神と毒薬 《詩》
「神と毒薬」
狂えば狂う程 潤う思考の泉
断片的に あるいは集積的に
麻薬的信号を読み取る事が出来る
其の無音の文体に特別な響きを聴く
ある種の制度の相関性により
制限された言語に自立は無い
そして僕は誰よりも上手く
自分自身を偽り続ける
闇を背負う手探りの真夏の午後
惰性的な性交
怠惰な愛撫と無造作な接吻
僕は独り夜の匂いを探している
君の両腕に神の力が宿るなら
世界の理不尽と僕の憂鬱を
締め殺してくれないか
毒薬でも構わない
そして僕等はどうでも良い様な
話しをして言葉を繋いだ
所詮 昨日の続きが今日で
今日の続きが明日なのだから
其の声に特別な響きは無かった
つまずきながら迷いながら
僕等は其の位置に着く
柔らかなカオスが此処にある
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