見出し画像

映画ビギナーの映画感想珍道中記⑨  「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 夕陽のカスカベボーイズ」(2004)

 映画館「カスカベ座」で遊んでいたかすかべ防衛隊だが、トイレに行ったしんのすけを残して、みんな忽然と姿を消してしまう。夜になり行方不明になったみんなを心配した野原一家。映画館を探しに来たが、延々と上映されている西部劇の映像に目を奪われているうちに、気が付けば一家は映画と同じ西部劇の街に立っていた…。 春日部に戻ろうと街をさまようしんのすけたちの前に、変わり果てたかすかべ防衛隊のみんなが!風間くんは乱暴な保安官に、マサオくんとネネちゃんは・・・なんと夫婦になっていた。みんなは春日部の記憶を失っており、それぞれ新しい生活を送っていたのだ。唯一記憶が残っていたボーちゃんと帰る約束をするが、この世界での生活が長引くにつれ、徐々に春日部の記憶を失い、この世界の生活に馴染んでゆくしんのすけたち。(amazon prime紹介文より)

 実はすこし前から(同僚も含めた)知人に誰彼構わず映画の話を振りまくっているため、色々な映画を色々な人からお薦めしてもらいました。その中で、ある知人が「クレヨンしんちゃん」の(特に映画の)大ファンということで、その話を聞いてからは特に、「クレヨンしんちゃん」シリーズを観たいと強く思っていて、今回そのうちの一作をようやく観ることができました。

「クレヨンしんちゃん」の映画が始まったころがちょうど幼少期なので、世代的にはどんぴしゃなのですが、何故か映画の「クレヨンしんちゃん」はあんまり観てきませんでした(多分観ていたとしても、1、2作品くらいで内容は正直なところまったく覚えていません……)。テレビアニメ版のほうは好きでよく見ていたので、本当に何故なのか分からないのですが……。いや、しかし本当に驚きました。面白いんですよ。これが。映画の「クレヨンしんちゃん」はクオリティが高いという話は聞いていたので、観る前から楽しみだったのですが、本当に面白かったです!

 不穏な導入、謎めいた映画の中の世界、元の世界に戻るための意外な解決策とそれを阻もうとする敵との闘い。熱いなぁ、本当に熱い展開の連続で、もう虜になってしまいました。物語の中に「これぞエンタメ!」っていう要素が凝縮されているような印象を受けて、とても心地よく観ることができました。アクションシーンも意外に(というと失礼な話ではあるのですが……)激しく、年齢層に合わせ過ぎようとしていないのが、個人的にはとても好ましく感じました。

 良質な余韻も残る終わり方も、すごく良かったです。

 シリーズの他の作品も早く観たい!