
大切な言葉だとか
出来るだけ沢山集めて手を繋いだ
君の迷いと言い訳と
言葉足らずの僕の詩と
ふたりで話した内緒の未来
風に抱かれた夜の中
本物と言われるまで突き進めば
其れは本物になる
そう言ってくれたのは君だけだった
僕の事なら心配無いよ 大丈夫だよ
君は君のままで居て
そう言った後に
呼吸も出来ないくらい苦しくなった
守れない約束で
傷つく事くらいわかってる
其れでも僕は
うなずく事しか出来なくて
夏がだらしなく過ぎて行く
月だけが美しく燃えていた
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