読み、書き、観るひとの〈目次〉
はじめまして、あるいはこんばんは、書店員をしておりますサトウ・レンと言います。以前はR.S.という名義で、主にブックレビューを中心に、たまに創作小説を書くという形の活動をしていました。今でも自分の中心にあるのは、ブックレビューだと思っているのですが、最近は中々ブックレビューが出来ず、創作小説と映画レビューを書くことが多いので、以前のような定期的なブックレビューを書くのが自分の中での目標になっています。
記事が160記事を超えると、どうしても雑多になってくるので、今回はこれまでの活動を紹介文付きで簡単に纏めましたので、目次として使っていただけたら嬉しいです。今後も記事が増えるたびに定期的に更新していこうと思っていますので、たまーに覗いていただけると、きっと良いことありますよ(笑)
①読む
ブックレビューは現在、こちらのふたつのマガジンが中心になっています。ミステリ、ホラーが中心になっていますが、小説であれば基本的にどんなジャンルでも読みます。以前から〈西澤保彦全作品読破計画〉を進めていますので、西澤保彦作品専用マガジンを作ってあります。
では現在レビューした作品一言紹介付きで下に列挙していきます。他にもマガジンはありますので、見ていただけたら幸いです。
マガジン[通常レビュー]
天祢涼『探偵ファミリーズ』――レンタル家族をテーマにした、〈ギャグ×日常の謎〉ミステリ。
アンソロジー『アステリズムに花束を』――今年の日本SF界を牽引した内の一冊。傑作百合SFアンソロジー!
彩坂美月『みどり町の怪人』――設定はホラー的な都市伝説ミステリなのに、どこか優しい雰囲気がある異色の作品。
野崎まど『HELLO WORLD』――どこかで見たことのあるような物語が、誰も見たことのない物語へと変貌する。
砥上裕將『線は、僕を描く』――今年の小説で一作だけ選べ、と言われたら、自信を持ってこの作品を挙げます。
アンナ・カヴァン『アサイラム・ピース』――現世への愛と憎悪を超越して創り出した、どこまでも美しい虚構。
道尾秀介『いけない』――目が覚めている状態で見る悪夢に苦しみながら、ゴールのはっきりとしない迷路を彷徨うようなミステリ。
水生大海『最後のページをめくるまで』――驚愕のラストに重点を置いた傑作ミステリ集。
七河迦南『夢と魔法のリドル』――現実と虚構が曖昧なその〈場所〉で、少女は異世界への扉を開く。
沢村浩輔『時喰監獄』――先読み不能の、壮大な監獄ミステリ!
彩坂美月『夏の王国で目覚めない』――青春ミステリの新たな定番になって欲しいミステリ。
貴志祐介『黒い家』――永遠に色褪せぬ、身近な恐怖の物語
東川篤哉『伊勢佐木町探偵ブルース』――ギャグが謎を解くための重要な要素
「#君のことばに救われた」小説3作品――企画用。小川勝己『イヴの夜』、中村文則『その先の道に消える』、深町秋生『ヒステリック・サバイバー』の読書メモ。
河合莞爾『800年後に会いにいく』――これはね。知らない人はぜひ読んでください! 名作ですよ。
伴名練『なめらかな世界と、その敵』――今年度のSF界を牽引する作品の内の一冊 その②
月村了衛『欺す衆生』――実際の事件をモチーフに、詐欺をテーマにしたかなりの大作。
神家正成『赤い白球』――普遍的な個の想いが胸を打つ戦争ミステリであり、鮮やかな青春小説。
貫井徳郎『罪と祈り』――正義の人は、なぜ殺されたのか?
マガジン[西澤作品できるだけ読んでみる]
『黄金色の祈り』――嫉妬を知るすべてのひとに読んで欲しい、青春ミステリの大傑作
『幻視時代』――あの時の後悔をめぐる青春本格ミステリ
『聯愁殺』――推理談義の迷宮に仕掛けられた落とし穴
『夏の夜会』――忘れるという罪が、現在(いま)を追い詰める
『笑う怪獣』――ミステリという形を破壊するための〈怪獣〉
『神のロジック 人間のマジック』――冷たく容赦のない結末と孤独な魂と
『さよならは明日の約束』――また会う可能性がある限り、さよならは常に明日の約束
『夢の迷い路』――景色の変わった記憶が物語に深みを与える
『瞬間移動死体』――超能力で妻を殺そうとする話が、まさかの!?
『いつか、ふたりは二匹』――ぼくは、にがい夢と眠る。
『からくりがたり』――虚構と現実が曖昧な世界で、愛欲と背徳と妄想が爆発!?
『殺意の集う夜』――強烈な一撃を秘めた、愛すべき問題作
『人格転移の殺人』――綺麗な着地で魅せる最高のラスト!
『腕貫探偵』――西澤保彦の要素が凝縮された、人気シリーズ第一弾!
『腕貫探偵、残業中』――謎めいた神出鬼没の安楽椅子探偵が、事件の当事者に!?
『必然という名の偶然』――シリーズ探偵はお休み中、大胆不敵な人気シリーズ番外編!
『モラトリアム・シアター produced by腕貫探偵』――ぼくの中に、ぼくの知らないぼくがいる。
『七回死んだ男』――読み継がれて欲しいSF系本格ミステリの名作!
『夢は枯れ野をかけめぐる』――老いの中に鏤められた謎
『沈黙の目撃者』――明かせない特殊設定、その内容は読んでのお楽しみ。
②noteを読む
最近はnoteがきっかけで読んだ作品もレビューしてます。〈きっかけ〉と付けたのは、noteで知り合った方の著作や携わった作品の場合もこちらのマガジンに入れるからです。ちなみに、もしも私が投稿後、その作品が無断転載禁止とか批評禁止を標榜しているものだった場合は教えて欲しいです。投稿後でもすぐに対応しますので! 事前に許可を取らずに書くことが多いのですが(理由はこちら)、実は今、読み終えた際には書きたいと思っている作品というか人がいて、その方が無断転載禁止と書いてあるのを見掛けたので、その方に関しては感想を書く場合には事前にシェアや自分の記事で感想を書くことが可能か確認を取ろうと思っています。
ちなみに現在レビューしたのは、
森とーまさんの紹介で読んだ、若き泥棒が〈籠の鳥〉となっていた王女を救うために奔走する、そんなボーイ・ミーツ・ガールに壮大な謎を絡めた作品です。
[追記]こちらも「noteがきっかけで読んだ作品」に追加しました。別のマガジンに入ってしまっていました。ごめんなさい、伊豆さん!
語り手の冷めたものの見方とその語り手の饒舌に語りが印象的で、強烈な印象を残す「たそがれのくに」
ゾンビ軍団対CIA。忍者の子孫対子孫を描く、ホラーとアクションの魅力が凝縮された痛快エンタメ! 「半蔵・オブ・ザ・デッド」
孤独な少年の、少女との出会いを描く、痛切なボーイ・ミーツ・ガールである「背仲」
フォローさせていただいている嶋津亮太さんが本の作成に携わった『世界はデザインでできている』
③書く
創作小説もだいぶ溜まってきました。これもちょっと照れくさいのですが、紹介文を添えてみたいと思います。全部の作品は載せませんので、もしこちらに載せた作品を楽しんで頂けた方は載せなかった作品も読んでくれると、多分かなり喜びます(笑)
そしてせっかくなので、我儘を言わせてもらってもいいですか?
正直なところ、自作の解説をするのは苦手です!
もし良かったら、(結末を書くなどの過度のネタバレの無い)紹介用の文章(ここを引用してくださいなどでも大丈夫ですよ!)を書いて頂けないでしょうか? 小説の方の記事に[紹介文用に]と付けてコメントでもして頂けたら、それをそのままこちらの記事に載せます。もうすでにコメントをして頂いた方々も(こちらからは勝手にやらないので)、その旨伝えて頂ければ、こちらの方に掲載させていただきます! 下に掲載した小説以外でももちろん大丈夫です!(あっ、なんとなくコメント利用が分かりやすいかなって思っただけで、別にどんな伝え方でもOKです)
[追記]この投稿以降に感想を書いてくれた方には、積極的に紹介文にしていいか厚かましく聞いていきますので、お許しください(笑)
正直メリットは記事内に(〇〇さんより紹介文頂きました!)と付くだけです。気まぐれでも良いので、他の方の記事に「顔出したいわー」と思う人がいたら、ちょっと読んでみませんか? あっ、つまらなかったら、もちろん容赦なく指摘していただいても大丈夫です(笑)
[中編小説]
「トライアングル」〈紹介文・コメント〉
ちょっぴり奇妙で、今までに読んだことのない類の恋愛小説[Kojiさんよりコメント使用(一部抜粋)の許可頂きました。ありがとうございます! ネタバレ防止のため、コメント全文はぜひ、作品を読み終わってから読んでください。]
まとめて読もうと思い、読むのが遅れました。
面白かったです~![伊豆平成さんよりコメント使用(一部抜粋)の許可頂きました。ありがとうございます! ネタバレ防止のため、コメント全文はぜひ、作品を読み終わってから読んでください。]
恋愛×スリラー短編、10話完結。
ドキドキドラマを観ているような気持ちでグイグイ読める。面白かった! [ジョン久作さんよりコメント使用の許可頂きました。ありがとうございます!]
途中までしか読めていなくて、メチャメチャ気になっていたんですよ。いやあ面白かった。最後まで読めて、大満足です。[タイラダでんさんよりコメント使用の許可頂きました。ありがとうございます!]
①からずっと続きが気になる展開でドキドキしました。[ちよこさんよりコメント使用(一部抜粋)の許可頂きました。ありがとうございます! コメント全文はぜひ、作品を読み終わってから読んでください。]
[短編小説]
「ぼくたちのルール」(紹介文・コメント)
「自分の人生の中には『青春』なんて言えるような思い出はないし、共感できるはずもない」
そう思いながら読み始めましたが、読み進めているうちにふと、「そう言えばこんな奴、自分の周りにもいたなぁ」と昔の記憶が蘇り始めました。物語終盤になる頃には、文字を目で追いながらも脳の中では物語の世界と自分の記憶の映像が重ね合わさり、何だか不思議な、懐かしい気分になりました。
形は違えど、自分の中にも確かに青春はあった。そう感じさせられた小説でした。[H2さんより紹介文(感想を一部抜粋。全文は作品の記事内で読めます!)頂きました! ありがとうございます!]
[掌編小説]
「銃は震える」(紹介文・コメント)
最初の段落が途中から少しとっつきにくい感じもありましたが、面白かったです。[海町祈里さんよりコメント使用(一部抜粋)の許可頂きました。ありがとうございます! ネタバレ防止のため、コメント全文はぜひ、作品を読み終わってから読んでください。]
「恐怖の終わり、あるいは始まり」(紹介文・コメント)
日常にひそむホラーへのスイッチ。
もしもそんなものがあるとしたら、
それはできる限り分かりやすくあって欲しい。
そうで無ければ、僕らは間違えて押してしまう。
ホラーになったら終わりだ。
あとには、結末まで生き残れたとしても
体験した恐怖は、忘れられないのだから。
今作、
その「スイッチ」が余りにも簡単な
「軽率さ」
結末まで行けば
終わりのない恐怖が
あなたの目の前に現れる
くちゃくちゃくちゃ[クマキヒロシさんより紹介文いただきました。ありがとうございます!]
「彼女がいなくなる日」(紹介文・コメント)
もしかして、って思っていた。儚い。繋がれることなんてないってわかってるのに、毎年必ず会いに来て会いに行ってしまうんだよね。朝無音の部屋で読んで正解でした。[おまゆさんより紹介文(感想)頂きました! ありがとうございます!]
「二度死んだ男の記録」(紹介文・コメント)
面白いです! うーん、肉体も殺され、さらに、心までも殺されてしまうのですねぇ・・・。いったい、彼はどんな悪いことをしたんでしょうか(^-^;やはり、悪魔と取引をして、ポジティブな結末は無理なんですね。いいタイミングで勉強になりました。さっそく、さっき悪魔と交わした契約を取り消します。3日以内ならクーリングオフが効くって言ってたし・・・・・・、え、そっちの時間では、もう7日たっているから取り消せない? ああ、もっと早く本作に出会っていれば・・・・・・・[くにんさんよりコメント使用の許可頂きました。ありがとうございます!]
ラストはジットリとした怖さですね。意思があるのに動けないって、それ自体ものすごく怖いな〜と思ってて。人形に呪われる系のホラーって定番ですが、その人形側の視点からのホラーは読んだことなかったです。なんか、呪いの人形がどんな気持ちで呪ってるのか良く分かった気がして、世界観が変わりますねー。呪う側を「もっと頑張って!」と応援しちゃうのは初めてです笑[森とーまさんよりコメント使用の許可(一部抜粋)頂きました。ありがとうございます!]
[二次創作]
④観る
「ショーシャンクの空に」――ふたりの静かに培われていく友情が胸を打つ。
「シックス・センス」――心に傷を残す精神科医と〈何か〉に苦しむ少年の邂逅が意外な結末を迎える。
「遊星からの物体X」――閉ざされた環境下で疑心暗鬼に苛まれる人たちの姿が強烈な印象を残す。
「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」――現実と地続きに存在する幻想的な世界で、孤独なふたりが心を通わせていく。
「死霊のはらわた」――怖い、という以上に、不思議な魅力を持った作品。
「死霊のはらわた Ⅱ」――常人には到底思い付かないような異様な展開(褒めてますよ)がとんでもなく魅力的な作品。
「アンタッチャブル」――派手な銃撃戦も鮮烈な大型エンターテイメント!
「素晴らしき哉、人生!」――自分なんていなければ、良かった。そんな風に思ったことがありますか。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 夕陽のカスカベボーイズ」――不穏な導入、謎めいた映画の中の世界、元の世界に戻るための意外な解決策とそれを阻もうとする敵との闘い。熱いなぁ。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲」――どこまでもストレートなメッセージが強く胸を打つ。
「タイトルは記事内に書きました。」――※左記したものは、タイトルではありません。
「僕たちは希望という名の列車に乗った」――ほの暗い物語の果てに見る希望の光は、強い光彩を放つわけでもなく、しかし絶えることなく美しい光を放ち続けている。