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映画ビギナーの映画感想珍道中記⑦  「アンタッチャブル」(1987)

 今回紹介するのは、「アンタッチャブル」です。えっ、お笑い芸人の? ……いえいえ映画の話ですよ(笑)

 1930年代のシカゴを舞台にアメリカ支配を企む暗黒街の男アル・カポネと彼に立ち向かう若き財務官の戦いを描く。製作はアート・リンソン、監督は「ボディ・ダブル」のブライアン・デ・パルマ、脚本はデイヴィッド・マメット、撮影はスティーブン・H・ブラム、音楽はエンニオ・モリコーネ、編集はジェリー・グリーンバーグとビル・パンコウ、美術はウィリアム・A・エリオットが担当。出演はケヴィン・コスナー、ショーン・コネリーほか。(KINENOTEより引用)

 本作では禁酒法が制定されていた1930年代を舞台にした作品で、禁酒法はその名の通りアメリカで全国的に禁酒を規定した法律で、特に大都市など実施が極めて困難であり、ギャングが勢力拡大のための財源として密造や密売に乗り出したこともあり多くの弊害が生じた法律のことです。

《腐ったリンゴがイヤなら樽の中を探すな木からもげ》という台詞が出るくらい、腐敗した警官が横行する禁酒法時代を舞台に、ギャングのボスであるアル・カポネを挙げようとする男たちの姿を描いた作品です。

 個性的な四人のチーム〈アンタッチャブル〉とアル・カポネ率いるギャングとの闘いは、実在するエリオット・ネスの自伝「アンタッチャブル」が原作とはなっているものの、現実との相違はかなり大きいとのことですが……まぁでもこの作品が明確に現実に即したものだとしたら、それはそれで怖過ぎる話ではありますが。(私は原作を読んでいないのではっきりとは言えないものの)事実との兼ね合いはとりあえず置いておいて、派手な銃撃戦も多い大型エンターテイメントとして観ると、とても楽しい作品でした。特に駅の階段での多対二の構図となる派手な撃ち合いは必見ですよ!

 最初は合法的な形で取り締まりを目指しながらも、アル・カポネたちに対抗するために法を犯していくエリオット・ネス(ケビン・コスナー)の姿、そして物語の結末部でネスが対峙する相手に対して行った行為というのは、是非は分かれるかもしれません(すくなくともその場面に関して私は是の立場ではありません)が、そのどちらであっても印象深さを残すのではないでしょうか。

[参考]wikipedia「アンタッチャブル」項
         「エリオット・ネス」項
    コトバンク「禁酒法」項

(参考を載せ忘れてました。すみません……。)