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「あなたって何」と文章の神様は言った

 最近、以前よりも間違いなく時間が取れなくなっているのに、投稿するペースは増えているような気がする。自分では気付いていなかったが、もしや忙しい(仕事だけのことではないですよ)と文章量が増えるタイプなんだろうか。今ならすぐに長編でもかけるのでは――嘘です。無理です……許してください。

 最近よく考えることがあります。

「僕って何」と(←三田誠広の作品にそんな小説があるので、敢えてカッコ書きに)。別に人生に悩んでいる、という話ではなく、仮にnote内でジャンル分けが行われるとしたら、どこに入るのだろう、という話です。

〈サトウ・レン〉という名前を付けてからの私って、もちろん真剣に書いたレビューもありますが、それ以外は、

↑「私、改名しました!」が言いたいために、改名する。

↑みんなが愛する本について語る中、読んでいない本について語った上に、変なオヤジギャグまで入れ込む。

↑映画に詳しくないことを堂々と語る

↑もうひとりの人格と口論した挙句、スラムダンクの名言をもじって締めようとする謎のエッセイ。

 こう思われていないだろうか、「ママー。あの人」「あっ、だめ! 見ちゃいけません」って言われるような、近付いちゃいけない変な人、と……。

 いやいいんですよ。変な人ですし。間違いないですよ(笑)……と、まぁ実際のところ、どう思われていても構わないのですが、〈小説の人〉〈エッセイの人〉〈コミックの人〉〈写真の人〉〈ビジネスの人〉みたいにnoteの構成要素を腑分けしていった場合に、私はおそらく、

〈レビューの人〉にカテゴライズ(←こういう風に、この人はこう、と決めつけるのは良くない面もある、ということを重々承知した上で)されると思いますし、私自身そう思っています。

 ということで、今回は本や作品のレビューや感想について語っていきたいと思います。実はそれを書こうと思ったきっかけは青空ぷらすさんのエッセイ(←有料ですが、とても面白いエッセイなので、みなさんもぜひ読んでみてください)を読んでいた際、《観た映画の感想は全部書くという自分ルール》がある、と書かれていて、私には〈全部の作品に感想を書く〉という自分ルールは無いものの、レビューに対する自分なりのルール自体は存在します。

 今回は最近たまに行っている、note内の創作をレビューする際の自分なりのルールについて語ってみたいと思います。本や映画の場合にはまたさらに別の自分ルールが存在しますが、今回そこには言及しません。

 私が過去にレビューしたのはこちらの三作。

 どれも素晴らしい作品です。まず大事なのは、作品が主役ということです。どんなレビューがあっても良いとは思いますが、すくなくとも私は、自分が自分が、というレビューにはならないよう気を付けています。読んで欲しいから、私は感想を書いているのです。

 私は変なエッセイを書いているわりに、作品の感想に関しては意外と真面目なところがあり、書いた人ではなく、その作品本位で記事にしているので、その人との繋がりができたことが読むきっかけになる場合はあるにせよ、選んだ作品に関しては一切忖度していないので、上記三作品に関しては(趣味嗜好の問題はあるにせよ)自信を持っておすすめできます。

 ……と、そしてnote内の創作だけの自分ルールなのですが、私は一定数、どんなにそれが褒め言葉であっても批評をされたくない、と思っている人がいると考えていて、〈批評禁止の場合はすぐに言ってください〉と前置きをしています。多くの人が見られる場所にあるのだから、と強弁することは確かにできるかもしれませんが、私は書かれた方に「無防備な状態のところに石を投げられた!」という想いを抱いて欲しくないのです。私はちゃんと防備している相手に想いを投げたいのです。その想いは時に石になることだって、あるかもしれない。作品への好意的な評価でも、ひどく曲解すれば相手は不愉快になるでしょうし、信頼を失うことだってじゅうぶんにありえます。作品について書く以上、それはある程度、覚悟しています。

 もしも「純粋に創作を楽しみたいだけ、感想なんて要らない」という人を勝手に巻き込んでしまい、純粋に楽しめなくなってしまった、という事態になってしまったら……それだけは避けたいのです。特にnote内は無料作品が多いので、どうしても不安が拭えないんです(上記の三作品の内、有料は「半蔵・オブ・ザ・デッド」だけで、他は作品自体は無料で読むことが可能です)。

 じゃあ事前に許可を取れよ、という話なのですが、これも自分ルールで申し訳ないのですが、事前に伝えてしまうと相手を身構えさせてしまうような気もするし、「今、感想書いてやるから、待ってろ!」という傲慢な感じを自分が持ってしまうんですよねぇ……(←というより、傲慢な感じを相手に与えないか、不安になるんですよね[追記])。

 ちなみに本当に上記のお三方には一切何も伝えずに書いたので、驚かせてしまったかも……というか自分なら驚きますね(笑) 好意的に受け取っていただき、ありがとうございます。ほっとしました。

 ブックレビューや映画レビューは、そもそも相手と意思疎通を取り合える間柄じゃない場合がほとんどですし、趣味で創っているわけではないので、すくなくとも〈そういった〉悩みはないのですが……。

 そしてまぁここからが本題なのですが(前置きが長い 笑)、今後もこのレビューは続けていきたいと思っているので、これを見ている方、もしも「私は、ちょっと嫌だな」という人がいたらこっそり教えてください。その場合はこっそり読みに行って、こっそり楽しんで帰るので(笑)

 まさか、こんな長文になるとは……。

[追記]すでに私は別の作品で「教養のエチュード賞」に応募していますが、改めて追加で応募させていただきます。応募数が多いのに労を増やして、申し訳ないとは思いますが……。

 きっと数年間、小説の紹介をし続けてきた(note以外の場を含め)私にとっては〈創作者〉としての姿よりも、こちらのほうが似合っている、と(周りがどう思うかは別にして)個人的には思います。それに何よりも、これが読まれれば自然と上記に挙げた長編小説三作品がさらに読まれるきっかけに……というか、あわよくば嶋津さんが気に入って広めてくれるかもしれないですしね。嶋津さーん、上に挙げた長編小説、めっちゃ面白いですよー(と、馴れ馴れしく締める大変失礼な応募作品ですが、よろしくお願いします 笑)。